SDGs×保育~海外の保育事情や多文化共生の取り組みについて学びを深める~岐阜聖徳学園大学短期大学部幼児教育学科 オリベイラ・タミレス
保育を通してSDGsについて考える
岐阜聖徳学園大学短期大学部幼児教育学科には、幼稚園教諭や保育士を目指す学生が数多く学んでいます。
その授業の一環として、2021(令和3)年9月7・8・14・15日の4日間、「海外の保育事情や多文化共生の現状と課題」をテーマに、集中講義「保育内容特論1」が開講されました。この授業では、地域に根ざした多文化共生に向けた実践をなさっている方々の講話やグループディスカッションを通して、これからの保育のあり方について学びました。
このことは、SDGsの17の目標のなかの、「目標4・質の高い教育をみんなに」「目標10・人や国の不平等をなくそう」「目標17・パートナーシップで目標を達成しよう」に関係します。 私は、以前から海外の保育に関心を持っていたので、この授業に参加しました。
ここでは、その内容を紹介します。
トピックス(1) 海外の保育事情と多文化共生
この授業で私たちは、ドイツやミャンマー、ブラジルなどと日本の保育や文化の違い等を、いろいろな実践をされている先生から教えていただきました。
またそれを踏まえて受講生がグループディスカッションをすることを通し、多文化共生の国際的な動向や岐阜県やその近隣の現状・課題について理解を深めるともに、保育者の役割について考えました。
そして、これから日本国内でも外国にルーツを持つ子どもが増加することを視野に、すべての子どもたちが幼児期から多文化共生の考え方を身につけることができるような取り組みが必要だと思うようになりました。
トピックス(2)外国にルーツをもつ当事者として
私は、ブラジルで生まれました。3歳で日本にやってきて、7歳のときにブラジルに帰国しましたが、また9歳で日本に戻り、小学校、中学校、高校を卒業し、いまは大学に通っています。そのように外国にルーツを持つ当事者として、私もこの授業で発表をしました。
内容は、日本とブラジルの教育の良いところと疑問に思うこと、ブラジルの伝統や文化の紹介、そしてこの授業から学んだことを踏まえて、当事者として考えたことです。
例えば、私が保育者になったときにブラジルにルーツを持つ子どもがいたら、私はポルトガル語で話すことができるけど、それではその子が日本語を学ぶチャンスを奪うことになってしまいます。そのためポルトガル語だけでなく、日本語とポルトガル語の両方を使うように心がけたいと思うようになりました。
こういった私の発表を、他の受講生はとても熱心に聞いてくれました。
大学紹介
岐阜聖徳学園大学短期大学部幼児教育学科とは
私たち岐阜聖徳学園大学短期大学部幼児教育学科で学ぶ学生は、将来、幼稚園教諭や保育士、保育教諭として子どもたちの幼児教育や保育に携わりたいと思っています。卒業生の多くは、その専門性を活かし、幼稚園や保育所、認定こども園、児童福祉施設などで働いています。
メンバー紹介
岐阜聖徳学園大学短期大学部幼児教育学科 オリベイラ・タミレス
HP
岐阜聖徳学園大学短期大学部HP http://www.shotoku.ac.jp/tanki/index.php
Instagram https://www.instagram.com/gsgu_pr/
Facebook https://www.facebook.com/shotokuu
YouTube https://www.youtube.com/user/P0SHOTOKU
告知
本学学生がこれまでの授業や実習での学び、ゼミでの研究等を活かしたあそびの動画を公開しています。是非御覧ください。
http://www.shotoku.ac.jp/tanki/asobi_hiroba.php
他のSDGs特集記事もチェック!