ベンチャー企業やスタートアップという言葉を耳にしたことのある就活生も多いですよね。しかし、その言葉の意味やベンチャー企業とスタートアップとの違いを詳しく説明できる方は、なかなかいないのではないでしょうか。また、大手企業ではなくベンチャー企業で就職をするメリットにはどんなものがあるのか、ベンチャー企業の特徴、就活するときのポイントなどをまとめてご紹介します。
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ベンチャー企業は和製英語として使われている言葉です。本来、英語のVentureは「ベンチャーキャピタル(VC)を表す言葉です。ベンチャーキャピタルとは、日本でいうベンチャー企業の株式を引き受けて投資をし、上場させて株式売却をすることで大きな利益(キャピタルゲイン)を得るということと、経営コンサルティングも行うことで投資先企業の価値を高める活動を行う人のことを指します。
日本のベンチャーの意味合いは、小規模な人員体制で事業を行っている起業間もない企業の総称として使われています。以下、この記事で「ベンチャー企業」という表記は、小規模な人員体制で事業を行う企業とします。最近ではベンチャー企業のことをスタートアップという場合もありますが、こちらも本来の英語の意味とは異なる使い方をされています。
スタートアップとは新しいビジネスモデルを開発し、短期間で急成長させて売却益を得ようと狙う人の集合体を指します。
行っている内容としてはビジネスモデルを発見し、当たりそうな物を選んで資金調達をしてテストを実行。市場の反応がNGなら別のものに転換するというビジネスモデル探しをすることから始めるケースが多いです。通常の上下関係のある組織ではなく、ほとんどは小規模なチームで構成され、開発、デザイン、ビジネスの3部門にわかれたメンバーがそれぞれビジネスモデルの開発に勤しむというもの。全員がアグレッシブに事業に取り組む珍しい形式の組織(集合体)といえます。そして上場、もしくは事業を売却することで大きくリターンをもらう(=エグジット)ことを想定しているため、立ち上げ当初から上場もしくは事業売却のタイミングまで収益がまったく出ていないという場合もあります。
最近では企業したばかりの企業のことと勘違いして使われているケースもありますが、本来の意味と大きく異なるのはイノベーションのある事業を行うこと。イノベーションにより圧倒的な価値を生み出し、上場や事業売却を実現して大きくリターンをもらうことを考えて運営をしているのです。
見ていただいてわかる通り、ビジネスモデルの開発から行いますので自分で事業をやったことがある方なら別ですが、即戦力ではない一般的な学生の就職は不可能です。ベンチャー企業の特徴を次の章でご紹介していきます。