自己PRで「免許」「資格」をネタにする場合の注意点3つ

自己PRで「免許」「資格」をネタにする場合の注意点3つ

2015/12/28

語学・資格

自己PR

なにか免許・資格を持っているなら、それを面接官にアピールしたいですよね。今回は、免許・資格を自己PRのネタとする場合の注意点を解説します。

1.先輩たちが履歴書に記入した免許・資格

まず、先輩たちが就活の履歴書に記入した免許・資格を確認しましょう。

・普通自動車第一種免許/大型自動二輪免許
・書道○段/書写検定○級
・TOEIC/TOEFL○点/実用英語技能検定○級/英語以外の語学検定○レベル
・秘書技能検定○級
・漢字検定○級
・柔道○段
・簿記検定○級
・色彩コーディネーター○級
・被服製作技術検定○級
・食物調理技術検定○級
・FP○級
・ITパスポート/文章作成もしくは表計算ソフトに関連する資格

普通自動車免許やFPのように、社会もしくは関連する業界ではポピュラーな資格の場合は説明不要ですが、専門外の方に、その取得の難しさが伝わりにくい恐れのある場合は、例えば「教室を開くことができます。平均的には10年継続して取得できます。合格率は20%です」等の説明を加えると良いでしょう。

2.先輩たちは免許・資格をメインの自己PRネタとしたか?

免許・資格欄に何かを記入した先輩は、その免許・資格取得をメインの自己PRにしたかというと、そうでない場合のほうが多いです。理由は、難関資格ではないため自己PRのメインネタとするには弱いと判断したからでしょう。また、10年以上かけて合格するような難関免許の場合でも、趣味や教養の一環であり、大学生活のエネルギーの多くを他のことに注いだ方は、メインの自己PRネタにはしないと判断したようです。

3.自己PRのメインネタとする場合

自己PRのメインネタとする場合は、「目標」「継続性」と関連させましょう。

A「TOEIC750点突破を目指して3年間挑戦を続けています。入学直後に力試しで受験した時のスコアは500でしたが、現在は690です。実は、去年650を達成してからは伸び悩んでいます。この現状打破するために勉強法を見直しました。具体的には…」

B「仕事に役立つものを在学中に身に付けようと考え、文書作成および表計算ソフトに関連する資格に挑戦し、半年間の勉強の後に取得することができました」

ABの違いは継続性です。Bの場合は、半年のみの取り組みのために、「残りの学生生活は何をしていたのか?」という疑問が残ります。そこでBを以下のように改善してみます。

B改善「仕事に役立つものを在学中に身に付けようと考え、文書作成および表計算ソフトに関連する資格に挑戦し、半年間の勉強の後に取得することができました。この知識とスキルは、サークル活動の会計業務や新人勧誘のチラシ作り、ゼミのプレゼン資料作成などで役立てています。また、就職について真剣に考え金融業界に興味をもってからは、業界の登竜門的な資格であるFP3級に挑戦し、取得しました。

この二つの資格の合格を通して、コツコツと積み重ねる大切さを実感すると同時に、やれば出来るという自信を深めることができました。現在は、誤字等で恥ずかしい思いをしないよう教養を高めることも社会人として大切だと考え、漢字検定の勉強を始めました。目標は次の受験で2級合格です」

これならば、学生生活を通して取り組んでいる自己PRとなりますので、メインのネタとしてふさわしいものになります。自己PRのメインネタとする場合は、一過性ではなく、継続的な取り組みであることが必要です。また、知識やスキルを、どのように役立てているか? 将来、どう役立てたいか?資格挑戦の日々を通して成長できたことも説明しましょう。



岡 茂信 (おかしげのぶ)
現在東証1部の情報システム開発企業での採用選考経験を元にジョブ・アナリストとして独立。大学及び就職イベントでの講演、有名企業に対し採用アドバイスを実施。著書に「就職活動がまるごと分かる本」「エントリーシート完全突破塾」「適職へ導く自己分析」がある。また、「岡茂信の就活の根っこ」(http://ameblo.jp/okashigenobu/)で就活の土台となる旬な情報を発信している。

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