自動車保険はネット型、代理店型、ディーラー型のどれがおすすめ?ネット型のメリット・デメリットも解説
自動車保険に加入しようと思っている時、どうしてもタイプが多いため違いがわからないとお悩みの方もいるのではないでしょうか。
自動車保険は主に「ネット型」「代理店型」「ディーラー型」の3タイプあります。違いや加入方法・メリット・デメリットがわかれば、自分にピッタリの自動車保険がどのタイプかわかるでしょう。
そこでこの記事では、自動車保険3タイプについて表も交えながらわかりやすく解説してきます。
ネット型・代理店型・ディーラー型の特徴
自動車保険の加入は、大きく以下の3タイプに分けられます。
・ネット型(ダイレクト型)
・代理店型
・ディーラー型
それぞれの保険の特徴やメリット・デメリットについて、ご紹介していきます。
自動車保険の加入は、大きく、ネット型(ダイレクト型)、代理店型、ディーラー型の3つに分けられます。まずは、それぞれの保険の概要と特徴について、以下の表にまとめました。
ネット型(ダイレクト型)
ネット型はダイレクト型や通販型とも呼ばれており、主にインターネットを中心に書面や電話などで契約できます。
契約者とネット型(ダイレクト型)の自動車保険を取り扱う保険会社との直接契約になるため、仲介手数料などのマージンが発生せず、自動車保険の中でも割安で加入できるという魅力があります。
ネット型(ダイレクト型)の特徴
・インターネットだけでなく書面や電話でも契約できる
・代理店手数料が不要
・無料一括見積サイトなどを使えば複数の保険を比較検討しやすい
ネット型(ダイレクト型)のメリット
・代理店手数料や中間手数料など余計なコストがかからない
・自分のつけたい補償などを選びやすい
・インターネット一括で見積できるから時間を選ばない
ネット型(ダイレクト型)のデメリット
・専任の担当者がいない
・保険内容を自己判断しなければならない
・補償内容によっては保険料が高額になることもある
・手続きをすべて自分で行わなければならない
代理店型
代理店型とは、保険代理店を通して加入するタイプの自動車保険です。
代理店の担当者と直接話しながら保険加入手続きができるため、ネット型(ダイレクト型)よりも手厚いサポートが受けられるでしょう。
代理店型は、自動車保険を取り扱う保険会社との直接契約ではありません。代理店を仲介する際に発生する手数料など余分な費用が発生しますので、保険料は割高だと言えます。
代理店型の特徴
・代理店担当者と対面で相談しながら自動車保険契約ができる
・見積から契約完了まで説明とサポートをしてくれる
・ディーラー型に比べたら保険料は安いが、中間手数料によりネット型よりは保険料は高い
代理店型のメリット
・担当者と相談しながら保険契約ができる安心感がある
・基本的に担当者が変わらない
・自動車保険以外のアドバイスも受けられる
・書類手続きも代行してくれるため不備が少ない
・事故が発生した場合に担当者が駆け付けてくれる場合も
代理店型のデメリット
・契約のために直接店舗へ来店しないといけない
・代理店手数料などにより保険料が割高になりやすい
・代理店担当者が対面で、見積から契約完了まで説明とサポートをしてくれる
・ディーラー型に比べたら保険料は安いが、ネット型よりは保険料は高い
ディーラー型
ディーラー型とは、車を販売するディーラーで契約する自動車保険のことです。
ディーラーで車を購入した経験がある人の場合、自動車保険の加入もすすめられたという経験があるかもしれません。
ディーラー型の場合、保険契約だけでなく、万が一の事故に関する修理手続きなども一貫して行えるため、便利だと言えます。
また、独自の保険サービスが用意されていたりすることもあり、契約者にとっては有利になる場合があるかもしれません。
ディーラー型の主な特徴
・独自の保険サービスなどがある場合もある
・車の購入時に見積が添付されている場合も多い
・ネット型(ダイレクト型)や代理店型に比べて保険料は比較的高い傾向にある
ディーラー型のメリット
・車に関する契約が1か所にまとまり管理しやすい
・事故が起きた場合の連絡先も1か所で済む
・土日祝日も営業している場合が多いため連絡がつきやすい
・対面で手続きできる
ディーラー型のデメリット
・中間手数料などにより保険料が割高の場合が多い
・保険のプロではない場合もある
・保険を乗り換える際に気まずくなる
それぞれに特徴があり、どれがよいと一概に言えるものではありません。できるだけ自分に合った型を選択するといいでしょう。
【シチュエーション別】自動車保険の定番3種類の対応を表にして比較!
自動車保険に加入を決めた際、加入方法や保障内容・事故対応に関する対応など、加入タイプで違いがあるかどうか気になる点があるかもしれません。
シチュエーション別に、ネット型(ダイレクト型)と代理店型・ディーラー型を比較してみましょう。
自動車保険の加入方法の違い
ネット型(ダイレクト型)と代理店型・ディーラー型で大きく違いが表れる項目として、加入方法が挙げられます。
ネット型(ダイレクト型)は、自分で手続きを進める分、来店する手間が省けるので、ある程度自動車保険について知識があると加入手続きも楽なのではないでしょうか。
代理店型やディーラー型の場合は、担当者と対面で加入手続きを行うことから、自動車保険に詳しくない方や相談しながら決めたい方にとっては最適かもしれません。
ネット型(ダイレクト型) | 代理店型 | ディーラー型 |
・インターネットや電話などで直接契約 |
・自動車保険の代理店経由 ・対面にて手続き |
・自動車ディーラー店で手続き ・対面にて手続き |
補償内容の決め方の違い
ネット型(ダイレクト型)の場合、自分で調べたり保険会社に問い合わせしたりしたうえで決定していく一方、対面形式で加入する代理店型とディーラー型は、担当者と話し合いながら決めていくという大きな違いが見られます。
ネット型(ダイレクト型) | 代理店型 | ディーラー型 |
・前知識や調べた内容で自己判断するのが一般的 ・必要な保険と判断した物だけつけられる ・不明点は保険会社に確認する場合もある |
・保険の知識がある担当者と相談しながら決定 ・担当者おすすめの補償オプションなど必要以上になる場合もある |
・担当者と相談しながら決定 ・メーカー独自の補償が受けられる場合もある ・担当者がプロとは限らない |
事故が起きた時の対応
ネット型(ダイレクト型)は担当者がつかないのが一般的であるため、事故が起きた時は自分で手続きをしたりしなければなりません。
しかし、担当者がついている代理店型やディーラー型の場合、担当者によっては現場まで駆け付けてくれる手厚い対応がある場合もあります。
また、事故が土日祝日に発生した場合に連絡がつきやすいのはディーラー型だと言えるでしょう。
ネット型(ダイレクト型) | 代理店型 | ディーラー型 |
・自分で保険会社に電話 ・保険会社の人が現場に駆け付けることはない ・保険会社によっては警備サービスを提供する場合もある |
・代理店担当者が駆け付けてくれる場合がある ・土日祝日の場合、連絡がつきにくいこともある |
・担当者が駆け付けてくれる場合もある ・事故の連絡をすると自己修理の手続きもしてくれる ・土日祝日の事故でも連絡 がつきやすい |
事故後のやり取りの違い
事故後のやり取りにおいて、保険会社との連絡取り次ぎをしてくれるかどうかが、大きな違いだと言えます。
ただし、示談交渉などについては、3タイプすべてにおいて加入している自動車保険会社が行いますので注意が必要です。
ネット型(ダイレクト型) | 代理店型 | ディーラー型 |
・保険会社と直接やりとりする | ・保険会社と直接 ・代理店が間に入ってくれる場合もある |
・保険会社と直接 ・ディーラーが間に入ってくれる場合もある |
まとめ
自動車保険は主にネット型と代理店型・ディーラー型の3種類あり、それぞれが独自の強みを持っています。
代理店とディーラーの場合は保険会社と直接契約をしない分、手数料が別途発生し保険料が高くなりますが、自動車保険に詳しくない場合や誰かと相談しながら決めたい場合は安心かもしれません。
自動車保険に関してある程度知見があり、無駄を省いて必要な補償だけをつけたい場合は、ネット型(ダイレクト型)にするなど、ご自身の状況や好みで決めるのが最善だと言えます。
(マイナビ学生の窓口編集部)
監修協力:飯田道子
ファイナンシャル・プランナー(CFP)、海外生活ジャーナリスト。銀行勤務を経て、96年にFP資格を取得。各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などを行っている。海外移住にも対応しており、特にカナダや韓国への移住相談や金融・保険情報を得意としている。
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