製造業(メーカー)の志望動機の書き方|ポイント&例文まとめ

製造業(メーカー)の志望動機の書き方|ポイント&例文まとめ

2018/07/25

志望動機

日本を支える大企業も多い製造業(メーカー)。就活でも非常に人気のある業界として有名です。世界的に活躍するシーンも多く、「ものづくり」をしていることで日本のよさを世界中に発信することができる魅力的な仕事です。
人気だからこそ、志望動機はしっかり作り込んでおかないと簡単に合格はできません。自分の目標とする企業の人事の目に留まるような志望動機が書けるように、ぜひこちらを参考にしてみてください。

製造業(メーカー)の志望動機の書き方

製造業(メーカー)とはそもそもどんな仕事? 製造業の種類を解説!

一口に製造業といっても、さまざまな製品を作る製造業が存在しています。あなたが入社したいと考えている製造業はどの分類にあたるでしょうか。それぞれの製造業が持つ特徴をまず捉え、そこから志望動機を練り上げていきましょう。主な製造業の分類は、下記の6種類です。

・自動車
・電機
・食品
・化学素材
・化粧品
・衣料品

これら分類の具体的な内容をご紹介していきます。

自動車製造業(メーカー)

トヨタ、ホンダ、スズキ、マツダ、ヒノなど、さまざまな自動車製造業があります。多くはその企業の得意分野を活かした商品展開で、海外にも多く進出しています。日本製の車は丈夫で長持ちするということで重宝されることが多く、人気となっています。有名企業であり、採用人数も多いのですが入社したいと考える方も非常に多いため、難関といわれる就職先の1つです。
自動車製造業の場合、「ものづくり」によって日本の成長を支えてきたというプライドがあります。そのため、その企業が打ち立てているビジョンを中核として伝えるのがおすすめであなたがその企業に入りたい理由と入社してからどのように世の中に影響を与えたいのか、ということに言及できるとよいでしょう。

電機製造業(電機メーカー)

電機製造業は、人々の暮らしを支える大切な製品を作ってきています。古くは三種の神器と呼ばれる家電、最近では共働き世帯を支える家電など生活に根ざした製品が多く、「志望動機も考えやすいのでは」と思う人も多いかと思います。ここが落とし穴になってしまうポイントです。なぜなら、企業は「製品が好き」という人を採用したいのではなく、「製品を通じて世の中を変えたい!」という志を持った人を採用したいと考えているからです。
製品の開発には、もちろん一消費者としての感覚も必要となりますが、開発中は困難を伴うものです。ただ「好き」というだけではその困難を乗り越えることができません。しかし、ビジョンをしっかり持っている人であれば、それを乗り越えて世の中を変えるのだ! という使命を持っていますので、困難を乗り越える力を持っているのです。

このようなポイントから「いかに商品が素晴らしいか」ということを話すのではなく、「製品を通じてどのように社会を変えていきたいのか」ということにフォーカスして伝えることを心がけましょう。

食品製造業(食品メーカー)

食品製造業は普段口にする機会も多くなじみがあるため、応募する学生が非常に多いという特徴があります。そのため、書類でしっかりあなたの魅力が伝わる志望動機を書くことができなければ、採用されることは難しいといえます。こちらも同じく「その企業の作った製品が好き」というファンのような志望動機はやめて、「食品製造業を営むその企業で事業をしていくことで実現できること」を志望動機にしましょう。
また、あなたが入ることで「どのような価値を提供できる」のか、その可能性を感じさせる内容を盛り込まなければなりません。その価値を提供するのがなぜ他の製造業ではなく、食品製造業でなければならないのかということもプラスして伝えることが必要になりますので忘れずに盛り込みましょう。

化学素材製造業(科学素材メーカー)

化学素材製造業の場合生活に根ざしているわけではないため、「イメージがしづらい」「志望動機が書けない」と悩む方も多いはずです。理由としてはBtoCの事業ではなく、BtoBのビジネスであるからといえます。(BtoCはBusiness to Consumer、企業対消費者、BtoBはBusiness to Business企業体企業の取引を指します。)
化学素材製造業に応募する場合、ものづくりだけを理由にすると「完成品を作って消費者に提供するメーカーに就職したほうがよいのでは?」と言われてしまいます。「なぜ化学素材というコンテンツを選んだのか」という理由を話せなければなりませんので用意しておきましょう。

化粧品製造業(化粧品メーカー)

化粧品も非常に人気の高い業界として知られています。衣食住に含まれず、生きるために不可欠ではありませんが、自己実現に関わる製品が世の中に与える影響は非常に大きいです。
製品を通じて実現できることもたくさんあることが、女性の消費を見てもわかりますよね。そんな製品を持つ企業にあなたがその会社に入社したとき、どのような影響を与える仕事がしたいのかを具体的に述べられるように準備しておきましょう。

衣料品製造業(衣料品メーカー)

衣料品製造業に関してもアパレルの華やかなイメージで応募者が非常に多いというところが特徴です。こちらも憧れで入ってこようとする人が多いため、志望動機をより踏み込んだものにしなければ合格することはできません。機能性と自己実現という意味合いを持った「服」に携わるビジネスですので、それを通じてどのような世界を作りたいのかということを伝えるのが重要です。
最近ではファストファッションの人気や百貨店の低迷などでさまざまな変化が起こっている業界でもあります。そのような状況の変化を踏まえて、その会社が掲げているビジョンをどう実現するのかという点を盛り込むようにしてください。

製造業(メーカー)志望動機の書き方・ポイント

製造業の分類別に細かくご紹介しましたが、ここからは具体的に盛り込んで欲しい内容を細かく説明していきます。

好きなだけではない、「仕事」にしたい理由を書く

製造業はものづくりをしているからこそ製品にスポットが当たりがちですが、作り手としてのビジョンを伝えることが重要だということがわかりました。ビジョンを伝えるときに、「なぜそう思うようになったのか」というエピソードを加えると、非常に魅力的な志望動機を作ることができます。
たとえ辛いことがあっても、ビジョンによって高いモチベーションをキープできる理由を見つけ出し、伝えられる状態にしておきましょう

ものづくりを通じて何を実現したいのか、その理由を書く

何を実現したいのかというビジョンとその理由となるエピソードが弱い方は、OBOG訪問などをして具体的に描けるようにしましょう。その方のエピソードに似た体験があればそれを伝えても大丈夫です。

例えば「入社当時は◯◯と思っていたけれど、入社して3年経って◯◯と思うようになった」という入社からの変化や、「◯◯のような事業に携わっているというやりがいがある」という内容を聞き出します。そうすると、自分が体験したような感覚を持って伝えることができますのでぜひ行ってみてください。今の志望動機では不十分であると考えた場合は、OBOG訪問、説明会での質問、インターンなど、自分にできることをすべて実行してから作成するようにしてみてください。もしインターンがない場合は、製造業を取引先としているインターンを経験するなども非常に効果があります。

ものづくりに自分はどう役立てるのかを書く

企業側からとってみれば「ものづくりが好き」「自分のスキルを上げたい」「成長したい」と思っている学生ばかりが入社してくると考えると、どう感じるでしょうか。「好き」という気持ちや熱意だけでなく、会社にどう役立てるのかを知りたいと思うはず。企業側の気持ちになって「あなたはどのようなことで役立ってくれるの?」という質問が浮かんでこないような志望動機を作りましょう。
社会人から見れば、役に立てる学生かどうかはある程度判断できます。しかし、具体的に自分のビジョンを主張することで「考えがそこまで及んでいる学生だ」という評価をしえもらえるのです。入社後の自分にとってもプラスに働く内容ですので、ぜひ自分の言葉で伝えるようにしてみてください。

製造業(メーカー)の志望動機例文

もっとも表現するのが難しいと思われる化学素材製造業の志望動機をご紹介し、書き方のポイントをおさらいしていきます。

化学素材製造業の志望動機例

私が貴社を志望する理由は、御社が持っている素材を通して完成品の価値を広げていきたいと考えているからです。学生時代に製造業の営業インターンを経験し、「使い方を変えることで、新たな価値を生み出す」ことに魅力を感じました。御社説明会でも仕事の中で核となる部分は「既存の製品でも新たな価値を生み出すことができる」と伺い、就職して私もその仕事がしたいと強く感じるようになりました。
同業界の中でも新素材の開発と既存素材の新たな価値創出のバランスが素晴らしい御社で、新しい価値を生み出す仕事に携わりたいと考えております。


書き方のポイントでご紹介した以下3つが当てはまっている箇所をご紹介します。

・製品好きの理由ではなく、「仕事」にしたい理由を書く
御社説明会でも仕事の中で核となる部分は「既存の製品でも新たな価値を生み出すことができる」と伺い、就職して私もその仕事がしたいと強く感じるようになりました。

・ものづくりを通じて何を実現したいのか、その理由を書く
御社が持っている素材を通して完成品の価値を広げていきたいと考えているからです。

・ものづくりに自分はどう役立てるのかを書く
学生時代に製造業の営業インターンを経験し、「使い方を変えることで、新たな価値を生み出す」ことに魅力を感じました。

こういった経験を持って新たな価値を生み出す素晴らしさを知っている、熱意があることで好印象を持ってもらえます。

完成品メーカーでは一部の製品にしか携われない可能性が高いですが、化学素材製造業であればあらゆるものづくりの素材となってくれるという特徴があるため、非常に広範囲なものづくりを支えることができます。また、自分達からアプローチすることでさらなる幅を広げることもできるため、非常に魅力的な仕事といえるでしょう。そのような広がりを魅力に感じたということと、その会社が持っているビジョンを自分はどのように表現したいと考えているかを伝えれば、非常に説得力のある志望動機を作ることはできるはずです。

まとめ

就活の人気業種である、製造業に対する志望動機の書き方をご紹介しました。どうしても製品のファンということが抜けない志望動機から、ビジョンを書くとして作成した魅力ある志望動機に変えることでぜひ難関を突破して無事内定をもらえるようにがんばってください!


執筆:高下真美
新卒でインターンシップ紹介、人材派遣・人材紹介のベンチャー企業に入社。ベンチャー企業から大手IT・流通・情報・サービスなど多岐に渡る業種で営業・コーディネーターを担当。その後、大手採用コンサルティング系企業で8年の勤務を経て、夫の転勤を機に退職。現在は人材系コラムの記事執筆など、フリーライターとして活動中。

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