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不動産会社って大手と地元密着型どちらが自分に合っているの?
では、大小ある不動産会社には、どんな違いがあるのでしょうか。不動産会社の規模は、自分が欲しい情報を効率よく集めるために考えておきたいポイントとなるので、しっかりチェックしておきましょう。
大手 | 地元密着型 | |
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メリット | ・賃貸物件数が豊富 | ・部屋以外の情報も聞ける |
・短期間で見つけることが可能 | ・独自の相談可能 | |
・インターネットで内見予約できる | ・独自物件がある | |
デメリット | ・迷っている間に契約が決まる | ・物件数が少ない |
・すぐに内見できないことがある |
大手不動産会社のメリット・デメリット
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大手不動産のメリット
営業エリアの範囲が広いため1駅に限定されず、周辺駅や路線単位にも店舗があることや、自社取扱いの賃貸物件数が豊富なことです。そのため、条件に合う物件を短期間で見つけることが可能なことも。さらにホームページなどのネット環境がしっかり整っている場合も多く、電話だけでなくインターネットで借りたい部屋の内見予約もできるので便利です。
また、「絶対新築!」という人は、これから募集開始する物件情報が多く流通している大手不動産会社がおすすめです。
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大手不動産のデメリット
業界内で同じ物件を共有して持つことが多いため競争が激しく、迷っている間に契約が決まってしまう場合も。自社管理の仲介物件ではないものも紹介してくれますが、すぐに内見できないこともあるのがデメリットになる場合もあります。また、取り扱う物件の多さから、個々の物件を詳しく把握していないことも少なくありません。
地元密着型不動産会社のメリット・デメリット
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地元密着型不動産会社のメリット
地域の情報に精通し、地元に詳しい担当者から部屋の情報以外にも周辺のお店や治安などの情報も得ることができる点がメリットです。また、大家さんとのつながりの強さからいろいろと条件の相談をしてくれるなど、他社では紹介してもらえなかったような物件を紹介してもらえることも。
すべてではありませんが、地元密着型不動産会社は複雑な書類を記入せずとも身元確認だけで内見させてくれることもあるそうです。これは、大手不動産会社の物件には管理会社や大家さんが介在しているため内見までの手続きが必要ですが、地元密着型不動産会社は自社で物件を管理しているケースも多いためです。
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地元密着型不動産会社のデメリット
限られた地域こその密度の濃さはありますが、カバーする地域と物件数は大手に劣ることは否めません。
自社管理物件ならば管理会社や貸主さんとは頻繁に確認を取っているので、その日に内見できる可能性もあります。もちろん大手でもタイミングしだいでは可能ですが、融通が効くのは地元密着型不動産会社と言えるでしょう
CHECK
メリット・デメリットを見ると、「広いエリアで多くの物件を比較したい人」は大手、「特定のエリアでより濃く物件を探したい人」は地元密着型の不動産会社がおすすめです。物件の比較や周辺地域の治安を調べるために、両方来店して比較するのも手段のひとつですよ。
不動産会社選びでチェックしたい3つのポイント
ポイント1:来店を急かされないか
ポイント2:仲介手数料が無料か有料か
ポイント3:貼り出し広告に誇張表現がないか
初めて不動産会社に訪問するときに気を付けたいこと
大手不動産会社に限らず3月下旬~4月上旬は、超繁忙期なのでお客様に流れ作業的な扱いという印象を与えてしまう可能性も否めませんね。同時期にお部屋探しをしている人はたくさんいて、好条件の部屋は次々と申し込みや契約がされていくなか、お客さまの条件に合う部屋を紹介するには時間との勝負になります
まとめ
大手財閥系不動産会社にて神奈川県西部(主に湘南エリア)の売買仲介を担当。売却案件に強く、相続対策や不動産活用等の案件や賃貸住宅建設・募集の企画提案の実績は600件以上。マネージャー就任後も1000件以上の案件(売買実績)に携わる。2017年に独立し現職。現在は売買全般、賃貸住居系のほか、テナントリースの案件も数多く取り扱う。宅地建物取引士、公認不動産コンサルティングマスター、不動産賃貸経営管理士、住宅ローンアドバイザー、2級ファイナンシャルプランニング技能士、AFP(アフィリエイテッド ファイナンシャル プランナー)資格を保有。
文・松田政紀(アート・サプライ)