「気づいたら課金!?」ネットに潜む“ダークパターン”て、知ってる?

大型セールや旅行の計画で、ウキウキする季節。しかし、ネットショッピングやWebサービスを利用する際は注意を! 便利だからこそ、気づかないうちに損をするワナが潜んでいることがあるのです。それは、ネット上に巧妙に仕掛けられた手法「ダークパターン」。今回は大学生3人と一緒に、実例から学び、今日からできる対策を整理します。
※本記事でいう「ダークパターン」とは、消費者庁などでも問題視されている、「ユーザーの誤解や焦りを利用して、意図しない選択をさせてしまうようなデザイン」のことです。

Kさん(大学4年生):
ネットショッピングを日常的に利用。定期購入の解約に手間取った経験あり。
Nさん(大学4年生):
オンライン購入は慎重派。店舗派だが、定期購入のワナにはまったことが……。
Tさん(大学1年生):
クレジットカードの利用には気をつけているが、旅行サイトで被害に遭う寸前に。
──みなさんは、普段ネットショッピングやサービスを利用しますか?

私はよくネットで買い物をします。父がIT系の仕事をしていることもあり、オンライン決済に抵抗は感じません。
僕は、オンラインで買うのはちょっと不安で……。今まで買ったのは3回くらいです。“データを盗まれないかな”と心配になります。
私も慎重派。“もう未成年ではないし”と意識して、ネットで支払うときは規約をしっかり読んでいます。
──Kさんはオンライン決済に抵抗がなく、NさんとTさんは慎重派ということですね。 ここで、1本の動画を見てもらいます。ネットで支払いをする際に気をつけておきたいポイントがわかるので、よく見てくださいね。
「気づけば追加料金」「クレジットカードの情報が勝手に登録」──それ要注意!

これは恐ろしいですね……。
動画の内容、以前旅行サイトで見た画面とそっくりでした。宿泊費が安いと思って手続きを進めたら、決済画面で「清掃料」が追加されて、金額が違ったんです。結局予約はしませんでしたが、確認しなければ損をするところでした。

私は、知らないホテルから予約確認の電話が来て驚いたことがあって。どうやら、別のWebサービスからクレジットカードの情報が漏れたみたいで……。それ以来、カード情報をネット上に登録するのをやめて、決済するたびに入力するようにしています。
怖いですよね。僕も、ネットで買い物をするときはカードの情報はその都度入力しています。
クレジットカードの情報を入力するときに、“このカード情報を登録する”に最初からチェックが入っていたら要注意です。漏えい防止のためにも、登録するかどうかは必ず自分で確認しましょう。
「今だけ!」「残りわずか!」──焦らせて買わせるワナ

旅行サイトで、こんな表示を見て不安になったことがあります。“何分以内に申し込めば割引”と出て、焦って手続きしそうになりましたが、怪しいと思ってやめました。普通なら決済前にワンタイムパスワードの入力があるのに、その時はいきなり確定しそうで怖かったです。
僕も旅行サイトで「キャンセル無料」と大きく書いてあるけど、注意事項をよく読むと、小さな文字で「〇日前まで」という条件付きだった経験があります。「キャンセル無料」の表示に安心して、申し込みそうになりました。
私は海外のファッションサイトで「送料無料キャンペーン中」に惹かれて決済しようとしたら、決済画面では送料も含まれていてびっくりしました。よく見たら“〇〇円未満は対象外”って小さく書いてあったんです。
『〇日まで』『〇〇円未満は対象外』などの重要な情報を視覚的に見えにくいようにするのは、ダークパターンの一種とされることがあります。焦らせる表示に出会ったら、一度手を止めて冷静になることが大事ですよ。一度トイレに行くなど、時間を置いてみるのもいいですね。
「解約したくても、やめられない」──複雑な手続き

──最近は、「定期購入の解約がしづらくて困った」というダークパターンも頻発しているようです。皆さんは経験ありますか?
あります! 定期購入の化粧品で初月は無料で申し込みをして、しばらく利用して解約しようと思った時に、手続きがめちゃくちゃ面倒で……。結局は、“企業名 + 解約方法”で検索してなんとかできました。
僕もハンドクリームを購入したときに、自動的に定期購入の設定になっていたことがあります。その後すぐに気づいたので、キャンセルできたのですが、自然に申し込みがされていたので驚きました。
解約の手続きが大変な場合、心理的にも時間的にも被害を受けることになります。購入前には注意事項をよく読むようにしましょう。
インフルエンサーの誇張宣伝──それホント?
少し前の話ですが……。SNS上の脱毛サロンの広告で、インフルエンサーの方が「初回は10円。早い者順だから急げ!」という内容を発信していて。友達が実際サロンに行ったら、「眉毛だけは10円でできる」と。でも、ほかの部分も相談したところ、10万円の脱毛コースを勧められたそうです。これもダークパターンですか?
誇張した宣伝で申し込みを誘うのもダークパターンの一例とされます。インフルエンサーが勧めていても、必ず公式サイトを確認しましょう。そこに“NDD認定マーク”があれば、第三者の審査をクリアした、より安心して選びやすいサイトの目印になります。
どう防ぐ? 知っておきたいポイント
今回紹介した例以外にも、さまざまな手法でユーザーに損をさせるのがダークパターン。騙されないために、日常から次のことを意識して対策しましょう!
【対策1】 ネットショッピングでは、最終確定前に合計金額を確認する。
【対策2】 「今だけ」「限定」などの焦らせる文言がある際は、一度立ち止まる。 また、そのような言葉がなくても、本当に必要なものかを冷静に考える。
【対策3】 極端な値引きがされている、解約方法の説明がわかりにくいサイトには注意する。
NDD認定制度とは?
ネットは身近な存在ですが、いざ購入や申し込みする際には、「これはダークパターン?」と自分で判断するのは難しいケースもあります。その場合は、決済先のサイトに「NDD認定マーク」があるか確認しましょう。ダークパターン対策協会では、行政による取り締まりとは別に、第三者が中立な立場でさまざまなサイトの審査を行い、誠実な内容であると認めた場合に認定マーク「NDD認定マーク」を付与しています。

NDDとはNon-Deceptive Design(非ダークパターン)の略。このマークがサイトに表示されていれば、審査基準をクリアしているということなので、ダークパターンを避けた、誠実な設計かどうかを見極めるためのひとつの目安として認識いただけます。また、認定は更新制で、審査は毎年行われます。
気づくことが、あなたを守る第一歩
ネットを利用していて困ったことがある場合は、まずは家族や身近な人に相談しましょう。もし相談が難しい場合は、ダークパターン対策協会の、消費者の声受け付け専用のホットラインに連絡を。また、協会では、「消費者の生の声」を収集したホットラインレポートも公開しています。最新の手口を把握して、被害に遭わないよう備えることも大切です。
あわせてCHECK!!
提供:一般社団法人ダークパターン対策協会






















