【高速でガス欠! どうすればいい?】はじめての「高速道路でガス欠おどおど」#あつまれ!_おどおど学生。
免許を取るとドライブに出掛けたくなるのではないでしょうか。当然ですが、運転に慣れていないうちはトラブルに注意してください。初心者のうちは、うっかりミスで起こる「ガス欠」には要注意です。今回は、「ガス欠」になったときどうする? をご紹介します。
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「ガス欠」はうっかりミス!
そもそも「ガス欠」とは、「走行中にガソリンや軽油などの燃料が切れてしまいエンジンが停止してしまうこと」です※。
※最近はガソリンや軽油などを燃やして走る内燃機関エンジンの自動車だけでなく、バッテリーから電気の供給を受けてモーターを回し、走行する電気自動車もあります。電気自動車の場合は、バッテリーに蓄えた電気がなくなった(走行できるだけの電力が得られなくなった)場合には止まってしまいます。イメージ的にはこれも「ガス欠」ですが、一応電気自動車の場合は「電欠」という言葉があります。
簡単にいうと「燃料切れ」ですが、原因はドライバーの「うっかりミス」や「ずぼら」がほとんどです。そもそも燃料計のところに「現在搭載されている燃料の量」が表示されていますし、車種(やシステム)によっては「あと何kmぐらい走れるか」も表示されます。
それを無視して燃料を補給せず、走行し続けるからガス欠になります。
走行中になんらかのアクシデントで燃料タンクに穴があき…、なんてことでもあれば別ですが、ほとんどの場合、ガス欠はドライバーの責任です。
免許取り立てなど、初心者のうちはドライブに出かける前に燃料がどのくらいあって、何kmくらい走行できるかを、まず確認するようにしましょう。例えば、レンタカーの場合には「満タン」で走り始めることができますが、カーシェアの場合や友達から借りた自動車の場合、燃料の確認は必須です。
もし、走り出す時点で燃料が少ない場合には、まずガソリンスタンドに行って給油してから……というぐらいの慎重さを心がけた方がいいでしょう。
ガス欠は怖い!
走行中にガス欠になると、道の途中で自動車が止まってしまうという考えるだに恐ろしい事態になります。初心者の場合、パニックになるでしょう。最悪、後続車に追突されるなど、大きな事故になる可能性もあります。
また、事故だけではなく、ガス欠を繰り返すことは自動車にとってもよくないのです。例えば、ガス欠を繰り返すと車の燃料ポンプやバッテリー、スターターモーターといった大事な部品の寿命が「短くなる可能性」があるのです。
特に、燃料ポンプは、タンクからエンジンにガソリンを送る重要な部分。車が稼働している間、燃料ポンプのモーターが常に動いているのですが、ガス欠を繰り返すと燃料ポンプは空転してしまい、モーターへの普段が増してしまいます。結果的に、摩擦熱や摩耗によって燃料ポンプが故障する可能性があるのです。
他には、スターターやバッテリーに強い負担が掛かったり、燃料パイプの中に空気が入り、燃料を吸い上げられなくなったりします。このように、ガス欠を繰り返すと車にさまざまな悪影響が出る恐れがあるのです。
⇒参照・引用元:『JAF』公式サイト「ガス欠が原因でおこるトラブルとはなんですか?」 https://jaf.or.jp/common/kuruma-qa/category-trouble/subcategory-accident/faq193
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ガス欠になった時の対処法は?
道路を走行中にガス欠になったらどうすればいいのでしょうか?
まず燃料が少なくなり、「ガス欠」が懸念される場合、自動車の警告灯が付きます。また、警告音が鳴ります。この状況に遭遇したら、初心者の皆さんはまず落ち着きましょう。この時点ですぐに走行できなくなるわけではありません。
冷静に「燃料を補給しよう」と考え、最も近いガソリンスタンド、高速道路を走行中なら給油できるサービスエリアを探し、直行しましょう。
ただし、残存燃料によってはガソリンスタンド、サービスエリアまでたどり付けない可能性もあります。2020年2月の国土交通省の調査によれば、高速道路上のガソリンスタンドの空白区間(ガソリンスタンド間の距離が100km以上)は、全国で36区間存在します。
運悪く、このような区間を走行中にガス欠の警告灯がついたら、たどりつけないかもしれません※。
間に合わず、サービスエリアに到着することができずに高速道路の途中で自動車が止まりそうになったら……どうすればいいのでしょうか?
仕方がありませんので、まず「ハザードランプ」をつけ、後続車に自分の自動車に異常が起こったことを知らせます。追突されためにまずこれが必須です。
次にスピードを徐々に下げて、後続車と距離を取ってから左車線の路肩に停車します。退避所(あるいは非常駐車帯)があれば、そこに停めるのがベターです(追突などの事故が起こる可能性を減らせます)。停車したら、安全を十分に確認した後、自動車から降り、三角停止板を後続車に分かるように設置します。
そこまで終わったら自動車から離れ、退避所があればそこに移動。
すぐに、自分の加入している任意保険のロードサービス、あるいは『JAF』に連絡して救助を求めましょう。『JAF』の会員になっている場合なら、燃料代は実費ですが無料で駆けつけてもらえます。
⇒参照:『JAF』公式サイト「ロードサービスの料金を調べる」 https://jaf.or.jp/common/about-road-service/estimate-costs
※警告灯がついても50kmや80kmは走行できるはずですが、どのくらいの距離を走行できるかは正確には分りません。走行環境によって燃費が変わるからです。特に高速道路走行時は、乗車人数、渋滞の有無、エアコンの使用、走行速度、タイヤの空気圧などの使用状況によって燃費が大きく変化します。
解決!! 高速道路でガス欠おどおど
高速道路を走行中にガス欠になると非常に危険です。特に運転初心者の場合は、自分が運転する自動車の燃料が目的地まで持つのか、運転席に座ってエンジンをかけたときに「まず確認する」癖をつけましょう。万が一にも高速道路でガス欠なんて事態にならないように、燃料が少ないなら、すぐにガソリンスタンドに行くべきです。また、その万が一に備えて『JAF』の会員になっておくなど、「転ばぬ先の杖」を用意するようにしてください。
文:高橋モータース@dcp
編集:学生の窓口編集部
参照:『JAF』公式サイト https://jaf.or.jp/