目次
引越しのときは、洗濯機の水抜きをしておこう
引越しをするときに、洗濯機の水抜きが必要ということは聞いたことがある人も多いのではないでしょうか? そもそもなぜ水抜きは必要なのか見ていきましょう。
そもそも水抜きとは
水抜きとは、その名の通り、洗濯機の内部に溜まっている水を抜くための作業です。洗濯機の内部に溜まった水を抜いておくことで、重量を減らし、運搬時の負担を軽減することができます。
水抜きの必要性
輸送時の振動等、常識的な範囲内の衝撃などで壊れてしまった場合、引越し業者は助けてくれません。また水抜きをしないと、運搬中に洗濯機から漏れた水が他の家具や家電にかかったり、洗濯機自体が故障したりする原因になります。引越し業者によっては水抜きをしておかないと、当初の見積もり設置料金に追加料金を請求される場合もあるので、事前の水抜きは必須です。
水抜きの方法は?
一般的な縦型洗濯機の水抜きの手順をご紹介します。
- 洗濯槽の中の洗濯物を全て取り出す
- 洗濯機の後ろの蛇口を、水が出ないようにしっかり締めてから電源を入れ、通常の洗濯コースをスタートする
- 30秒程度たったら電源を切り、給水ホースを外す(この際に残水がホースから出る場合があるので注意)
- 再度電源を入れて、脱水ボタンを押す(大きさにもよりますが2-3分程度でOK)
- 脱水が終わったら、フタを開け、洗濯槽内に残った水分をタオルなどで拭き取る
- 給水用ホースと電源コードを取り外す
- 排水口から排水ホースを取り外し、ホース内の水を抜く(排水口を下側に向けないと中に水が残るため、可能な限り傾ける等して水を出す)
- 取り外したホースや電源コード、その他の部品などはまとめて洗濯層内に入れておくか、洗濯機の側面にガムテープなどで留めておく(排水ホースをつけたまま運ぶ場合は、振動により洗濯機内の残水が出る可能性があるため上向きにして留める)
水抜きの際に専用の道具を準備する必要はありませんが、ホースの中に溜まった水を抜く際にこぼれても問題ないよう、タオルを準備し、敷いておきましょう。
また、ホースの留め具がネジ止めで接続されている場合は、ネジを外すためのドライバーの準備が必要です。洗濯機のメーカーや型式によっては手順や必要な道具が異なる場合があるので、事前に製品の説明書を確認してから作業に取り掛かると良いでしょう。
また、ホースの留め具がネジ止めで接続されている場合は、ネジを外すためのドライバーの準備が必要です。洗濯機のメーカーや型式によっては手順や必要な道具が異なる場合があるので、事前に製品の説明書を確認してから作業に取り掛かると良いでしょう。
洗濯機の引越しで注意したい搬入時のポイント
引越しで洗濯機を運搬する場合には、水抜き以外にも注意しておかなくてはならないポイントがいくつかあります。
ここで、運搬前・運搬後の注意点についてチェックしていきましょう。
ここで、運搬前・運搬後の注意点についてチェックしていきましょう。
ドラム式洗濯機のネジ留め
縦型洗濯機は丈夫な構造になっているため、水抜きが完了していれば、それ以外に運搬時にあまり注意することはありません。しかしドラム式洗濯機は振動や傾きに弱いため、運搬の際は輸送用の固定ネジで本体をしっかり固定して、なるべくドラムを動かさないように運ぶ必要があります。
引越し業者は慣れているので大丈夫と信頼しすぎず、ドラム式洗濯機の輸送用の固定ネジは必ず自分できつく締めましょう。
引越し業者は慣れているので大丈夫と信頼しすぎず、ドラム式洗濯機の輸送用の固定ネジは必ず自分できつく締めましょう。
設置スペースを確認する
洗濯機を設置するための十分なスペースが新居に確保されているか、事前に確認しましょう。
洗濯機パンが据え付けになっている住居の場合、スペースは足りていても洗濯機の形状次第では設置が不可能な場合もあります。その場合は防水パンを外せるかどうかもしっかりと確認しておきましょう。
洗濯機は本体の幅より足の幅は狭く作られています。入る幅さえあればどうにでもなる場合が非常に多いので、防水パンの内寸が洗濯機の本体の幅より小さくても諦めないで下さい。ですが、幅が足りない場合はどうしようもないので、内見時に確認しておくと安心です。
洗濯機パンが据え付けになっている住居の場合、スペースは足りていても洗濯機の形状次第では設置が不可能な場合もあります。その場合は防水パンを外せるかどうかもしっかりと確認しておきましょう。
洗濯機は本体の幅より足の幅は狭く作られています。入る幅さえあればどうにでもなる場合が非常に多いので、防水パンの内寸が洗濯機の本体の幅より小さくても諦めないで下さい。ですが、幅が足りない場合はどうしようもないので、内見時に確認しておくと安心です。
給水栓の形状を確認する
洗濯機の給水栓(蛇口)の形状にも注意しましょう。今の住居と新居とで給水栓のタイプが違う場合、これまで使っていた給水ホースがそのまま使えない場合があります。この場合、ホースと給水栓を接続するための洗濯機用ニップルを自分で準備する必要があります。
具体的には蛇口の先が回る万能水栓や自在水栓等は、付属金具だと蛇口の継手部分から水漏れする可能性が高いです。また、付属の金具はネジで強く締め付けるため、変形によって水漏れをする可能性もあるのでやはり洗濯機用のニップルに取り替えるのが一番です。
具体的には蛇口の先が回る万能水栓や自在水栓等は、付属金具だと蛇口の継手部分から水漏れする可能性が高いです。また、付属の金具はネジで強く締め付けるため、変形によって水漏れをする可能性もあるのでやはり洗濯機用のニップルに取り替えるのが一番です。
付属部品を確認する
水抜きの際にはホースや電源コード、ホースと蛇口を繋ぐアタッチメントなどさまざまな部品を取り外します。新居での設置前にこれらの部品が全て揃っているかを必ず確認するようにします。部品が足りない状態で洗濯機を設置すると、水漏れの発生や故障の原因になります。
洗濯機を処分する方法と料金相場
買い替えなどで洗濯機を処分する場合、洗濯機は家電リサイクル法の対象品目となっているため、一般の粗大ごみと同じように処分することはできません。ここでは、業者に処分を依頼した場合の料金相場を紹介します。
洗濯機を処分する場合の料金相場
小売店に処分を依頼する際には、家電リサイクル料金と、指定の収集場所まで運搬してもらう運搬料金を支払います。リサイクル料金は洗濯機のメーカーによって微妙に異なりますが、特定家庭用機器の家電リサイクル料金は洗濯機は2,300円(税別)です。それに収集運搬料という指定業者がリサイクル家電を行政に引き渡すまでの諸経費を足し合わせます。一般的には500~2,000円程度が料金相場です。
買い替えで引き取ってもらった場合の料金相場
買い替えをする場合の処分費用は大体、量販店で買い替えならば3,000円前後、小売店で買い替えならば5,000円前後が料金相場です。運搬料金については量販店や小売店によって異なりますので、必ず確認しておきましょう。
小売店で回収のみを依頼することも可能です。その場合は、処分費用と出張料含めて7,000~8,000円程度が料金相場になります。
小売店で回収のみを依頼することも可能です。その場合は、処分費用と出張料含めて7,000~8,000円程度が料金相場になります。
洗濯機を安く処分する方法
洗濯機を処分するのにお金をかけたくないという人もいますよね。ここでは、洗濯機の処分を安く済ませる方法を紹介します。
リサイクルショップやフリマアプリを活用する
洗濯機がまだ使える状態であれば、リサイクルショップへ買取りを依頼したり、ネットオークションやフリマアプリに出品したり、知人に譲るなどの方法を取れば、費用をかけずに不要な洗濯機を処分することができます。
ただの処分だけの場合、不用品回収業者に依頼する方法もありますが、業者によって処分にかかる費用はまちまちです。無料と謳いつつ、家の中からトラックに乗せて運ぶ料金は有料など、不当に高額な料金を請求してくる悪質な業者も存在しますので、依頼の際には十分に気を付けましょう。
ただの処分だけの場合、不用品回収業者に依頼する方法もありますが、業者によって処分にかかる費用はまちまちです。無料と謳いつつ、家の中からトラックに乗せて運ぶ料金は有料など、不当に高額な料金を請求してくる悪質な業者も存在しますので、依頼の際には十分に気を付けましょう。
まとめ
引越しで洗濯機を運搬する際の手順や注意点、運搬せず処分する場合の処分方法や料金について紹介してきました。
水抜きはちょっと面倒ですが、使い慣れた洗濯機を新居でも引き続き気持ちよく使うために、また運搬中の思わぬ事故を防ぐためにも、引越し前には必ず行っておきたい作業です。また、洗濯機は一度据え付けるとその後移動したりすることが難しい大型・重量の家電製品ですので、その他のポイントについても注意して、運搬・設置するようにしましょう。
水抜きはちょっと面倒ですが、使い慣れた洗濯機を新居でも引き続き気持ちよく使うために、また運搬中の思わぬ事故を防ぐためにも、引越し前には必ず行っておきたい作業です。また、洗濯機は一度据え付けるとその後移動したりすることが難しい大型・重量の家電製品ですので、その他のポイントについても注意して、運搬・設置するようにしましょう。
監修:たろっさ
プロの家電販売員 兼 家電ライター
プロの家電販売員 兼 家電ライター。
札幌市在住。33歳。趣味はゲームと電器屋巡り。
20歳から家電量販店で働き、年間2億円、11年で25億円を売り上げた。
家電でわからないものはない家電スペシャリスト。