「ゲンゴロウ郷の米」で懐かしい未来を創る ‐ 龍谷大学政策学部「 京丹後三重・森本PBL 」‐
龍谷大学政策学部「京丹後三重・森本PBL」について
京丹後三重・森本PBLとは、地域課題の解決に向けてチームで学修をすすめるPBL(Problem Based Learning)科目のひとつのプロジェクトです。 私たちは、京都府京丹後市大宮町三重・森本地区の自然資源を活かし、地域社会の人々を繋ぎ盛り上げていくことを目標に、2015年から活動しています。
トピックス(1)地域農業の担い手問題といきものたちの変化
「ゲンゴロウ郷の米」を作る京丹後市三重・森本地区は、ブナ林を源流とする竹野川の美しい水に恵まれ、古くより農業が盛んでした。
しかし、少子高齢化による担い手の不足、農薬や化学肥料の使用による生き物の減少などの課題が出てきました。
そこで、三重地区・森本地区の方々と学生が一緒に【生物多様性を活かした環境保全型農業】を通じた地域活性化に取り組んでいます。
トピックス(2)「ゲンゴロウ郷の米」とは
「ゲンゴロウ郷の米」の取組は、2016 年に水田の生物調査にて、絶滅危惧種の”マルガタゲンゴロウ”と”クロゲンゴロウ”を発見したことから始まりました。
水田において、生き物が減少する理由は、農薬の使用や、ゲンゴロウなどの水生生物が成虫になる前に田んぼから水を抜く”中干し”の影響によるものでした。
そこで、現在減農薬や生き物の逃げ場となる水場「ひよせ」を設置することで、生態系保全型の米作りと経済循環の両立に取り組んでいます。
トピックス(3)私たちの選択が作り出す「いきもの豊かな水田」「懐かしい未来の景色」
小さな水生昆虫であるゲンゴロウを守る米作りが、どのように地域活性化や懐かしい未来の景色へと繋がっているのでしょうか。
私たちが大切にしているのは、「暮らしや文化を豊かにする生物多様性」そして「消費という選択は未来を作る投票」という考え方です。
ゲンゴロウのような環境変化に敏感な生き物を守ることで、その他の多様な生き物が生息できる環境も作り出せます。実際に、水田生態系の頂点に立つコウノトリも多く飛来するようになりました。私たちの取組をコウノトリが評価してくれたようで嬉しいです。
そして、この取り組みに必要不可欠なのが、消費者である私たちの「選択」です。 私たち消費者はお米を食べることを通じて水田環境とつながっています。毎日食べるお米を環境保全型農業で作られたお米に変えることが、生き物豊かな水田の拡大につながります。
生き物豊かで子どもたちも遊ぶ水田、そんなどこか懐かしい未来の景色を創るのは私たちの「選択」にかかっているのです。
サークル紹介
龍谷大学政策学部「 京丹後三重・森本PBL 」とは
私たち京丹後三重・森本PBLでは、今年度「政策班」「経済班」「広報班」の3班で、7年目の取り組みとして”生物調査シート”の作成やマルシェの企画、パッケージデザインの改良、取り組み紹介動画作成やSNSの広報発信などに取り組んでいます! 京丹後市三重・森本地域からもHPやFacebookで情報発信しています。当PBLのSNS等と併せてぜひご覧ください!!
メンバー紹介
龍谷大学 政策学部 4回生 栗原萌乃香
HP
・三重・森本HP 京都・丹後「来てーなぁ 三重と森本」
・ゲンゴロウ郷の米HP
・京丹後三重・森本PBL
Twitter:@gengoro_sato「京丹後三重森本プロジェクト」
Instagram:@gengoronosato「京丹後三重森本プロジェクト」
・地域で野菜をつくるお母さんグループ 株式会社まんぐるわ三重・森本 facebook
告知
【”ゲンゴロウ郷の米” 新米販売!!】
今年も三重・森本地域の農家さんたちがこだわりと想いを込めてつくってくれたお米ができあがりました。ゲンゴロウ郷の米は、お米の最高評価の「特A」をいただいたこともある”コシヒカリ”を使用しており、ふっくら・ツヤツヤ、自然な甘みが特徴のお米となっております。
この機会に、ぜひご賞味ください! ご購入はこちらから
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