自ら工夫して物事を深く考えられる人は、就活でも好印象に捉えられます。今回は、自己PRで創意工夫、発想力の高さをアピールしたい場合のポイントを解説します。
創意工夫とは、現状をよりよいものにするための活動で、例えば、社会の仕組みから製品やデザインまで、様々なものに凝らされます。創意工夫する人と対極にあるのが、指示されたことを指示された通りにしか出来ないマニュアル型人間です。与えられた仕事を、今よりも少しでも効率よく仕上げたい、性能を高めたいと、あれこれ試行錯誤する人ばかりの会社と、マニュアル型人間ばかりの会社が数年後にどうなっているかを想像すれば、創意工夫型人間が求められていることを容易に理解できます。
以下の先輩の自己PRを比較してみましょう。
A「総勢120名の伝統あるテニスサークルの幹部を務めました。ある時期、メンバー達の参加率が低下する状況が続き、幹部の皆で悩んでいました。このまま誰も来なくなるかもしれないというネガティブな意見が出る中、私は、これを乗り越えさえすれば、もっとたくさんの人にサークルを好きになってもらえるチャンスだと“前向きに"考えました。
そして、自分ができる打開策を考え、すぐに行動に移しました。また、どうすればメンバー達を惹きつけることができるかを、相手の立場で考えました。更に、よりよい方法を求めて、いつも一生懸命になり、とことん創意工夫することによって“今までにないこと・ものを創造"していきました」
B「バドミントンサークルに所属し、大学2年から3年の1年間は運営に携わりました。運営陣1人あたりに仕事が2,3個ということも珍しくなく、初心者の指導、温泉旅行の幹事、試合の準備を任されていた時期がありました。どれも簡単に済ませられる仕事ではなく、他の運営陣も手一杯で手伝ってもらえる状況ではありませんでした。
そこで、「今やらなければならないことは何か、同時進行できる工夫はできないか」と常に考えることを心掛け、例えば旅行と試合の名簿作りは同時進行で行うことや、初心者の中でもイチから指導する必要のあるグループと、練習メニューを指示すれば初心者同士で練習できるグループの二つに分け、前者のグループに時間を多く割くなどを実践しました。
この心掛けは今では習慣となり、研究活動においても、朝一番に今日1日のやるべきことの優先順位をつけてから臨んでいます」
創意工夫の自己PRとして、ABのどちらが優れているでしょうか?キーワードが用いられているAでしょうか? 答えはBです。理由は、Aは実際に何をどう創意工夫したかが分からないのに対し、Bは分かるからです。また、Bには「心掛けは今では習慣となり…」と成長が紹介されていますが、Aには成果・成長のどちらにも触れられていない点も差が付くところです。例えば、「創意工夫の結果、48%まで低下していた参加率を95%にまで戻すことができました」等の成果紹介を加えて締めくくると良くなります。
創意工夫というキーワードでアピールするのではなく、「問題に対して、こんなアイデアをもち、こんなことを試しました」等、創意工夫の中身を具体的に紹介することがポイントになります。
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