#生き方コンパス Vol.2 菅本裕子(ゆうこす) 「失敗はめちゃくちゃメリットです。そこに信念さえあれば。」

編集部:まっつ
2018/11/28
未来発掘
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そもそも「仕事」って何なんだろう?
ゆうこすさんと話していると、そんな疑問が頭をよぎった。

アイドルグループHKT48のメンバーからキャリアをスタート。卒業後、ニート時代を経て(!)彼女の活動は「モテクリエイター」と呼ばれるまでに有名になった。SNSを自在に使いこなし、インフルエンサーとしてはもちろん、オリジナルコスメやアパレルのプロデュースに企業SNSのコンサルティングまで手がけるなど、実業家としての一面も持つ。「モテ」を基軸とした多方面に渡る活躍は、みなさんもご存じのとおりだ。

彼女の持つ“肩書き”は、就職情報サイトにはないものがほとんど。彼女はSNSで発信し続けることで、「ゆうこす」という自分だけの肩書きと生き方を手に入れた。

既存の道を歩まないということは、悩みや失敗もたくさん経験するということだ。そして彼女はその失敗を隠さない。むしろ「失敗って、自分にとってめちゃくちゃいいストーリーなんですよ」ときっぱりと答える。

HKT48の一メンバーだった少女が、今の「ゆうこす」になるまで。
失敗と挑戦を繰り返したその道のりの中に、まだ見ぬチャンスをつかむためのヒントがありました。

最初は、自分が好きなものも嫌いなものも
分からなかった



――HKT48をやめたとき、一番の悩みは何でしたか?将来的な不安とかも含めて。


ゆうこす:……あんまり覚えてない……(笑)。正直悩んでもいなかったと思うんです、その頃って。将来とかどうでもいいや〜っていうくらい適当に生きてて(笑)、アイドルやめてすることもなかったから、専門学校行くかなぁ〜くらいで。すみません、ふふふ(笑)。


――なるほど……!(笑)じゃあ、自分でも流されて生きてたなぁという感じ?


ゆうこす:うん、そうですね。


――そしてその後のニート時代で、自分をじっくり見つめ直したと。


ゆうこす:1〜2年くらいニートだったんですけど、SNSをずーーっと見ていて。そしたら、共感される人には明確な目標とか言いたいことがちゃんとあるってことに気がついたんですよ。その上で旗を振りかざしているから、みんなついていくんだなって。でもその時の私は明確な目標もなければ、やりたいことが自分でも分かってなかった。

だから、自分が好きなこととか、やりたいこととか、相当長い自己紹介文みたいなものをノートに書き出してみたんです。ただ好きなものを書くだけじゃなくて、好きなものは何で好きなんだろう、これは何で嫌いなんだろうって繰り返して。

それでずーっと書き続けていくうちに、私の好きなものってすべて「人に愛されたい」とか、承認欲求が強いっていうことにつながるんだなってわかって。それをキャッチーに言いかえると、モテたいんだ!っていう(笑)。


――「モテるために生きてる」の種ですね!当時共感されたい人というのは、明確に見えていたんですか?


ゆうこす:20代の女性です。中でもクラスに2人か3人くらいはいる「モテたいけどその気持ちを言葉にできない」もやもやした気持ちがある女性をターゲットにしようと決めました。

で、私が何か紹介したら絶対に買ってくれて、私がイベントをしたら絶対に来てくれるみたいな、コアな10人をまず生もうと。SNSの世界は共感されて初めて拡散されるので。

あと全ての理由を話せないとSNSでは死ぬなと思ったので、そこまで具体的に落とし込めるように頑張りました。

――「共感されて初めて拡散される」「SNSでは理由を話せないと死ぬ」など、常に深く考え抜かれていますよね。自己紹介ノートも、好きなことをずっと深く掘っていく感じ?


ゆうこす:そうですね。そもそも自分が好きなものも嫌いなものも分からなかったので、とりあえずいろんなものを見て。それに対して思った感想を書き出して……って、ずっとやってましたね。

たぶん今やりたいことがないっていう人たちは、美術品でも音楽でも見たり聴いたりするだけで終わってて、なにも感想を持たないんじゃないかな。今はいろんなものがあふれてるから、常に自分自身に問いかけていかないとふわっと生きることになるよなぁと思うし。

でもそれすごくもったいないと思うんですよ。それだとその美術品なり音楽なりの、100%中50%しか楽しんでいないと思っていて。自分が感想を持つことで初めて100%楽しめるし、自分にとってもメリットがある。

自分の言葉がないと、人って動かせないじゃないですか。だから自分の感想を持ち続けて、「これどう思いましたか?」って聞かれたときにすぐにその感想を出せるクセをつけておいたら、就活でも使えるんじゃないかなあ。これ、学生さん向けの記事ですよね?(笑)


――そうです!自ら就活に置き換えていただいて有難うございます(笑)。

失敗する人のほうが、人は応援したくなる


――さて、現在モテクリエイターとして活動されてますが、新しい肩書きを作ろうと思った理由は何だったのでしょうか?


ゆうこす:特に作ろうとは思ってなかったです。そもそも「モテクリエイター」って言葉も私が作ったわけじゃなくて。動画編集とか画像を作ったりしてたら「もはやその仕事、クリエイターじゃない?」「モテクリエイターだね!」っていうのがツイッターか何かで流れてきて、それいいね~って感じで。職業の名前とか、どうでもいいな〜と思ってたんで(笑)。


――(笑)!そもそも、活動の場にSNSを選んだのはどうしてですか?

ゆうこす:アイドル時代に炎上したのもあって、もうやめようとは思ってたんですけど……ただやってもないことで叩かれていたので、それだけはどうしても伝えたい!と思って動画をアップしたら、すぐに反応が返ってきて。

そこでSNSの楽しさを知ってしまったんでしょうね。そりゃあいろいろ言ってくる人もいましたけど、自分の意見をすぐに届けられるっていうのはすごく楽しかったです。


――SNSで発信していくなかで、失敗して落ち込んだことってないですか?


ゆうこす:ないんじゃないかな〜。失敗って、発信するときに信念があったら、自分にとってめちゃくちゃいいストーリーなんですよ。やっぱり人を動かすとか、SNSで支持される人はいろんな経験を持っていて。失敗しないと得られない経験もたくさんあるし。

「あいつ失敗しながらもがんばってるよね」っていうので、人の見る目も変わってくると思うし、自分の心も強くなってくるし。あと失敗する人のほうが、人って応援したくなるじゃないですか(笑)。


――たしかに!


ゆうこす:だから、失敗をも発信するんです。「失敗しました」だけじゃなくて、「だけどこういうふうに気づいて、こういうふうに改善していこうと思います」のひと言がつくだけで、相当人を動かせる人になれると思うので、失敗はめちゃくちゃメリットだなと思います。


――強い!(笑)。ゆうこすさんの強さは天性のものですか?


ゆうこす:強くならざるを得なかった……(笑)。最初からそんなパワフルではないです、ふふふ(笑)。でも今は、何ごとも客観的に、ポジティブに考えられるようにはなったと思いますね。

やりたいことの本質が見つかると、
やりたいことの幅が広がる


――ゆうこすさんは、チャンスをつかむために心がけていることはありますか?


ゆうこす:ん〜、ファーストペンギン(※)になるということと、何かに挑戦しようと思ったときに「なぜそれに挑戦しようと思ったか」をキャッチーに伝えられることですかね。
※リスクを恐れず、初めてのことに一番に挑戦する人のこと

例えば「YouTuberになりたいです、その理由は〜なんちゃらかんちゃら〜〜」って10分話されたら、人は1分も経たずに離脱すると思うんですよ。本当にキャッチーに、10秒くらいで伝えられるようになれないと人は動かせない。最初の食いつきも違うと思うので、チャンスをつかむためには、まず一番に挑戦するように心がけて、それをすぐに言葉にできることですね。


――今おっしゃってたみたいなことって、ビジネス本や就活本で初めて学ぶ学生も多いと思うんですよ。「面接は時間が限られてるから、先に言いたいことを言いましょう」とか。その考えに自力でたどり着いているのが本当にすごいなと思いました。


ゆうこす:でも始めたころのツイートを見ると「誰に言っとんねん」みたいな内容ばっかでしたよ(笑)!でもSNSって、明確な数字が出るじゃないですか。そのおかげで、常に何かするたびフィードバックが返ってくる状況なので、鍛えられたのかもしれないですね。

いきなり多くの人前に立つのって、めちゃくちゃ怖い。最初に離脱する人もいるだろうし、「こいつ合わない」っていう人もいるだろうし、でも最前列には共感してくれる人もいるだろうし。そんな混沌としたなかで、自分の話をして反省をし続ける機会って、普通に生きててそうないじゃないですか。

そういう思考に切り替えれば、SNSもすごい成長の場になるんじゃないかな。だから、SNSで自分の思いを発信し続けるというのは、就活にも相当生きると思いますけどね。


――すごく鍛えられそうです……!でも、いい反応が欲しいあまり本音を隠してしまうこととか、ないんですか?モテもそうですけど、モテを意識しすぎると自分を見失ってしまうというか……。


ゆうこす:ん〜……。自分の中で明確に自分がやりたいことと、その説明があったので、自分を見失うっていうことはそんなになかったかもしれない。それでいうと、最初のノートが大きかったですね。


――そのノートって、今も迷ったときに見たりするんですか?


ゆうこす:それはあんまないかな(笑)!ぶわーって書き込んだら、それで頭の中が整理されるので。今はもう整理用っていう感じですね。


――え!今も書いてるんですか!!


ゆうこす:毎日書いてますよ〜!今日感じたこととか、今日の仕事に対して思ったこととか感じたこととか。こないだも打ち合わせ始まる前に思い出して、「あ!すみませんちょっと待ってください!」って一人でケータイの音声入力でブツブツ吹き込んで。完全に変な人ですよね(笑)。


――ゆうこすさんに聞きたいのですが、やりたいことを貫くにはどうしたらいいと思いますか?特に就活では、「大手企業に行かなきゃ」とか「自分は◯◯学部だから◯◯系の仕事に就かなきゃ」って思っちゃう学生も多いんじゃないかなと思っていて。


ゆうこす:周りの環境に流されて今自分が何をしたいか分からない人は、一回自分のやりたいことを見直してみたらたらいいんじゃないかな。やりたいことの本質が見つかると、やりたいことの幅が広がってくるんですよ。だから見つけないともったいないな〜と思いますけどね。


――洋服が好きだからアパレル、だけじゃなくて、さらに掘っていくことで「繊維メーカーもありかも」と幅を広げられる。


ゆうこす:そうそう。だから、「なんで洋服が好きなんだろう」っていうのは考え抜いたほうがいいですよね、絶対。


――では最後に、学生へのメッセージをお願いします。

ゆうこす:就活でもし入りたい企業があるとしたら、その企業はどういうことを求めてるのかなぁとか、「相手の気持ちを推し量る」ことがすごく大事になってくると思うんですけど。

推し量れるようになるためには、まず自分のことを分かってないとムリだと思います。自分のことをわかった上で相手が求める物を自分の中から出さないと、嘘になっちゃう。自分自身を深く知るというのは、人生においてトップに入ってくるターニングポイントだと思うんですよ。私も、自分ことをちゃんと考える時間があって本当によかったなと思うので。

なので、自分自身を知った上で、相手の気持ちになって推し量るという…それも「モテ」ですよね。モテ力をあげて、就活も自分らしく、楽しんで頑張ってください!……私、就活したことないけど!(笑)

PROFILE:菅本裕子(ゆうこす)

「モテる為に生きてる」と宣言するモテクリエイター、YouTuber、SNSアドバイザー。男女問わず愛されるための情報を日々発信し、その活動は多岐に渡る。著書に「SNSで夢を叶える ニートだった私の人生を変えた発信力の育て方」。プロデューススキンケアブランド「youange」に加え、2018年11月にはアパレルブランド「#amic」を立ち上げた。

★菅本裕子公式Twitter:@yukos_kawaii / Instagram:@yukos0520

取材・文/加治屋真美
撮影/洞澤佐智子
編集/マイナビ学生の窓口 ミラホリ編集部

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