自動車保険は年払いと月払いどちらがおすすめ?メリット・デメリットを解説
自動車保険に加入する際、支払方法を年払いと月払いのどちらにすればよいのかと、悩むことも多いでしょう。月払いや年払いなどの支払い方法は、それぞれにメリットやデメリットがあります。今回は、自動車保険の年払いと月払いのメリットやデメリットについて解説します。
自動車保険を月払いについて
月払いは、自動車保険を分割し、1年間で12回支払う方法です。自動車保険の月払いにおけるメリットとデメリットには以下の点が挙げられます。
月払いのメリット
1年間分の保険資金を用意しなくてもよい
月払いのメリットは、何といっても、1年間分の保険資金を一度に用意しなくてよいところにあります。月払いは、1年間にかかる保険料を12回の分割で支払うため、1回にまとめた額を支払う必要がありません。まとまった保険料を用意するのが難しい人には、メリットが多い方法だといえます。
月払いのデメリット
年払いよりも支払い総額が高い
月払いは年払いよりも、支払い総額が高くなってしまうもの。一般的な自動車保険では、年間の保険料に月払いの手数料として5%位の金額を上乗せされて支払うケースが多くあります。月々の支払金額では安いと感じていても、実際は、年払いよりも総額が高くなってしまうのです。
支払い方法が限られてしまう場合がある
保険料の支払いは、銀行口座振替(口座引き落とし)、クレジットカード払い、コンビニ払いなどが選べますが、月払いの場合は、支払い方法が限られてしまうことも多く、デメリットの一つと言えます。特に通販型などの自動車保険の月払いでは、クレジットカード決済にしか対応していないなどといったことも少なくありません。また、銀行口座振替ができても、月払いにするとインターネット割引が適用されない、という保険会社もあります。
未払いによって、契約が解除になることもある
銀行口座振替の場合やクレジットカードが有効でなくなったなどの理由で、保険料の支払いができなかった場合は、自動車保険の契約が解除(失効)になってしまうこともあります。保険契約の失効時期は、支払期日の翌月末日もしくは翌々月末日までと、支払い方法によって異なります。再契約をする際に、現状の等級が維持できなかったり、追加保険料が発生したりと、損をしてしまうことも多く、未払いには注意しなければなりません。
自動車保険を年払い(一括払い)について
自動車保険の年払いは、1年分の保険料を一括で支払う方法です。ここからは、年払いのメリットやデメリットを見ていきましょう。
年払いのメリット
支払い総額が月払いよりも安い
年払いは、支払い総額が月払いよりも安くなるというメリットがあります。総額で見ると年払いのほうが安くてお得といえます。
支払い方法が選べる
支払い方法が選べるのも、年払いのメリットです。年払いは、銀行講座振替やクレジットカード払い、コンビニ払いなど多くの選択肢から、支払い方法を選ぶことができます。
年払いのデメリット
資金調達が大変
年払いは、1年間の保険料を一度に支払うため、資金調達が大変になるというデメリットも。年払いで保険料を支払ったばかりに、他の資金が不足する事態も起こりえます。
まとめ
自動車保険は、支払い方法のメリットやデメリットを知ることで、無理のない範囲での支払い方法を選択できるようになります。どちらが良いと一概にいえるものではないため、自身の家計などの収支を把握して、自分に合ったものを選んでいきたいものです。
(学生の窓口編集部)
監修協力:冨士野 喜子(ふじの よしこ)
ファイナンシャルプランナー。お金に関する相談実績1000件以上。 大学卒業後、教育出版会社、保険会社勤務を経て独立。個人のマネー相談以外にも、講演、ラジオなどで「楽しく、分かりやすく」情報発信中。 プライベートでは3児の母。
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