「ポイントはわかったけれど、具体的な文章でどう表現すればいいかわからない」という方のために、教員の志望動機で参考にできる例文をご紹介します。
例文の中に志望動機のポイントとなる項目がすべて含まれています。
・指導力はあるか
「教員になるために、高校のときから中学生の家庭教師、大学では塾講師を行い、指導力を磨いてきました。そのとき私が生徒に行った『夢を明確化し、目標を持たせる指導法』が功を奏し、有名大学への合格者を急激に増やしました。」
上記の部分で指導力を持った教員になれる可能性を感じます。何ができそうかを伝えることが大切ですので、どのような功績を上げられたのかを明確に伝えましょう。
・教員という仕事への理解度が高いか
「中学生では初めて『進路を決める』という大切な決断を行う時期。」
「いじめや暴力、不登校、グローバル対応などさまざまな問題がある昨今、」
上記の文章で勉強だけでなく、生活面のサポートを行うのが教員ということがわかります。また、さまざまな教育問題に関しても危機感を持ち、自分の経験を活かしながら解決していきたいという思いが伝わってくる文章です。
・あなたの目指す教師像と学校の理想が合っているか
「自分が中学時代に感じた葛藤や、逃げたい気持ち、将来を真剣に考えたい気持ちを持っていた経験を活かして、将来『実社会で生き抜く力』を持った生徒をサポートしていきたいと考えております。」
「この経験を貴校で活かし、ともに『実社会で生き抜く力』を持った生徒を育てていきたいと考えております。」
上記の文章で学校が掲げている「実社会で生き抜く力」に共感し、これまでも指導を行ってきたことで理想にフィットする人材であることが伝わります。
・あなたが実現したいことは教員でなければならないのか
文章全体で教師でしかできない勉強と生活面の指導を両方行いたいことが伝わってきます。自分が悩んだ経験を活かして、悩みが多い中学生の時期をサポートしたいと考えているのがわかりますね。
・具体的にどう行動を起こし、どのような指導をしてくれるのか
塾講師経験で得た成功体験と自分の経験を踏まえて親身になって話を聞き、自分自身の目標を立てさせるという教育を行ってくれることがわかります。
さまざまな問題が山積みになっている教育機関に就職するわけですから、高い志と実行力を持ったことが伝わる志望動機を書く必要があります。今回ご紹介したポイント5つや例文などを参考に、魅力的で印象に残る志望動機を作成し、見事合格し夢を叶えてくださいね。
執筆:高下真美
新卒でインターンシップ紹介、人材派遣・人材紹介のベンチャー企業に入社。ベンチャー企業から大手IT・流通・情報・サービスなど多岐に渡る業種で営業・コーディネーターを担当。その後、大手採用コンサルティング系企業で8年の勤務を経て、夫の転勤を機に退職。現在は人材系コラムの記事執筆など、フリーライターとして活動中。