【東京の道が複雑でわかりません…⁈】上京したての人必見! はじめての「東京の道路おどおど」#あつまれ!_おどおど学生。
初めて上京した皆さんは、東京の道には不慣れで、「靖国通り」「青山通り」「環八」などと言われてもさっぱり分からないでしょう。しかし、慣れても分からないかもしれません。というのは、通学などでよく使う道しか覚えないものだからです。ただ、「○○通り」がどこなのか覚えておくと東京を移動する際に便利です。そこで今回は、東京の道路についてご紹介します。
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▼「高速道路」おどおど記事一覧
1. はじめての「高速道路」おどおど(首都高速道路編)
2. はじめての「高速道路」おどおど(圏央道・常磐道編)
3. はじめての「高速道路」おどおど(中央自動車道編)
東京の幹線道路は放射状である
筆者も昔、新米のタクシー運転手さんに教わったのですが、東京の道路を理解するためには、まず「主要な幹線道路は放射状に走っている」ことを覚えないといけないそうです。
ただし、その前提として環状道路があることが前提です。
東京の中心には皇居があります。その周囲をぐるりと囲むように走っているのが環状道路です。「環七」「環八」という言葉を聞いたことがあるでしょう。これは「環状7号線」「環状8号線」を略した呼称です。
環七、環八という呼称ばかり有名ですが、実は環状1~6号もちゃんとあります。ちなみに土地の収用問題などがあって、全部が完成しているわけではありません。
そもそも国の道路整備計画では、この環状道路が地方への幹線道路と接続し、環状道路を貫いて中心部に向かう道路を整備するというものです。
↑「slope yonbon」さんが公開している「東京通り名マップ」(後述)/PHOTO(C)Google Map
従って、東京の道路は皇居をぐるりと囲む環状道路、中心に向かう放射状の道路を主要路とする構造になっているのです。
「○○通り」という呼称がややこしい
ややこしいのは、「国道○号線」などの名称がある一方で「○○通り」という呼び方もあることです。上記の「環七」や「環八」の一部区間もまた「○○通り」と呼ばれています。大学生読者の皆さんもよく聞くであろう「○○通り」と呼ばれる道路を挙げてみましょう。
●昭和通り
東京都港区の新橋交差点から台東区の大関横丁交差点までの道路を「昭和通り」と呼びます。中央区を縦貫しており、秋葉原の『ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba』の横の大きな通り、というと「ああ!」と思われるかもしれませんね。
●靖国通り
東京都中央区の東日本橋2丁目の交差点から新宿区の歌舞伎町1丁目の交差点までの道路を「靖国通り」と呼びます。もともとは大正通りという呼称だったのですが、靖国神社の横を通るので「靖国通り」となりました。新宿駅東口から歌舞伎町に入るときに横切る大通りです。
●内堀通り
皇居をぐるっと取り囲んでおり、これは環状1号線に相当します。東京都千代田区の祝田橋交差点を起点・終点とする道路です。祝田橋交差点は、日比谷公園の北側、皇居との間にありますので「あそこか」と分かりやすいでしょう。
●明治通り
東京都港区南麻布の古川橋交差点から江東区新木場の夢の島交差点を結ぶ道路で33.3kmもの長さです。渋谷区、新宿区、豊島区、北区、荒川区、台東区、墨田区を経由し、東京の中心をぐるっと回った道路で、ほぼ環状5号線に相当します。
●山手通り
皇居をぐるっと回る道路の西側部分を構成します(東京都道317号にして環状6号線です)。東京都品川区の新東海橋交差点から板橋区の仲宿交差点までを結んでいます。一部の区間は「旧山手通り」、「海岸通り」と呼ばれています。こういうことがあるからややこしいですね。
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以下の「○○通り」は、東京の中心にある皇居から放射状に外に伸びる主要な道路です。
●青山通り(皇居と渋谷をつなぐ)
皇居の西、東京都千代田区の三宅坂交差点から渋谷区の渋谷駅東口交差点までを結ぶ道路です。渋谷から東京都の中心部へ向かうにはこの道路を使うことが多いです。国道246号に該当するので「246(にーよんろく)」という略称でも知られています。
●新宿通り(皇居と新宿をつなぐ)
皇居の西、東京都千代田区の半蔵門交差点から新宿区の新宿大ガード東交差点までを結ぶ道路です。
●早稲田通り(皇居と杉並をつなぐ)
皇居の北、東京都千代田区の田安門交差点から杉並区上の井草八幡前交差点までを結ぶ道路です。早稲田大学に通う人にはおなじみの道路でしょう。
●目白通り(皇居と練馬をつなぐ)
皇居の北、東京都千代田区の九段下交差点から練馬区の関越自動車道の練馬インターまでをつなぐ道路です。目白坂下交差点で北に直進し国道435号に入ると池袋駅まで行きます。
●白山通り(皇居と巣鴨をつなぐ)
皇居の東、東京都千代田の平川門交差点から豊島区の西巣鴨交差点までをつなぐ道路です。
●永代通り(皇居と江東をつなぐ)
皇居の東、東京都千代田の大手町1丁目から江東区の新砂3丁目交差点までをつなぐ道路です。
●晴海通り(皇居と湾岸の埋め立て地南側)
皇居の東、東京都千代田区の祝田橋交差点から江東区の東雲交差点までをつなぐ道路です。
●桜田通り(皇居と品川をつなぐ)
皇居の南、東京都千代田区の桜田門交差点から品川区の西五反田1丁目交差点までをつなぐ道路です。これは国道1号の一部区間の通称になります。
他にもよく使われる道路をご紹介!
「○○通り」という呼称ではないですが、よく使われる道路の名前もあります。
●甲州街道(中央区から塩尻をつなぐ)
国道20号のことで、通称が「甲州街道」です。皇居の西、東京都千代田区の桜田門交差点から分岐しますが、起点は中央区の日本橋とされており、長野県塩尻市までをつなぐ道路です。JR新宿駅の南口を出てすぐ目の前を走っているのが甲州街道です。
●京葉道路(墨田区と千葉をつなぐ)
上掲の靖国通りと接続して西に伸びており、東京都墨田区の両国1丁目(両国橋)から江戸川区の篠崎町2丁目までをつなぐ道路です。西の端は千葉県と東京都の境になります。
解決!! 東京の道路おどおど
今回は、東京の道路がどのような構造になっているのか、また主要な道路についてご紹介しました。いかがだったでしょうか。
この「通りの名前」が「国道○号」などの正式なものと異なっているというのは厄介なところで、慣れないうちは、例えば「内堀通りをまっすぐ行って……」などと言われても全く分かりません。実はお勧めのGoogle Mapがあります。
上掲の「Google マイマップ」に「東京通り名マップ」を公開している方がいらっしゃいます。これはとても役に立つものですので、大学生読者の皆さんもぜひ参考にしてみてください。今回ご紹介した、皇居を中心として環状に走る道路、放射状に走る道路という、東京の幹線道路の構造が手に取るように分かるのでお勧めです!
文:高橋モータース@dcp
編集:学生の窓口編集部