【〇〇屋!掛け声はしていいの?】『歌舞伎座』に聞いた! はじめての「歌舞伎おどおど」を解決(マナー・楽しみ方編)
「歌舞伎」は、日本を代表する伝統芸能の一つです。興味を持っている学生も多いかもしれませんね。しかし、初めて歌舞伎を鑑賞する場合、どの演目がいいのか、チケットの買い方や見る際のマナーなど、分からないことが多いでしょう。本シリーズ記事では、日本を代表する歌舞伎劇場である『歌舞伎座』協力の下、「初めてでも歌舞伎をスムーズに楽しむ方法」をまとめます。今回は「歌舞伎鑑賞のマナー」や「歌舞伎の楽しみ方」をご紹介します。
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▼「歌舞伎」おどおど記事一覧
1.はじめての「歌舞伎」#演目選び編
2.はじめての「歌舞伎」#チケット購入編
▼おどおど解決ポイント
1.基本的なルールやマナーは?
2.掛け声や拍手の方法を知ろう
3.歴史や用語を知ろう
基本的なルールを守ればOK!
歌舞伎といっても、何か特殊なマナーやルールがあるわけではありません。一般的な舞台公演と同じように、以下のような「基本的なルール・マナー」を守れば問題なく鑑賞できるでしょう。
●携帯電話の電源は切っておく
万が一音が鳴ってしまわないよう上演中は電源を切っておきましょう。
●撮影は禁止
舞台の撮影・録音は禁止です。
●私語を控える
大きな声で話すのはもちろん、上演中は私語を控えましょう。
●雑音を極力出さない
かばんの中をゴソゴソ探したり、他の人が気になるような行為は避けましょう。
●後ろの座席の視界を遮らない
上演中は、後ろの席の人の邪魔にならないよう、帽子などは脱いでおきます。
また、上演中に移動するのは他の人の邪魔になってしまいます。必ず開始5分前には席に着き、トイレは事前に済ませておくか、幕間に行くようにしましょう。演目にもよりますが、幕間は短くても10分、長い場合は30分です。
現在はコロナ対策で禁止となっていますが、歌舞伎は座席で食事できるのも魅力。各公演、各劇場で提供されるお弁当が変わるので、飲食が解禁になった際には、幕間に幕の内弁当を買って、座席で堪能してみましょう。ちなみに「幕の内弁当」は、歌舞伎の幕と幕の間で食べることを由来とします。
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掛け声や拍手はどうすればいい?
歌舞伎では上演中に「〇〇屋!」「待ってました!」「〇〇代目!」と、歌舞伎俳優の屋号などを叫ぶ人がいます。これは「大向う」といって、役者が登場した際や決めセリフ、名シーンの所作を行った際の「観客からの声援」です。
コンサートでアーティストの名前を叫ぶのと同じですが、タイミングを誤ると公演の邪魔になってしまいます。そのため、「大向う」はベテランの方がタイミングよく行います(現在はコロナ対策で「大向う」は禁止)。初めての場合は「大向う」はせず、周りの観客に合わせて拍手を行うといいでしょう。
歴史や用語を覚えておくとより楽しめる
初めて歌舞伎を見る際は、イヤホンガイドを借りるのがお勧めです。上演中の演目のあらすじや見どころのほか、衣裳や音楽、歌舞伎独自の約束ごとなどを、進行にあわせて音声で解説してくれるので、初心者でも安心して鑑賞できます。
イヤホンガイドの貸し出しは有料(レンタル代700円、デポジット1,000円)ですが、初めてでもスムーズに楽しめるようにレンタルするといいですね。
イヤホンガイドがあれば安心ですが、できれば歌舞伎の歴史や用語、見る演目のあらすじ、作品の背景などを予習しておくといいですね。予習しておくことで演目への理解度も高まり、より面白く歌舞伎を見ることができるでしょう。
解決!! 歌舞伎おどおど(マナー・楽しみ方編)
初めて歌舞伎を楽しむ大学生に向けて、「鑑賞中のマナー」や「より歌舞伎を楽しむポイント」をご紹介しました。「歌舞伎」と聞くとハードルが高そうに思えますが、実はそんなことはなく、一幕見席といったリーズナブルな金額で見られる席もあります。イヤホンガイドを利用すれば、初めてでもスムーズに理解できるはず。興味がある人はぜひ今回の記事を参考に、歌舞伎鑑賞にチャレンジしてみてはいかがですか?
文:大西トタン@dcp
編集:学生の窓口編集部
取材協力:歌舞伎座(松竹株式会社)
https://www.kabuki-za.co.jp/