【「落語」を生で聞いてみたい…寄席の常識とは?】はじめての「落語おどおど」(マナー編)#あつまれ!_おどおど学生。

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大学生の皆さんの中には「一度は落語を生で聞いてみたい」と思っている人もいるでしょう。落語はライブな芸なので、実際に生で聞くのがお勧めです。そこで今回は、落語を聞くことができる「寄席」についてご紹介します。

⇒ 意外と身近!? 落語を生で聞いたことがある大学生は約3割!

「寄席」に行ってみよう!

手っ取り早く落語に触れたければ、落語家が出演する演芸場「寄席」に行くのが一番です。「定席」と呼ばれる、(通常は)毎日営業している寄席は、東京に4つ、大阪に1つあります。まず、それぞれの定席をご紹介します。

『鈴本演芸場』

JR上野広小路近くにある老舗の定席寄席。1857年(江戸時代の安政4年)に開席した「軍談席本牧亭」が前身なのですでに160年を超える歴史があります。昼・夜の1日2回興行で、落語の他、漫才、曲芸、紙切り、奇術などが楽しめます。席数は285席です。

住所:〒110-0005 東京都台東区上野2-7-12

電話:03-3834-5906

⇒『鈴本演芸場』公式サイト  http://www.rakugo.or.jp/

『新宿末廣亭』 

新宿3丁目にあり、外見のたたずまいも古き良き時代の面影を残す定席寄席。1897年(明治30年)創業で前身は「堀江亭」。2/3ほどが落語で、他にも「色物」と呼ばれる漫才、奇術、曲芸、俗曲などが楽しめます。席数は313席。舞台の上手下手に畳敷きの桟敷席があるのも特徴です。

住所:〒160-0022 新宿区新宿3-6-12

電話:03-3351-2974

⇒『新宿末廣亭』公式サイト   https://suehirotei.com/

『浅草演芸ホール』

浅草にある老舗の定席寄席です。1964年(昭和39年)に「浅草フランス座」を増築して造られました。フランス座は若き日のビートたけしさんなど有力な芸人を育んだホールとして知られます。席数は340席と都内の定席寄席では最大サイズです。

住所:〒111-0032 東京都台東区浅草1-43-12 

電話:03-3841-6545

⇒『浅草演芸ホール』公式サイト   https://www.asakusaengei.com/

『池袋演芸場』

池袋駅西口の繁華街にある定席寄席。1951年(昭和26年)に開席した『旧池袋演芸場』が前身で現在の場所に移転したのは1993年(平成5年)。92席と他の定席寄席と比べてコンパクトですがその分アットホームな感じがあります。落語の他、色物なども見られます。

住所:〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-23-1 エルクルーセ 

電話:03-3971-4545

⇒『池袋演芸場』公式サイト   http://www.ike-en.com/

『天満天神繁昌亭』

上方落語専門として唯一無二の存在で、2006年に開席された新しい定席寄席です。大阪では、1957年に『戎橋松竹』が閉席して以来の寄席復活でした。笑いの本場といわれる大阪の落語の他、漫才などが見られます。席数は216席です。

住所:〒530-0041 大阪府大阪市北区天神橋2-1-34 

電話:06-6352-4874

⇒『天満天神繁昌亭』公式サイト   https://www.hanjotei.jp/

「寄席」での常識とは?

では、寄席に行く際に理解しておきたいことについてご紹介します。

興行は1日2回で10日ごとにプログラムが変わる 

東京の定席寄席、『新宿末廣亭』『鈴本演芸場』『池袋演芸場』『浅草演芸ホール』は、1日に2回興行が基本です。昼席(昼の部)、夜席(夜の部)に分かれています。

大阪の『天満天神繁昌亭』は朝・昼・夜の1日3回興行です(乙夜という特別な興行が行われることがあります)。

1カ月の興行は、上席(1~10日)、中席(11~20日)、下席(21~30日)と3つに分かれていて、この10日ごとに演者が変わります。ですので、1カ月で3回は違った演者(というかメンバーのプログラム)となるわけです。

基本的には入場・退場は自由

寄席が面白いのは、昼席・夜席の興行の最初から最後までいなくてもいいことです。途中で入って途中で出ても構いません。落語はじめ演者の持ち時間は約15分間くらいで、入れ替わり立ち替わり演し物が行われます。 例えば『新宿末廣亭』では以下のように昼・夜の興行について案内しています。

『新宿末廣亭』公式サイト/スクリーンキャプチャー

上掲のように「昼の部」は12:00~16:15の興行で4時間15分もある長丁場です。途中で「仲入り」という休憩はあるものの最初から最後までいるとけっこう大変です。ちなみに、この仲入り後は真打ちの師匠方ばかりが登場します。

長丁場なので、真打ちの師匠の落語だけ聞きたいといった場合には、それまでに入ればいいわけです。出るときも基本いつ退場してもいいですが、ただし話の途中で立つのはマナー違反です。

見ながらの飲食は(基本)自由

基本、演し物を見ながら飲食してもいい、というのも寄席の面白い点です。ただし、コロナ対策のため飲食を制限している場合がありますので、それぞれの寄席でのルールをチェックするのを忘れないでください。

木戸銭を払って入るのが基本だが……

基本、落語が聞きたいな、というときにふらっと寄席を訪れ、窓口で木戸銭(入場料)を払って入場――というのが本来の姿で、粋なのですが、それでは「入れない」ということがあります。

かつては当日寄席にいきなり行っても入れたのですが、落語ブームがあって以降、これが難しくなりました。当日窓口で、整理券をもらい、その整理券が入手できた人が入場できるとなり、最近ではその整理券をもらうのにも長蛇の列、といったことがあり得ます。

例えば『新宿末廣亭』では、混雑が予想される興行については整理番号付き前売り券を『チケットぴあ』や『e+(イープラス)』に販売委託するようになっています。「絶対に聞きたい」といった落語家がいて、混みそうな場合にはチケットの入手方法を確認するのがお勧めです。

寄席の面白さはきっと癖になる寄席の面白さはきっと癖になる

東京都の定席寄席の一つである『浅草演芸ホール』の松倉由幸代表から、大学生読者の皆さんに「落語の魅力」「寄席の楽しさ」についてメッセージをいただきました。



落語は、一人で何人もの登場人物を演じ分ける話芸の一つです。歌舞伎やお芝居など、大掛かりな舞台装置は一切なく、観客が噺家が語る場面を頭の中で想像しながら聞くことになります。

ほぼ全ての噺が「会話」で構成されているので、その会話についてゆくことに楽しみがあります。

同じ噺でも演者によって、その印象が大きく変わるのも醍醐味です。

噺家の人間性が噺の中に投影されるのも魅力の一つでしょう。

寄席は、1365日、「落語」を聞くことができる演芸場です。「落語ばかりだと疲れてしまうので、合い間に「漫才」や「漫談」「マジック」「紙切り」「曲芸」など「いろもの」と呼ばれる芸人さんが出演して、お客さまのご機嫌を伺うところが寄席の魅力です。

お芝居や映画と違って、好きな時間から好きな時間まで、ふらりと立ち寄ってお目当てまで観るといった楽しみ方もできます。

『浅草演芸ホール』は、1365日休みなく営業いたしております。ぜひ、寄席に足を運んでみてください。きっと癖になりますよ。

『浅草演芸ホール』 代表 松倉由幸



解決!! 落語おどおど(マナー編)

落語が面白いのは、プログラムで「○月○日の夜席には□□師匠が出る」と分かったとしても、その場にならないとどんな話が聞けるのか分からないことです。そのため、お目当ての話を聞くには寄席や落語会に通わなければならない、といったことになります。これもまた落語ファンにとっては楽しみの一つです。大学生読者の皆さんも、ぜひ好みの落語家を発見して寄席、落語会に足を運んでみてください。


文:高橋モータース@dcp
編集:学生の窓口編集部

取材協力:浅草演芸ホール 代表 松倉由幸
『浅草演芸ホール』 https://www.asakusaengei.com/


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