【そろそろ車検の時期だけど……】はじめての「車検おどおど」(基本知識編)#あつまれ!_おどおど学生。
自動車免許を取得すると、今度は自分だけの愛車が欲しくなるもの。「一生懸命アルバイトをして車を買った」という大学生読者もいるかもしれませんね。初めて買った車だと、何年も大切に乗りたいところですが、長く乗るのに避けては通れないのが「車検」です。本シリーズ記事では、カー用品チェーン店『イエローハット』協力の下、初めて「車検」を経験する際に役立つよう、車検の手続きや費用についてご紹介します。今回は、意外と知らない「車検の基本知識」をまとめました。
▼「愛車の車検」おどおど記事一覧
1. はじめての「愛車の車検」おどおど(車検の基本知識編)
2. はじめての「愛車の車検」おどおど(車検手続き編)
そもそも車検とは?
「車検」は正しくは「自動車検査登録制度」といって、その自動車が国が定めた保安基準を満たしているのかを検査する制度です。正常に動かない車が道路を自由に走っていては、大事故が起こる可能性があるので、正常に作動するか検査します。また、安全性や公害防止性能といった面でも基準を満たしているのかを確認するのが車検です。これは法律で定められているので、小型特殊自動車以外の車や排気量251cc以上の二輪車は必ず受けなければいけません。
もし車検が切れたままで公道を走ると「道路運送車両法」に違反していることになります(違反点数6点、30日間の免許停止、6カ月以下の懲役または30万円以下の罰金)。また、車検時には「自賠責保険」にも再加入するため、「車検を受けない=自賠責保険に加入していない」ということにもなります。自賠責保険未加入状態での運転も罰則(違反点数6点・免許停止処分、1年以下の懲役または50万円以下の罰金)を受けることになります。
車検の有効期間は?
車検には「有効期間」があります。この有効期間が満了するまでに次の車検を受けないといけません。一般的な自家用乗用自動車と軽乗用自動車の場合、有効期間は「初回3年」と「継続2年」です。
有効期間を確認するには、まずは車のフロントガラスに貼ってある「検査標章(車検ステッカー)」を見ましょう。表面(車の外側)に書かれている小さい数字が満了年、大きな数字が満了月です。また、裏面(車内から見える側)の、「自動車検査証の有効期間の満了する日」という文字の下には、「○年○月○日」と、有効期間が満了する日が記載されています。
自動車検査証(車検証)にも有効期間が記載されています。自動車を購入したディーラーやカー用品店から「車検のお知らせ」が届くこともありますが、自分自身でもしっかり把握しておくことが大切です。
ちなみに、軽貨物自動車は初回・継続ともに有効期間は「2年」。レンタカー(普通乗用車)は初回が2年、継続が1年となっており、バス・タクシーは初回、継続の有効期間は「1年」とさらに短くなっています。
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車検はいつ受ければいいの?
車検は「有効期間の満了する日」から「1カ月前以内」に受けるのが一般的です。例えば、2023年1月1日で満了となる場合は、その1カ月前以内となる2022年12月中に受ける形です。満了となる日までに受けられないということのないよう、余裕をもって車検の申し込みをしておきましょう。
「1カ月前以内ではなく、余裕をもって2カ月前に受けておけばいいのでは」と思う人もいるかもしれません。しかし、車検を1カ月よりも前に早く受けてしまうと、次の車検満了日が前倒しになってしまうので注意が必要です。
解決!! 車検おどおど(基本知識編)
これから初めて車検を受けるという人に向けて、「車検の基本知識」をご紹介しました。車検の仕組みや罰則となること、また車検を受けるタイミングなどは、多くの人が実際に車検を経験して初めて知るでしょう。あらかじめ覚えておけば、人生初の車検もスムーズに進むでしょう。次回は、「車検で必要な費用」や「手続き」をご紹介します。
文:大西トタン@dcp
編集:学生の窓口編集部 取材協力・監修:株式会社イエローハット https://www.yellowhat.jp