博士課程に進むなら500万円以上は覚悟! 大学院に通う場合っていくらぐらい必要?

編集部:いとり

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大学の学費については考えたことはあるものの「博士課程」の学費について考えたことがないという方も多いのではないでしょうか。

大学進学を考える人の多くが気にする「大学の学費」です。4年間にどれくらい必要になるのかだけでなく、国公立と私立ではどれだけ違うのかなどは事前に調べる人が多くいることから、ある程度知っている方も多いでしょう。

しかし、大学院の学費となると意外と知らないという場合が多いのではないでしょうか。そこで今回は、「大学院の学費」について学費支援制度についてもご紹介します。

目次
  1. そもそも大学院では何をするの?
  2. 大学院のなかでも、専門職学位課程の学費はどれくらい?
  3. 次は、博士課程の学費をチェック!
  4. 国立大学の大学院の学費は?


▼こちらもチェック! 【奨学金のトリセツ】そもそも大学の奨学金とはどんな制度? 種類や返済方法など必ず知っておきたい奨学金のハナシ

そもそも大学院では何をするの?

大学院は専門分野を学術的視点からより深く研究する場で、研究者や教授を目指す方や自分の学んできた分野を深く学びたい方が志願する傾向にあります。

一言で「大学院」といっても修士課程や博士課程・専門職学位課程などのように大学院ごとに複数の課程があります。

大学院へ進学するには?

大学を卒業したあとに、修士課程に進み修士号を取得します。

その後、希望者はその先の博士課程に進み、卒業することで晴れて博士号をもらえるといった仕組みです。

また、修士課程を「博士課程(前期)」・博士課程を「博士課程(後期)」と呼ぶこともあります。

理系は就職に有利な場合も

大学院は文系分野と理系分野があります。

特に理系の場合、大学院に進学することにより就職に有利に働くとされています。

学術的に専門的な知識・スキルが身につけられるという点から、大学院を修了した学生は企業でも優遇する傾向にあるようです。

【シミュレーション】早稲田大学大学院の修士課程はどれくらいの学費になるか調べてみた

博士課程まで進もうとすると、実際にどのくらいの学費がかかるのでしょうか。

まず、私立大学大学院から見ていきましょう。

事例として、私立大学の中でも特に人気の高い「早稲田大学」の大学院の学費について調べてみました。

早稲田大学では、修士課程と専門職学位課程・博士課程があります。

早稲田大学大学院の場合、他の大学や修士課程など出身者が入学すると、最終学年・学期以降からさらに「修了後10年分の校友会費」を支払う義務が生じるため、以下に示した金額よりも最終的に多めに支払うことを考慮しなければなりません。

また、早稲田大学大学院をはじめ私立大学院は学費や諸経費は毎年変わる恐れもあることから、常に最新情報を入手するのが大切です。

実際に早稲田大学大学院に入学する気持ちで、どれくらいの学費が必要になるのか目安を見ていきましょう。

事例1:修士課程「文学研究科(社会学コース)」の場合

修士課程には複数の研究科がありますが、その中から文系の代表「文学研究科」の学費をピックアップしてみました。

入学金 20万円
※早稲田大学卒業者および退学者の入学金は免除
授業料 1年度:62万4,000円
2年度:82万4,000円※1
演習料・実験演習料 0~6万円※2
学生健康増進互助会費※2 3,000円※2
2年間の学費目安 165万4,000円~177万4,000円ほど
(145万4,000円~157万4,000円ほど)
 ※( )内は入学金の免除時

※1 参考として、第2年度の学費のうち、「授業料」を記載しています(法務研究科は第3年度も含む)。研究科ごとに各年度の「授業料」(初年度:「入学金+授業料」)は平準化されています。なお、授業料とは別途に演習料・実験演習料、諸会費が各年度必要となります。

※2 演習料・実験演習料、諸会費は未定につき、2021年度の金額を参考に記載しています。

※ 他大学出身の修士課程・専門職学位課程正規入学者の方は、最終学年・最終学期に校友会費40,000円が必要となります(修了後10年分)。
(本学学部出身者・編入学・一貫制博士課程・博士後期課程・ダブルディグリー・科目等履修生・非正規生は納入の対象外となります。)

【参考および出典】早稲田大学大学院  2022年度修士課程・専門職学位課程入学者 入学金・学費・諸会費 一覧表


文系学科の中には「学会費用」と「学会入会費」など、学会に関わる費用がおおよそ3,500円からかかる場合があります。

進学先によって「演習料・実験演習料」が大幅に変動があるため、あくまで目安となりますが、おおよそ165万円以上かかるということを覚えておくと役立つでしょう。


事例2:修士課程「先進理工学研究科」の場合

入学金 20万円 ※早稲田大学卒業者および退学者の入学金は免除
授業料 1年度:107万1,000円
2年度:127万1,000円※1
演習料・実験演習料 4万円~10万9,500円※2
学生健康増進互助会費 3,000円※2
2年間の学費目安 262万8,000円~265万7,500円ほど
(242万8,000円~245万7,500円ほど)
 ※( )内は入学金の免除時

※1 参考として、第2年度の学費のうち、「授業料」を記載しています(法務研究科は第3年度も含む)。研究科ごとに各年度の「授業料」(初年度:「入学金+授業料」)は平準化されています。なお、授業料とは別途に演習料・実験演習料、諸会費が各年度必要となります。

※2 演習料・実験演習料、諸会費は未定につき、2021年度の金額を参考に記載しています。

※ 他大学出身の修士課程・専門職学位課程正規入学者の方は、最終学年・最終学期に校友会費40,000円が必要となります(修了後10年分)。 (本学学部出身者・編入学・一貫制博士課程・博士後期課程・ダブルディグリー・科目等履修生・非正規生は納入の対象外となります。)

【参考および出典】早稲田大学大学院  2022年度修士課程・専門職学位課程入学者 入学金・学費・諸会費 一覧表

理系の研究科のひとつである「先進理工学研究科」の学費を調べてみました。

文系の研究科と比べると、理系の研究科は授業料や演習料・実験演習料が高くなっていることがわかります。

その他の理系の研究科も、2年間合計でおおよそ270万前後の学費がかかる科が多いようです。

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