自己PRで飲食店のアルバイト経験を上手にアピールするコツを紹介【例文つき】

自己PRで飲食店のアルバイト経験を上手にアピールするコツを紹介【例文つき】

2021/11/09

自己PR

就活のES(エントリーシート)や面接などの自己PRで、アルバイト経験を盛り込むことは一般的ですが、採用担当者の印象に残るようなアピールは簡単ではありません。今回は、特に飲食店でのアルバイト経験を上手にアピールするコツについて紹介します。

飲食店のアルバイト経験をアピールする理由

アルバイトの経験を伝えることは、あなたのことを知ってもらうよい機会になります。特に、飲食店でのアルバイト経験をアピールすることに、どのようなメリットがあるのか整理してみましょう。

自分の性格を理解してもらえる

アルバイトでの頑張りや取り組み方をとおして、自分の性格を理解してもらうことにつながります。明るい性格を生かしてホールスタッフのアルバイトを長く勤めたことや、多忙な居酒屋のアルバイトで精神力が鍛えられたなどのエピソードを伝えることで、あなたの人間性や思考力をアピールすることができます。

入社後のポテンシャルの判断材料になる

アルバイト経験のエピソードをとおして、仕事への取り組み方を知ることは、面接官にとって意義のあることです。飲食店のアルバイトで「困難に直面した際に、どのように対応したのか」などのエピソードを話すことで、面接官はあなたのトラブルへの対応力やコミュニケーション能力を判断することができます。また、長期間同じアルバイトを続けていれば、リーダー的な立場に就いた人もいるかもしれません。そのような具体的なエピソードを交えれば、面接官の印象に残る自己PRになるでしょう。

アルバイト経験を自己PRとして活用するには?

「自己PR」は、自分と他の就活生との違いを面接官にアピールするために重要です。一般的に、学生のときに力を入れていたこと(ガクチカ)を題材にしたPRを行い、自分の人間性や強みを知ってもらうためのものです。

自己PRのテーマに飲食店でのアルバイトを選ぶ場合、以下のようなポイントを押さえた内容を考えましょう。

まず自分の強みをアピールする

自己PRでは、まず最初に自分の強み・長所をアピールします。例えば「私は、つらい仕事でも投げ出さず成し遂げるための努力ができます」などとし、それから飲食店のどのようなアルバイトをして、どのようなことがあったか、と続けるとよいでしょう。

業務内容を詳しく説明しなくてもよい

自己PRは就活生の長所や人間性を企業に知ってもらうのが目的です。そのため「飲食店のホール業務」「居酒屋のアルバイト」など、普通に知られている仕事なら、業務内容について詳しく説明する必要はありません

実際のエピソードを盛り込む

「店の売り上げをアップさせた」という結果があった場合、具体的に「どのような背景」があり、「どのような行動をとったか」の説明があるとよいでしょう。例えば「居酒屋のアルバイトでチラシ配りを提案、実行して集客につなげた」などです。

どのような意識で働いていたのか?

アルバイトといっても「単なるお小遣い稼ぎで、特に向上心もなく言われた仕事をしていた」というのでは、何のPRにもなりません。アルバイトを自己PRのテーマに選ぶ場合、「プロ意識や向上心を持って働いていた」などのエピソードのほか、「何を考えて働いていたのか、そのためにどのように行動したか」の説明が必要になります。

当たり前のことだけでは意味がない

「厨房が混んでいるときは自分の作業を中断してヘルプに入るなど、洞察力があります」とアピールしても、自分の手が空いていたら、ほかの仕事を手伝うのは当然のこととも言えます。そのアルバイトの仕事で「当然の業務内容」をこなしたという程度のエピソードでは、よい自己PRとは言えません

就活先企業との相性も考慮する

飲食店のアルバイト経験は、自己PRのテーマとして役立ちますが、業界・業種によってはあまり相性がよくない場合もあります。例えば、固定顧客を訪問するルート営業の仕事では、ファミリーレストランの接客のスキルは生かしにくいかもしれません。逆に、一般の消費者と対面するような仕事であれば、接客のアルバイトは相性がよいと言えます。就活先が外食産業などの企業であれば言うまでもありません。

「バイト」など表現には注意

「バイト」などの略語は面接官にあまりよい印象を与えません。履歴書・エントリーシートに自己PRを書く際はこのような表現は避けて「アルバイト」と記入し、面接の場でも「アルバイト」と、きちんと言いましょう。

自己PR例文:飲食店でのアルバイト経験をアピール

先述のポイントを押さえた自己PRの例文を紹介しましょう。

自己PR例文1

私は「職場の良好な人間関係の構築や働きやすい環境づくり」を得意としています。

私がアルバイトをしていた飲食店には、仕事はできるものの周囲とのコミュニケーションがうまく取れていない先輩がいて、私が入った当初も店長に「新人が入ってもすぐに辞めてしまう」と言われました。

その先輩は自分なりの考えがあって指導していたのですが、意図がうまく伝わっていなかったために新人が萎縮してしまい、「働きにくい」と感じて辞めていくようでした。私はまず、その先輩の話をよく聞き、意図を理解して仕事を覚えることに専念しました。

仕事を覚えてからは、新人教育を私に任せてくれるようにその先輩に働きかけ、先輩には他の仕事に専念していただきました。新人にはきちんと意図を伝えて仕事を教えるようにして、私がその先輩とのクッション役になるように心掛けていました。

やがて職場の人間関係も良好になり、新人の離職率も下がりました。店長や常連のお客様にも喜んでいただけています。

【ポイント】

上記の例文では「離職率が高い飲食店のアルバイト」で人間関係を改善し、離職率の低下につながった、という事例を述べています。コミュニケーション能力を生かし、職場環境を変えたねばり強い精神力も読み取れ、高く評価できます

自己PR例文2

私は、大学1年生のころに居酒屋チェーンの店員としてアルバイトをしていました。新店舗ということもあり、当初はオーダーミスや接客態度についてのクレームなど、トラブルが続出してしまいました。

そこで、私は店長に直訴して、アルバイト同士で服装や言葉遣いのチェック、お客様からのオーダー時の確認などを行えるように、チェック表を作ったり、朝礼でその日の目標を発表するなどの提案をしました。

積極的に改善案を出して実行させてもらったことで、お店の雰囲気もどんどんよくなり、売り上げも向上していきました。半年後には、バイトリーダーを任命されただけでなく、オリジナルメニューの開発にも携わることもできました。

こうした経験は、私の人生にとって、とても自信につながっています。多種多様な広告制作を通じ、世の中の最前線にいる御社で、アルバイトにおける課題発見・解決能力や組織におけるリーダーとしての経験を存分に生かしたいと考えています。

【ポイント】

居酒屋チェーンの新店舗でさまざまな提案をして、業績まで向上させた事例を述べています。強いリーダーシップを持って起こした行動で、業務の改善につなげたことが高く評価できます

まとめ:企業の求める人材像を確かめよう

就活での自己PRはあなたの人間性やポテンシャルを企業にアピールする機会になります。もし、外食産業などの企業を志望しているなら、飲食店でのアルバイトのエピソードは有効に働くのではないでしょうか。

しかし、志望企業がどんな人材を求めているかを確認する必要はあります。飲食店でのアルバイト経験をどうアピールすれば効果的か、また、自己PRに飲食店でのアルバイトのエピソードを盛り込むことが適切かどうかを見極める必要もあります。これらを踏まえた上で、あなただけの自己PRを作成してください。


マイナビ学生の窓口編集部

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