必要なものだけを使っていけるように 〜北大生協環境課題推進委員会 レジ袋有料化の取り組み〜
北大生協環境課題推進委員会とは?
まず、私たちのチームについて軽くご紹介します。環境課題推進委員会は2008年から設置され、学生を中心として、教職員と共に活動を行っております。今回の記事ではその中でも2019年に実施した、レジ袋有料化の取り組みについてご紹介します。
レジ袋有料化実施の背景、実施前のアンケート調査
少し昔の話にはなりますが、全国でレジ袋が有料化となる2020年7月 の1年前、2019年6月から北大生協ではレジ袋有料化の取り組みが始まりました。大学に通う学生からすると、購買で買うものと言ったら食べ物と飲み物くらいで、レジ袋が必要ない場面も多くあります。北大生協では、過去にレジ袋利用を節約する取り組みを実施しており、当時はその取り組みも成功しました。
しかし、中心メンバーの卒業とともに節約の意識が薄れてゆき、レジ袋の利用枚数も増加傾向にありました。そこで、全国でも実施されるということで、先立って北大生協内でのレジ袋有料化を始めることにしました。
まず、最初に行なったのはアンケート調査です。委員会内での意見として、レジ袋はそれほど必要ないと考えるメンバーがほとんどでしたが、実際の学生や教職員はどのように考えているかを把握することにしました。
北大生協に関わりのある学生や教職員を対象に実施し、レジ袋は基本的にはなくてもよくて、もらった後もゴミ袋などに再利用しているとの意見が多くいただけました。このことから、有料化実施には効果があると判断することができました。
実施によるレジ袋利用辞退
大学にも協力していただき、学生が利用するポータルサイトのお知らせに掲載してもらったり、留学生向けに英語や中国語のポスターを作成したりと、大学の構成員に広く伝わるように告知も行った上で有料化を実施しました。
実施直後から90%以上の高い割合で買い物の際にレジ袋を購入せず、有料化の効果がみられました。必要な時にだけレジ袋を買って使うことに協力してもらえたと思います。
有料化後の動き
現在もレジ袋辞退率は約95%を維持し、レジ袋を利用しすぎない生活が定着したと考えています。レジ袋を購入してもらうことで得たお金は、北海道大学校友会エルムの新入生向けエコバッグ作成・配布に協力する形で使われました。
このエコバッグを使ってもらうことでレジ袋利用を減らすことができたらと思っています。必要なものだけを使うようにすることで持続可能な社会へとつながっていけばと思います。
組織紹介
北大生協環境課題推進委員会とは
北大生協環境課題推進委員会とは、北大生協の内部組織で、生協の環境マネジメントや活動について監査と提言を目的に設置された組織です。北大の学生、教職員、生協職員で構成されており、毎年数人ずつのチームに分かれ、環境に関する活動を行なっています。2021年度は学生7名、教職員2名、オブザーバー1名で活動しています。
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