目次
初めての一人暮らし。これから始まる新しい生活に、期待で胸がいっぱいになっているのではないでしょうか。引越し作業をスムーズにするには、見通しをもった準備がポイントです。直前で慌てないためにも引越しの手順ややるべきことを確認していきましょう。
引越しの手順を把握して準備をはじめよう!
引越しで繁忙期と言われているのが、大学入学や新卒入社の前にあたる3月、4月。新しい環境で生活をスタートさせる人が増える時期だからです。
そのため、大学入学や入社前の引越しはスケジュールに余裕がありません。決められることは先に決めておいて、受験が終わって進学先や勤務先が確定したらすぐに動き出せるように引越しの流れとやるべきことを把握してスケジュールをたてましょう。
そのため、大学入学や入社前の引越しはスケジュールに余裕がありません。決められることは先に決めておいて、受験が終わって進学先や勤務先が確定したらすぐに動き出せるように引越しの流れとやるべきことを把握してスケジュールをたてましょう。
引越し2〜3ヵ月前 | |
---|---|
一人暮らしにかかる費用を把握 | インターネットで情報収集 |
住むエリアを決める | |
住みたいお部屋の条件を決める | |
引越し1ヵ月前 | |
内見・申込み・契約 | <不動産屋へ >内見時に申込みができるように書類一式や印鑑・身分証明書を準備していくのがおすす |
引越し業者を決定 | インターネットで比較がおすすめ |
家具家電を探す | インターネットや全国展開の家具家電のお店がおすすめ |
引越し2週間前 | |
荷造り | ダンボールや梱包材は引越し業者からもらえる |
ライフライン開始(停止)手続き | 電話、またはホームページから手続き可 |
転出届手続き | 現住所の役所で手続き可 (引越し前後14日まで) |
郵便物転送届手続き | ホームページで手続き可 |
日用品の購入 | インターネットで購入がおすすめ |
引越し前日 | |
洗濯機の水抜き | |
冷蔵庫の水抜き | 前日までにコンセントも抜いておく |
引越し当日 | |
旧居の片づけ | |
旧居のライフライン停止手続きの立ち合い | |
新居の拭き掃除 | |
新居のガス開始手続きの立ち合い | |
引越し後 | |
転入届/転居届 | 新居の役所で手続き可 (引越し後14日まで ) |
各種住所変更(マイナンバー、運転免許証、国民健康保険証、年金手帖、郵便局への転居届け、銀行口座やクレジットカード、通信関係、自分名義で契約しているもの) | 各種方法をインターネットでチェック |
NHK受信料の契約 | NHKのホームページから |
インターネット手続き | 新規契約はインターネットで手続き可 |
【引越し2~3ヵ月前】事前に決めておくこと、やっておくこと
- 一人暮らしにかかる費用を把握
- 住むエリアを決める
- 住みたいお部屋の条件を決める
- 物件の情報収集(インターネットで)
合格発表前に住むエリアや最寄り駅がある程度絞られている場合は、事前にインターネットで物件の情報収集をしておき、その地域の家賃相場や周辺環境についても調べておきましょう。
事前にエリアが決まっていない場合も希望するお部屋の条件はあらかじめ決めておくと、実際に部屋を探すときスムーズです。
事前にエリアが決まっていない場合も希望するお部屋の条件はあらかじめ決めておくと、実際に部屋を探すときスムーズです。
【引越し1ヵ月前】引越し時期・エリアが決まったら内見へ!
- 内見・申込み・契約
※内見時に申込みができるように書類一式を準備していくのがおすすめ
合格発表や勤務先の発表があったらすぐにインターネットで物件を探し、内見に行きましょう。内見に行かなくても契約はできますが、暮らしはじめてから後悔しないためにも、できるだけ実際の部屋とその周辺環境を見ておくのがおすすめです。また、気に入った物件があったときに、申込みのために再度引越し先に出向くことが難しい場合もあると思います。当日に申込みをできるように、必要な書類などを準備していくようにしましょう。
一人暮らしアドバイザー 小林さん
すべての書類を用意するのが難しいときは、印鑑と身分が証明できる書類を持っていきましょう。地方から物件を見るために出てきた場合は、そのあとで必要書類の郵送などができることもあります。不動産会社にもよりますので、内見前に確認しておくといいかもしれません
【引越し1ヵ月前】家が決まったら引越し業者を決めよう
- 引越し業者を決定
- 家具家電を探す(インターネットや全国展開の家具家電のお店がおすすめ)
住む家が決まったら引越し業者を決めます。引越し業者も3〜4月が繁忙期のため、引越しの候補日は柔軟に考えておきましょう。また、同時に最低限の家具・家電も探しておく必要があります。ただ、今住んでいる地域で買ってしまうと配送料が高くなってしまうので、全国展開のお店やインターネットで購入して引越し当日に到着するように調整するのがおすすめです。
【2週間前】引越し準備
- 荷造り
- ライフライン開始(停止)手続き
- 転出届手続き
- 郵便物転送届手続き
- 日用品の購入(インターネットで購入がおすすめ)
引越し2週間前から荷造りや、各所の手続きをおこないます。転出届は引越す前に必ず役所に提出しておきましょう。忘れがちな日用品は、引越し当日に揃えてもよいですが、通販サイトなどを活用すると買い忘れも少なく、手間も省けます。
【引越し当日】新・旧居の片づけとライフラインの立ち合い
- 旧居の片づけ
- 旧居のライフライン停止手続きの立ち合い
- 新居の拭き掃除
- 新居のガス開始手続きの立ち合い
引越しの当日の流れや持ち物は事前に確認しておきましょう。県外や遠方に引越しをする場合は、荷物の搬出日と搬入日が異なることがあり、移動にも時間がかかるので注意が必要です。
新居には荷物が届く前に到着するようにし、搬入の時間は引越し業者とも確認を取り合うことがおすすめです。またマンションやアパートの場合は、管理人さんに時間を伝えるなど、近所の方に配慮できる点は気にしながら事前に対応しましょう。
荷物搬入の際は、家具の配置を決め、梱包したダンボールや収納ケースなどはあらかじめ移動先の部屋などを記載したシールを貼っておくと引越業者の方も作業がスムーズにおこなえます。
新居には荷物が届く前に到着するようにし、搬入の時間は引越し業者とも確認を取り合うことがおすすめです。またマンションやアパートの場合は、管理人さんに時間を伝えるなど、近所の方に配慮できる点は気にしながら事前に対応しましょう。
荷物搬入の際は、家具の配置を決め、梱包したダンボールや収納ケースなどはあらかじめ移動先の部屋などを記載したシールを貼っておくと引越業者の方も作業がスムーズにおこなえます。
【引越し後】各所の手続きを忘れずに
- 転入届/転居届
- 各種住所変更(住民票、マイナンバー、運転免許証、国民健康保険証、年金手帖、郵便局への転居届け、銀行口座やクレジットカード、通信関係、自分名義で契約しているもの)
- NHK受信料の契約
- インターネット手続き
引越し後は銀行・クレジットカード関連や運転免許証などの住所変更手続きを行います。転入、転居届は引越し後14日以内に提出しなければならないので、最優先で対応しましょう。
引越しにかかる費用は?
-
引越しにかかる費用…約32万~36万円
1)賃貸物件の契約にかかる費用…約29万円
2)引越し作業にかかる費用…約3万2,000円~6万4,000円
※費用は家賃6万円、荷物の比較的少ない中距離の単身の引越しを想定
賃貸物件の契約にかかる費用
敷金 | 家賃の約1ヵ月分6万円 |
礼金 | 家賃の約1ヵ月分6万円 |
管理費・共益費 | 約1万円 |
前家賃 | 家賃の約1ヵ月分6万円 |
仲介手数料 | 家賃の約1ヵ月分6万円 |
鍵交換費 | 約2万円 |
火災保険 | 約2万円 |
合計 | 約29万円 |
---|
※費用は家賃6万円で想定
引越し作業にかかる費用
引越し料金 | 約3~6万円(距離や荷物の量、引越し業者により異なる) |
不用品の処分費用 | 約1,000~1,200円(居住の市区町村により異なる) |
梱包資材の料金 | 約1,000~2,000円(ガムテープ・ヒモ・クッション材など) |
合計 | 約3万2,000円~6万4,000円 |
---|
※費用は荷物の比較的少ない中距離の単身の引越しを想定
引越しには家賃のほかに、初期費用として一般的に契約時に上記の金額が加算されます。家賃は実際の入居日から日割りで計算されるので、一ヶ月の家賃全額ではない場合もあります。最近では敷金・礼金ゼロの物件もあるので、物件を探す際の条件の選択肢のひとつとしてもよいかもしれません。
また、実際の引越し作業にかかる費用は、荷物の量や距離、またシーズンなどの条件によって異なりますが、単身の引越しで中距離(同じ地方内200km未満)であれば引越し料金は3~6万ほどが相場です。
そのほか不要品の引き取りや、日にちの変更、ピアノなどの特殊な荷物がある場合は、別途料金がかかります、不用品の引取や特殊な荷は引取の日程調整など余裕をもったスケジュールで調べておきましょう。ダンボールについては、一定数を無料で提供してくれる業者も多く、いざとなれば近所のスーパーなどでもらうこともできます。
引越しには家賃のほかに、初期費用として一般的に契約時に上記の金額が加算されます。家賃は実際の入居日から日割りで計算されるので、一ヶ月の家賃全額ではない場合もあります。最近では敷金・礼金ゼロの物件もあるので、物件を探す際の条件の選択肢のひとつとしてもよいかもしれません。
また、実際の引越し作業にかかる費用は、荷物の量や距離、またシーズンなどの条件によって異なりますが、単身の引越しで中距離(同じ地方内200km未満)であれば引越し料金は3~6万ほどが相場です。
そのほか不要品の引き取りや、日にちの変更、ピアノなどの特殊な荷物がある場合は、別途料金がかかります、不用品の引取や特殊な荷は引取の日程調整など余裕をもったスケジュールで調べておきましょう。ダンボールについては、一定数を無料で提供してくれる業者も多く、いざとなれば近所のスーパーなどでもらうこともできます。
余裕をもった引越しのためにできること
-
受験後の引越しの場合
仮抑えできる学生マンションなどを事前に探しておくのもおすすめ
-
時間に余裕のある引越しの場合
引越し繁忙期(3〜4月)を避けた時期に部屋探しをするのがおすすめ
受験後から引越し準備を始めるとなると、どうしてもスケジュールはタイトになりがち。
事前に仮押さえができる学生マンションを探しておくと余裕を持った引越しができます。ただ、仮押さえができる期間が決まっている場合もあるので、不動産会社の情報などを前もって調べておきましょう。
また、今の家から通えない距離ではないけれど、やっぱり不便なので引越しを検討している方や、最初は寮に入って途中から一人暮らしを考えている方は、引越し繁忙期(3〜4月)を避けた時期に部屋探しをするのがおすすめです。
事前に仮押さえができる学生マンションを探しておくと余裕を持った引越しができます。ただ、仮押さえができる期間が決まっている場合もあるので、不動産会社の情報などを前もって調べておきましょう。
また、今の家から通えない距離ではないけれど、やっぱり不便なので引越しを検討している方や、最初は寮に入って途中から一人暮らしを考えている方は、引越し繁忙期(3〜4月)を避けた時期に部屋探しをするのがおすすめです。
一人暮らしアドバイザー 小林さん
引越しに向いている時期は、繁忙期の3月~4月を除いた5月〜2月の間です。長期休暇などの余裕を見つけて、スケジュールを組めるといいですね
まとめ
一人暮らしに向けて、入学前でも在学中でも大切になるのが入念な下調べと計画されたスケジュールです。3~4月の繁忙期は、入学前で引越し以外の準備もあるので、事前の下調べにかけられる時間が少ないなかでスピーディに決めていく必要があります。納得のいく引越しをするためにも、しっかり見通しを立てて準備していきましょう。
監修:小林朗子
整理収納コンサルタント・一人暮らしアドバイザー
マンションデベロッパー、不動産仲介、リフォーム業界などを経て、現在は自宅やオフィスの整理収納コンサルティングを行う。実務作業が主な活動で、引越し・模様替え・衣替え・事務所移転などでお困りの方のお宅にて片付け作業を実施。新築マンションやリノベーションなどの住宅関連企業様とのセミナー開催やコラムの執筆等も行っている。
イラスト・MARIKO TANAKA
文・山下 茜(アート・サプライ)
文・山下 茜(アート・サプライ)