飛行機の中に持ち込めないものってどんなもの? 旅行前に知っておきたい基礎知識 2ページ目

編集部:いとり

お気に入り!

あとで読む

■飛行機に持ち込めないもの<国際線の場合>


国際線の場合の機内に持ち込めないものとは


海外へ渡航するとき、世界統一のルールがあるとわかるのが航空会社のセキュリティ、空の旅のガイドラインです。長時間フライトの場合は、特に身の回りに日常使っているものを常備しておきたい、という気持ちが先行し自分優先で荷造りをしてしまいがちですが、キチンと航空会社のルールに従って、手荷物の準備をしましょう。

航空法第86条では、「燃えやすいもの、爆発する恐れのあるもの、他人に危害を与えるもの、損傷させてしまう恐れのあるものを「危険物」とし、航空機で輸送してはならない。-国土交通省(爆発物等の輸送禁止)より-」と書かれています。手荷物などについて「危険なもの」と疑われたものの飛行機への持ち込みを禁じ、従わない場合は取り卸すことが出きる、と法律でも明記していますので「知らなかった」「教えてもらえなかった」などと言い逃れはできません、一般常識として覚えておくことが必要です。


国際線も国内線とチェックインから手荷物検査まで流れは一緒ですが、ターミナルゲートまでの移動する時間や出国審査がありますので時間に余裕をもって行動しましょう。保安検査は、テロ・ハイジャック防止のためのものです。改めて危険物を持っていない、ということを証明、確認する場所になりますので細心の注意を払ってのぞみましょう。


・国際線で機内に持ち込めないものの具体的な例


<凶器になるもの>
刀、ナイフ、手術用メス、牡蠣剥き用ナイフ、カッター、ピザカッター、弓矢、ボウガン、ヌンチャク、メリケンサック、バット、ビリヤードのキュー、ステッキ、木刀、竹刀、三脚、ビーチパラソル、つりざお、工具(ハンマー、スパナ、ドライバー)、先が尖ったもの(アイスピック、釘、注射針)など


<危険物>
高圧ガス、キャンプ用ガス、ダイビング用ボンベ、スプレー缶、オイルタンク式ライター、オイルタンク式ライター燃料、徳用マッチ、炭、花火、クラッカー、弾薬、漂白剤、エンジン、リチウム(イオン)バッテリー、殺虫剤、農薬、水銀、液体バッテリー、放射性物質、灯油、軽油、ガソリンなど


<ガスボンベ式スプレー>
塗料スプレー、パンク修理スプレー、模型用スプレー、催涙スプレー、酸素スプレー、エアダスター など


<液体>
液体は、100ml(g)を超える容器に入ったあらゆる液体物(例えば化粧水や乳液、クレンジング、コンタクトレンズの液、歯磨き粉、ボディクリーム、香水の現品)は、航空機内への持ち込みが禁止されています。100 ml(g)以上の大きな容器に100 ml(g)の液体物が入っている場合でもNGで、機内への持ち込みはできません。保安検査場で発見されれば、放棄せざるを得ません。


ただしこれら持ち込み制限の対象となる液体物は、100ml(g)以下の容器に入った液体物(容量1リットル以下)にあらかじめ入れ替え、ジッパーの付いている透明プラスチック製袋に収納すると、手荷物として機内持ち込みが可能になります。例えばジップロックのようなものを準備し、液体類をまとめておけば、保安検査場で検査がスムーズに終えられます。ただし、この袋は1人1つ(サイズの目安は、縦20cm以下×横20cm以下)までしか機内に持ち込めませんのでご注意ください。

・化粧品類(機内持ち込み制限の対象となる液体物)

ヘアケア用品、スキンケア用品、日焼け止め、マウスケア、制汗・冷却スプレー(衣料につけるものも含む)、マニキュア、美白スプレー、ヘアスプレー、シャンプー、リンス、トリートメント、ジェル状リップクリーム・ジェル状口紅、軟膏、救急用塗り薬、ハンドクリーム、コンタクトレンズ用洗浄液などは、入れ替え対象物です。


・食料品(機内持ち込み制限の対象となる液体物)


味噌、醤油、漬物、マヨネーズ、焼肉のたれ、わさび、練り辛子、液体だし、プリン、ヨーグルト、缶詰、ゼリー、スキムミルク、レトルトのカレー、サラダ油、ごま油、清涼飲料水、アルコール飲料(アルコール度数が70%を超えるものは不可)、アイスクリーム、かき氷など


※制限があるだけで、100ml(g)以下の個々の容器で、それらの容器を1リットル以下のジッパー付き透明プラスチック袋に入れる事ができれば、機内持ち込み可能です。しかし、航空会社のチェックインカウンターで預けるスーツケースに入れておけば、100ml(g)を超えても預けられますので準備の際に、さほど必要がなければスーツケースに収納しましょう。


■免税店で買い物したものは機内持ち込み可能

出国手続きをすべて終えて、ターミナル内の免税店で購入した商品(液体類)は機内持ち込みが可能です。購入を証明するレシートがある、密閉式のビニール袋の中に入っている(未開封)など条件をクリアしていれば大丈夫です。ただし、乗継ぎ便の場合は、経由国の定めが適用されるので、購入時に保安検査員の方から情報を収集したり、免税店のスタッフに確認したりしましょう。


■国際線の預け入れ荷物について

念のため、手荷物以外の荷物について記載します。航空会社ごとに内容は変化しますが、預け入れるスーツケースの3辺(縦・横・高さ)の合計の長さが各社決められていますのでそちらを確認しましょう。また、個数・重量も細かく規定がありますので荷造り時に最終確認をして、規定内の重量、大きさのものであるか照らし合わせましょう。


■飛行機に持ち込めないもの・まとめ

国内、海外問わず飛行機の中に持ち込めないものには、ルールがあります。旅行にでかける前に知っておけば、恥ずかしい思いや、失敗した、という気持ちに覆われることなく、スムーズに旅に出ることができます。しかし、国際ルールやめまぐるしく世界情勢が変わる現代では、最終的には自分が搭乗する航空会社のルールに従うことになりますので、疑問点はあらかじめ航空会社に相談するなど過信せずに対策をたてるといいでしょう。


執筆:つかさあおい(ナレッジ・リンクス)

学生の頃から趣味だった旅行は、いつしか仕事になりツアーコンダクター歴は15年。日本国内(47都道府県制覇)と海外(12カ国40都市)を旅するように。現在は旅行ライターとしてまだまだ日本人が知らない現地ネタを情報発信中。ディープでおもしろい国内旅行、その土地ならではの海外の歩き方をご紹介します。

2

関連記事

「大学生活」カテゴリの別のテーマの記事を見る

おすすめの記事

合わせて読みたい

編集部ピックアップ

学生の窓口会員になってきっかけを探そう!

  • 会員限定の
    コンテンツやイベント

  • 会員限定の
    セミナー開催

  • QUOカードPayが
    貯まる

  • 抽選で豪華賞品が
    当たる

一歩を踏み出せば世界が変わる無料会員登録

あなたのきっかけを探そう

気になる #キーワード をタッチ

テーマから探そう

あなたへのきっかけが詰まった、6つのトビラ

会員登録でマイナビ学生の窓口をもっと楽しく!

閉じる
マイナビ学生の窓口に会員登録(無料)すると、
お気に入り機能などを利用してもっと便利にご活用いただけます!
  • 抽選で豪華賞品が
    当たる

  • 会員限定の
    学割でお買い物

  • 会員限定の
    セミナー開催