【大阪の市街地に近く便利な空港と言えば⁈】「大阪国際空港（伊丹空港）おどおど」＃あつまれ！_おどおど学生。
本シリーズ記事では日本各地の空港をご紹介しています。大阪に飛行機で行くとすると……皆さん思い浮かべるのは、いわゆる「関空」（関西国際空港）ではないでしょうか。しかし、大阪にはもう一つ「大阪国際空港」があるのをご存じですか？ いわゆる「伊丹空港」です。今回は伊丹空港についてご紹介します。
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「伊丹空港」とは？
大阪国際空港、通称「伊丹空港」は、住所でいうと「大阪府豊中市螢池西町3-555」にあります。以下の所在場所をご覧ください。
PHOTO(C)Google Map
大阪の市街地にあり、兵庫県、京都府にも近く、伊丹空港に飛行機が到着すれば、兵庫・大阪・京都の三府県にアクセスしやすいことが分かります。なかなかいい立地なのですが、国際空港という名前ではありながら、現在では「国内線」のみの発着となっています。
そもそも伊丹空港は、1939年（昭和14年）に「大阪第二飛行場」として開港しました。では第一飛行場はあったのかというと……大阪市大正区に「木津川飛行場」というのが先にあったのですが、周りに工場が建って発着に支障が出るようになりました。そのため大阪第二飛行場が造られたのです。
当初は軍民デュアルユースでしたが、第2次世界大戦中は軍専用の「伊丹飛行場」。敗戦後は米軍に接収されて「伊丹エアベース」になります。1958年（昭和33年）にようやく日本に返還されて、このときに「大阪空港」として改めて開港。翌1959年に「大阪国際空港」へと改称され、現在まで続いています。
現在でも使われている「伊丹空港」の通称は、「伊丹エアベース」の頃に定着したものと考えられています。
市街地に近すぎた！
戦後復興が進むと、伊丹空港の周囲にも再開発の波が押し寄せます。住宅など近くに建物が増え、飛行機のジェット化、また運航便が急増することによって騒音などについて、空港に対する非難の声も大きくなってきたのです。
伊丹空港は便利な場所にありすぎました。
1960・70年代は日本各地で公害が問題となり、行政も解決に追われた時代です。これが後の関西国際空港の開港につながります。発着回数を制限するなどして、なんとか廃止を免れ、1994年に関西国際空港が開港した後は、国際便の発着はそちらへ移して伊丹空港は国内線のみとなりました。
以降も政治的な議論に巻き込まれ、たびたび伊丹空港廃止論が起こったりもしたのですが、2012年には関西国際空港と経営が統合。現在も伊丹空港は国内線の基幹空港の一つとして立派に機能し続けています。
伊丹空港を使う皆さんは、ぜひこの空港の長い歴史に思いを馳せてみてください。
⇒参照：『大阪国際空港』公式サイト https://www.osaka-airport.co.jp/
「伊丹空港」は人気です！
関西国際空港が開港した後も、そして現在も伊丹空港は人気空港です。大阪湾に浮かぶ人工島にできた関西国際空港より「市街地に近い」という圧倒的な地の利があるので、国内出張のビジネスマンは伊丹空港発着便を選ぶケースも多いのです。
また、伊丹空港はコンパクトにまとまっている分、飛行機の搭乗口まで近いのもポイントです。モノレール、リムジンバス・タクシーの乗り場も近いので乗り換えやすくて便利です。
伊丹空港は2022年8月5日に過去最大のリニュールオープンとなりました。フードコート、ショップなどが整備され、きれいでおしゃれになりました。ちなみに、「551 蓬莱」のお土産ショップはもちろん健在です。関西出身の皆さんが「絶対お土産に買って帰ろう」と行列になりはしますが。筆者も必ず並びます。
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「伊丹空港」に到着してからのアクセスは？
伊丹空港に到着して各観光地へのアクセスは大阪モノレールを使うのが一般的です。大阪モノレールの「大阪空港駅」から一駅の蛍池駅で阪急宝塚駅に乗り換えが可能です。また、千里中央駅で北大阪急行（大阪メトロ御堂筋線）に乗り換えられます。
リムジンバスを使うこともできます。
伊丹空港から各地へのアクセスにかかる時間は以下のようになります。
●難波⇒ 電車：約50分 バス：約30分
●大阪（梅田）⇒ 電車：約40分 バス：約30分
●ユニバーサル・スタジオ・ジャパン（ユニバーサルシティ）⇒ 電車：約60分 バス：約40分
●甲子園⇒ 電車：約60分
●京都⇒ 電車：約70分 バス：約60分
●三宮⇒ 電車：約60分 バス：約40分
解決!! 大阪国際空港（伊丹空港）おどおど
大阪国際空港、通称伊丹空港は非常に長い歴史を持つ空港です。昔は国際便も発着し、大混雑の空港だったのですが、現在では国内線のみとなっています。それでも関西を代表する基幹空港として多くの人が利用しています。大学生読者の皆さんも、関西に出掛ける際には、ぜひ伊丹空港便を利用してみてください。
文：高橋モータース＠ｄｃｐ
編集：学生の窓口編集部
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