理系学生のための志望動機の考え方

理系学生のための志望動機の考え方

2019/02/28

志望動機

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就活を控え、自分が学生時代学んできたことがどれだけ通用するのか……そんな不安を胸に抱いている人は多いのではないでしょうか? 特に専門性が高い理系学部出身者にとって、書類選考や面接時のアプローチは、頭を悩ませるところだと思います。今回は理系学生の志望動機の考え方をご紹介します。

理系学部

理系と文系。就活における違いは?

理系と文系では学習内容に大きな違いがありますが、就活のアプローチはそう大きく変わるものではありません。企業側としては、まずは「社風にマッチすること」「仕事にスムーズに取り組める人」を望んでいるのではないでしょうか。また理系・文系問わず「仕事に対する熱意」「何でも貪欲に学ぼうとする姿勢」「コミュニケーション能力」などは重視されています。

しかし、研究、開発、設計、製造技術、生産、品質管理といった、専門分野に就職を希望するとなると話は違います。各分野での基礎的な知識は必須であり、そのような企業を志望する場合は、志望動機や自己PRでも、理系ならではの特徴が求められることになります。

志望動機を考える上でのポイント

専門分野の企業に就職を希望する場合「自分が学んできた分野を通じて何を実現したいのか」「その研究を通してどのような社会貢献ができるのか」など、自分の専門性を生かした志望動機を考えてみましょう。

理系学生ならではの強みを理解する

理系学生の場合、カリキュラムや研究内容にもよりますが、勉強や研究に割く時間が多くなりますが、その中で得た力は理系学生ならではの強みといえます。

研究とは常に成功と失敗の繰り返しであり、不確かなことに対してどのようにアプローチをすれば成功に近づくかといった「論理的思考」。同時に、ゴールから逆算してアプローチの手法を考えていく「逆算思考」も、理系学生ならではの大きな長所といえるでしょう。

研究の経験と志望動機を結びつける

発酵食品の中に含まれている微生物の勉強をしている学生が、研究を通じて食べることや健康への関心を高めていく中で、食品メーカーや研究機関への就職を希望することは、自然の流れだと言えるでしょう。また微生物は、汚水や食べ残しのような廃棄物を分解する働きもあるため、そこから環境保全にかかわる企業に興味を持つケースもあります。

みなさんがなぜその大学に進学し、その学部・学科を選んだのか。そういったきっかけに始まり、研究や勉強を経て学んだこと、自分の中で芽生えた意識、考え方や気持ちの変化などを一度整理してみましょう。知識の習得だけでなく、人間として成長できた面も、志望動機に加えられるはずです。

柔軟さを武器にする

自分がどのような研究に携わり、何を実現したいのかは絶対に聞かれる項目です。自分が学んできたことを、自信を持って訴求する必要があります。

しかし「自分はコレがやりたい! 」と頭でっかちになってしまうと、柔軟性のない人だという印象を与えてしまう可能性もあります。新入社員ならではの斬新な発想が受け入れられ、思わぬ好影響を生み、企業の研究内容の幅が広がっていく可能性もあるのです。

面接のポイント

1次面接では、人事担当者による集団面接を行う企業も多いようですが、2次面接では、その会社の技術職員が面接官になることもあります。まずは面接官の印象に残る、自己紹介を心がけましょう。自分の学んできたこと、そして自分が実現したいアイデアをアピールする格好の機会となるはずです。

また研究職とは言え、社内スタッフや顧客と接する機会も多いはずです。面接の際も、相手の言うことを正しく理解したうえで、伝えたいことを適切に表現していきましょう。

文系の業界でも強みになりうる

理系出身者の中には、学んできた分野とはまったく違うジャンルの企業から内定をもらうこともあるでしょう。業界・職種にかかわらず、大学で学んだ経験は、あなたの将来において大きな武器となるはずです。あえて文系出身者が多い企業に飛び込んで「自分ができること」を模索してみるのもおすすめです。

まとめ

就職してからの人生は、学生時代よりもはるかに長い時間を過ごします。まずは焦ることなく、社会人の第一歩として何を実現したいのか、自分だけのキャリアデザインを描けるような志望動機を考えてみましょう。

(学生の窓口編集部)

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