飛行機の中に持ち込めないものってどんなもの? 旅行前に知っておきたい基礎知識
飛行機を利用した旅の準備で、とくにお土産や荷物の中で「あれ? これって機内に持ち込めるのかな」とふと疑問に思う物がいくつかあると思います。ここでは空港の保安検査場で引っかかってしまう、「機内に持ち込めないもの」にスポットを当ててご紹介しましょう。
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■飛行機に持ち込めないもの<国内線の場合>
飛行機搭乗前に行われる、手荷物検査や人間の金属探知機など保安検査場でのセキュリティチェックは、飛行機に搭乗する度にドキドキしてしまいますね。混雑している時期や早朝のフライトは、早めに済ませてしまうことがおすすめです。特にLCC路線などは、少し搭乗口までが距離がありますので早め早めの行動がいいでしょう。
流れとしては、空港カウンターでのチェックインのあと大きな荷物の手荷物預け入れを行い、保安検査場へ向かいます。国内線の保安検査場は、出発時刻の15分~30分前までに通過することがおすすめです。保安検査場では搭乗券のチェックのあと、金属探知機での自分自身のボディチェックと、手荷物のX線検査装置(荷物)の検査があります。
後ろの方に迷惑にならないように……と願いながら検査を受ける人も多いはずです。基本的に上着やパソコン、スマートフォン、財布、金属類はX線検査装置に備え付けのトレーに乗せてチェックを受けましょう。
国内線での飛行機の移動で機内に持ち込めないものは、基本的に危険物、燃えやすいもの、有毒物質、爆発・発火の恐れのあるもの、凶器になるものです。特に最近ではハイジャック・テロ等で使用される可能性がある「凶器」について、特に厳しく制限されています。
・国内線の飛行機に持ち込めない主なもの
<凶器になるもの>
ハサミ、果物ナイフ、カッターナイフ、ゴルフクラブ、バットなど
<発火の恐れがあるもの>
・ライター:喫煙用ライターのうち、青い炎がでる強力なプリミキシングライター、葉巻用ライター、オイルライター(吸収剤なし)、ライター用燃料(ガス・オイル)
・ヘアアイロン:ガス式ヘアアイロン・ヘアカーラー(一炭化水素ガスが充填してあり、熱源部には安全カバーがないもの)、電池式(コードレス)ヘアアイロン・ヘアカーラー ※本体から電池を取り外すことができないもの
・リチウム:大型リチウム電池、大型リチウムイオン電池(バッテリー)が内蔵・装着された電子機器
<液体、スプレー缶>
・液体:アルコール度数70%を超えるもの
・スプレー缶:引火性ガスを使用した日用品・スポーツ用品のスプレー類、「火器と高温に注意」、「発火注意マーク」の入ったものは持ち込みも預け荷物も不可。
国内線の機内持ち込みは、国際線ほど規定が厳しいわけではありません。しかし、安全で快適な旅を行うには、ひとりひとりの心がけが必要です。ルールを守らない人が1人でもいると、飛行機が定刻を過ぎても出発しない、途中で引き返してしまうなど予期せぬ出来事に遭遇することもあります。気をつけましょう。
<その他、注意が必要なもの>
・ペット(別料金で預け荷物に ※航空会社に予約、相談が必要)
航空会社にもよりますが、日本航空では「ペットも家族」というスタンスの元、お預かりできるペットの種類も豊富です(犬、猫、ハムスター、小鳥、うさぎなどの小動物)。しかしブルドックとフレンチ・ブルドックは対象外で預かれない、ということですので注意しましょう。
そして驚きなのが、カメや昆虫、金魚は迷惑にならなければ、機内持ち込み可能なのだということ。「ペット連れで旅行を楽しみたい」という学生のみなさんには嬉しい話題ですね。
・楽器
機内持ち込みにはもちろんサイズ規定がありますが、規定内であれば席を購入して機内へ楽器の持ち込みが可能です。大きな楽器は別料金で預け荷物になります。
音楽家の方から楽器の機内持ち込みについて話を伺ったところ、いつも隣に大事な楽器を置いておきたいため自分と楽器の2席を予約するそうです。座席料金は、1席料金なので楽器も人間と料金がさほど変わらず、またミールやドリンクはもちろん1人分しかサービスが受けられないため、ちょっと損した気分になることもあるんだとか。
また「空席に楽器を置いている」と周囲から思われている雰囲気が嫌で、いつも「この席は購入しています」とどうやったら伝わるか考えているとのことです。機内で1席、楽器が置いてある場合は音楽家が席を購入していますので、みなさんにも広く知っていただき温かい目でみてもらえればな、と思います。
・大型三脚(長さ制限あり、60cm以上は預け荷物に)
・キャリーバッグ(規定サイズ内でも、収納スペースがいっぱいの場合は預け荷物に)
・ベビーカー(無料で預け荷物に)
国内線(全日空・日本航空)では、機内持ち込み可能な手荷物は総重量10kg以内、身の回り品(バッグ、リュック、カメラなど)のほか、座席数100席以上の飛行機の場合は3辺の合計が115cm 以内、100席未満は3辺の合計が100cm 以内と定められていますのでご注意ください。