「ポートフォリオは、デザイナーやエンジニアなど、クリエイティブな職種を希望する学生には必須の就活ツールです。これまでの実績をまとめた、集大成ともいえる作品集なので、ただ紹介をするだけではもったいありません。今回は、面接におけるポートフォリオの有効な活用方法をご紹介します。
ポートフォリオは「自分にはこんなスキルがある」「このような作品を作ってきました」など、履歴書とは違い、自分の魅力を視覚的にアピールできる作品集です。面接官は「どういう人物なのだろう」「どのような特性を武器に社内で活躍してくれるのだろう」というような、あなたの将来性を見ています。彼らは提示されたポートフォリオをもとに、皆さんの力量や適性を判断するのです。
企業が求めているスキルとマッチするよう、作品や実績に優先順位をつけて、よりよいアピールができるポートフォリオを目指してください。同時に、面接官は面接を受けているあなた自身の姿も見ています。落ち着いて堂々と話すことを心がけるようにしましょう。
ポートフォリオは、これまでの自分の経歴(作品)に加え、ビジネス的な将来性もアピールできる、強力な武器となるものです。ポートフォリオ内の自己紹介文では「もっとこの人を知ってみたい」と、面接官の興味を惹くような表現をこころがけましょう。
ポートフォリオを使ったプレゼンでは、どのようなことに注意すればよいのでしょうか?
プレゼンに与えられる時間は、企業によってさまざまです。どのような時間配分になっても対応できるよう、さまざまなパターンを想定しておくことをおすすめします。
短時間(3~5分程度)の場合は、一つの作品を中心に話をした後、最後に全作品を通して意識してきたことなどを、総括してまとめます。
長時間(10~20分程度)の場合は、最初にポートフォリオ全体の内容を紹介してから、自信のある作品をいくつか順番に話すとよいでしょう。技術的な進歩や、作品づくりを通した心境の変化がわかりやすくなるよう、時系列で紹介しても問題はありませんが、特別にアピールしたい作品がある場合は、最初に持ってくるのもおすすめです。メインとしてアピールしたい作品の系統を、各企業に合わせたものにすることも忘れないでくださいね。
また、普段からストップウォッチアプリ等を使って時間の対策をしっかりしておけば、当日は戸惑うことなく対処できるはず。みなさんも、練習頑張ってくださいね!
時間が限られているからといって、早口になる必要はありません。決して焦らず、自分の言葉ではっきりと伝えることが大切です。特に重要な箇所、強調したい箇所では、意識してゆっくりと話をすることで、より印象深く伝えることができるはずです。自分がこれまでやってきたことに自信を持って、自分の言葉で話すことを心がけてください。
「時間配分はバッチリ!」「話し方にも自信がある!」といった人でも、注意しなくてはいけないポイントがあります。例えば、自分が言いたいことを一方的に話したり、面接官が興味のない話をするのはどうでしょう。果たして好印象を持って頂けるでしょうか?
プレゼンでは、コミュニケーション力も試されているということを忘れないでください。一方的に話すだけでは、よいコミュニケーションが成立しているとは言えません。どんなに完成度の高いポートフォリオを作成しても、話が一方通行では高い評価を得ることは難しいでしょう。
まずは企業が何を求めているのか。自分のアピールポイントとすり合わせつつ、それを活かせるプレゼンを心掛けましょう。面接官が自分に興味を持ってくれれば、おのずと会話のやりとりも多くなり、自然とテンポのよいプレゼンになるはずです。
ポートフォリオは、これまでの実績の集大成となる作品集です。また、面接においては「クリエイティブ力」「ビジネス力」「プレゼン力」を、企業にアピールすることもできます。ポートフォリオを有効活用し、自分の魅力をよりよく伝えられるよう、しっかりと準備をして面接に臨んでくださいね。
(学生の窓口編集部)