わたしたちにできることからあたりまえに 〜岐阜大学環境サークル G-ametの取り組み〜

岐阜大学環境サークル G-amet

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What’s G-amet?

わたしたち"岐阜大学環境サークル G-amet(ジャメット)"は、 「わたしたちにできることからあたりまえに」という言葉を胸に日々活動しています。 

大学キャンパスを活動の中心として、4つの分野において幅広く環境・環境経営の課題に取り組んでいます。 

(1)資源・廃棄物
 古本市や資源分別回収を通して身近なゴミや資源について考える。

(2)緑化・景観管理
 キャンパスの緑化を通して利用者が気持ちよく過ごせる空間づくりを目指す。

(3)生物多様性保全
 岐阜大学の知恵を結集して日本初となる学生主体の自然再生プロジェクトに挑む。

(4)ESD・環境教育
 SDGsや環境に関するイベントの企画・実施を通して、教職員や地域住民と共に学び正しい認識と理解を目指す。

わたしたちのSDGsに対する考え方

サークルの方針において、活動理念の"わたしたち"は大学生だけではなく、環境問題を取り巻く社会の多様な主体であり、その立場や世代、専門分野を超えて問題に取り組み議論することを目指しています。

わたしたちはSDGsを意識して活動を始めるのではなく、日々の活動がSDGsのどの目標やターゲットに当てはまっているか考え、その達成に向けて活動を発展させていくべきと考えています。ここからはSDGsとつながるわたしたちの活動をご紹介します。

SDGs|目標4 「質の高い教育をみんなに」
〜SDGsワークショップの開催〜

ESD・環境教育分野では、大学とSDGsに関するイベントを行ったり、サークル内での勉強会を開いたりしています。2020年1月には大学の環境活動とSDGsの周知を目的としてワークショップを開催しました。学生だけでなく教員や職員の方々にもご参加いただき、カードゲーム(金沢工業大学学生プロジェクトチーム作成)を交えながら意見交換を行いました。

グループディスカッションでは「今の岐大生に足りないこと」をテーマに議論を展開しました。グループで考えたアイデアは共有し持ち帰ってもらうことで、それぞれの生活に活かしてもらうことができました。イベント後のアンケートでは、学生・教員・職員がフラットに議論できて良かったという意見もいただきました。

SDGs公開講座(総合討論)への登壇

2020年12月には岐阜大学地域協学センターが主催する公開講座「地(知)の拠点×SDGs 地域課題解決に向けた大学の挑戦」の総合討論に登壇しました。岡山大学の岩淵先生や名古屋大学の西澤先生、リコージャパン岐阜支社の林支社長と「SDGsに対してどのように取り組むのか」ということについてパネルディスカッションを行いました。

わたしたちG-ametのSDGsに対する考え方(記事前半を参照)である「SDGsに対して取り組むというより、普段の活動をSDGs に落とし込む」を発信し、議論のゴールとなりました。サークルにおける日頃のSDGsに対する考え方を様々な立場・世代の方々に発信する非常に良い機会となりました。

SDGs|目標15「陸の豊かさを守ろう」
〜キャンパスにおける緑化活動〜

岐阜大学は親水空間である構内河川が南北に流れ、周辺には樹木が植栽されており、水と緑豊かなキャンパスです。緑化・景観管理分野ではキャンパスの動線においてもより気持ち良く利用してもらえるよう花壇やプランターを利用して"緑化研究会three trees "と共同で花を植えたり、日頃の整備を行ったりしています。

SDGs|目標12「つくる責任&つかう責任」
〜大学祭における古本市の開催〜

廃棄物・資源循環分野では、5月と11月に開催される大学祭において学生や教職員の方々から不要になった本を回収し古本市を行いました。大学の先生からいただいた本には専門的な本も多く学生などから好評をいただきました。

SDGs|目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」

わたしたちは大学の環境報告書の作成に関わったり、学内外の様々なイベントや大会、研究会に参加したりすることで意見交換や情報発信を積極的に行なっています。G-ametは2019年から環境マネジメント全国学生協議会(J-SEMN)の創設メンバーとなり、毎年多くの大学が集まり意見や情報交換を行う環境マネジメント全国学生大会に参加しています。協議会では今後も環境マネジメントや環境活動を積極的に行っている学生団体を募集しています。

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環境マネジメント全国学生協議会(J-SEMN:Japan Student Environmental Management Network)は、環境マネジメントの運営や環境活動を積極的に行っている日本の高等教育機関の学生団体が集まる組織で、2019年に設立しました。持続可能な開発目標(SDGs)の達成と、学生の活動を通じた持続可能な社会の構築に貢献することを目的に、学生間の交流を促進するとともに、海外交流の窓口となる活動を行っています。

注目の取り組み
~鷭ヶ池自然再生プロジェクト~

「鷭ヶ池自然再生プロジェクト」とは、「岐阜大学環境サークル G-amet(ジャメット)」が中心となり2020年から本格始動した学生主体の生物多様性保全・自然再生プロジェクトです。この"鷭ヶ池(ばんがいけ)"は1970年代のキャンパス統合移転に伴う自然保護運動によって大学の自然保存地として残されたものの、半世紀近く放置されてきた歴史があります。

その名は1969年にこの地域では珍しい「バン(鷭)」という水鳥の集団繁殖が発見されたことに由来します。生物多様性保全分野では、2019年からキャンパスの動植物調査や水質調査を実施するとともに、過去の学生や教職員による調査記録からかつての鷭ヶ池の環境について調査を進めてきました。

プロジェクトでは、水鳥「バン」が戻ってくるような環境づくりを目指すことを目的に、科学的知見や順応的管理に基づいて様々な取り組みを行なっています。人間活動によって劣化した鷭ヶ池の自然環境を私たちの手でコントロールして復元するとともに、大学キャンパスを1つの実験場と位置付けて学内外の多くの協力者と取り組んでいくことを目標としています。

具体的には、池の泥の中に眠る種子から数十年前に消滅した水生植物を復活させる取り組み(土壌シードバンク調査)やかいぼり(池干し)、学生や教職員の参加型の取り組みの企画・実施、学内外の発表の場などを通じた情報発信などを行なっています。これらはもちろん学生主体ですが、学内外の25名を超える専門家の方々や団体のご協力のもと進めています。

2020年度、この取り組みが評価され、「サステイナブルキャンパス推進協議会(CAS-Net JAPAN)2020年次大会」において、キャンパスの持続可能性に配慮した取り組み事例を表彰する「サステイナブルキャンパス賞2020 学生活動部門」を受賞しました。「全国の学生主体の環境活動のロールモデル」として高い評価をいただきました。

キャンドルナイトリレー

全国9つの学生団体が、計10会場で開催する「2020キャンドルナイトリレー」。岐阜大学環境サークル G-ametがグランドスタートとして2021年4月2日に【2020キャンドルナイトリレー in 岐阜】を開催しました。

◆キャンドルナイトリレー=全国の学生で作るオリンピック関連のイベント

キャンドルナイトリレーは「東京オリンピックへより多くの学生が参加できるように」と活動する「学生団体おりがみ」の企画の1つで、想いを灯に。君と創り、共に繋ぐ。をキャッチコピーに、様々な社会問題に取り組む全国の学生の想いをキャンドルにのせ、参加者に届けるそしてそれを聖火リレーのように全国でつなぐという思いのもとプロジェクトが進められています。


 当イベントは東京2020公認プログラムに認定され、Panasonicの共催で行われます。

2020キャンドルナイトリレーに参加するまで

2019年に参加した「環境マネジメント全国学生大会」で「学生団体おりがみ」に出会い、おりがみさんの「オリンピックを通して環境問題を考え、日常で少しずつアクションを起こしていきたい」という想いや「より多くの学生が東京オリンピックに参加できるように」考えられた企画に強く惹かれ、参加を決めました。

世界では様々な環境問題が起こっています。しかし、わたしたちは日常生活の中で「環境」を意識することはあまりないのではないでしょうか。

世界の国々に目を向けてみると、日常生活に支障が出るような環境問題や、生活環境の急速な悪化が生じている地もありますが、日本に住んでいる私たちがそれを感じることはありません。

私たちが環境サークルとして何ができるか考えたとき、環境問題を意識することや、日常で何ができるかを考えることで環境問題を身近に感じてもらえるきっかけ作りができるのではないかと考えました。

岐阜市 柳ケ瀬商店街の店舗や「日ノ出町商店街振興組合」、柳ケ瀬商店街で8年続くイベント「夜空カフェ」と協力して準備を進めました。

身近な環境問題である「ゴミ」。商店街や大学で集めたゴミである廃油、空き容器からキャンドルをつくり、キャンドルナイトを彩りました。

「夜空カフェ」のステージの目玉イベントとして行う「キャンドルステージ」では、他の出演者とサークルメンバーで環境について考える「夜空ディスカッション」のほか、このイベントのために作曲していただいた「灯る」を披露していただきました。

このイベントに来ていただいた方にとって「環境」を考えるきっかけになればと思っています。

まとめ

SDGsに取り組む!と思うと難しく感じますが、日々の行動とつながっているターゲットが必ずあるはずです。少しずつみなさんもそのつながりを広げてみませんか?

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