日本と全然違う! 海外の大学入試ってどんなシステムのものがあるの?

学生の窓口編集部

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日本の場合、大学に入学するには大学が独自に行っている入学試験を受けたり、共通入学試験の「大学入試センター試験(大学入学共通テスト)」を受けるのが一般的です。

では、諸外国の「大学入試」はどのようになっているのかご存じですか?

今回は、アメリカやイギリス、中国といった諸外国の大学入試について調べてみました。

海外と日本の大学入試の違いは合否判定で重視されるポイントにある

海外と日本の大学入試の大きな違いは、合否判定で重視されるポイントです。

日本の場合は、入学試験のテスト結果が重視されますが、海外はこれまでの実績や人間性、将来性といった本人の資質が合否判定で重視されます。

そもそも大学入学にあたって、日本のような筆記試験を実施していない場合も多いのです。

日本の大学入試は偏差値を重視しすぎるとも言われており「日本の大学入試は海外と比べるとおかしい」と言われるのはこういった事情があるためです。

アメリカの大学受験事情

アメリカで大学に入学するには、高校の成績以外に「SAT」や「ACT」という共通テストの成績を重視するのが一般的です。これらの結果が大学が定めた基準に達していれば、入学することができます。

「SAT」や「ACT」は年に6-7回も行われ、何度も受験することが可能です。また、日本と違い生徒を通年で募集している大学が多く、入学も一年のどのタイミングでもOKだったりします。

出願者評価の6つの軸「The Significant Six」とは

アメリカの大学が出願者を評価する際の軸に、「The Significant Six」があります。

  • ・学校の成績
  • ・エッセイ(自己紹介文)
  • ・推薦状(高校の担任や課外活動の責任者などから)
  • ・課外活動
  • ・テスト(SAT®やACT®の成績)
  • (・面接:ない場合もある)

本人の人格や将来性、これまでに行ってきたことが重視される内容ということですね。

ドイツの大学受験事情

ドイツでは、大学に入学するために「アビトゥーア」という資格が必要です。

例外もありますが、このアビトゥーアを取得すれば、入りたい大学に試験などを受けずに入ることができます。

ただし、アビトゥーアを取得するには、大学進学を目指す「ギムナジウム」という9年制の学校に入ってアビトゥーア試験を受け、合格しないといけません。

試験は1年に1度行われ、最大で2回までしか受けられません。しかし一度合格すれば、死ぬまでずっと有効なのです。

ドイツは受験はないけれど楽ではない

受験のない国ドイツとはいわれていますが、アビトゥーアを取得できるギムナジウムに通うかどうかの選択を迫られるのは10歳のとき。

アビトゥーア取得のための試験も難しく、日本の大学受験とどちらが楽かといわれると……。生涯に2度までしか受けられないこともあり、プレッシャーも相当なようです。

イギリスの大学受験事情

イギリスには、日本の「大学入試センター試験」のような統一入試システムはありません。

ただし、大学に入学するには、「GCE」という試験の「Aレベル」のグレードに合格していることが入学基準の一つとなっているのが一般的です。

この「GCE」のAレベルを受けるには、まず義務教育終了の15-16歳時に「GCSE」という試験を受け、優秀な成績を残さないといけません。

成績優秀者はGCEに向けた教育を行うスクールに入ることができ、2年間GCEAレベルの受験を目指して勉強をします。その後「GCE」のAレベルを受験するのです。この試験の結果や面接によって大学の入学の可否が決まります。

大学入試はないものの成績優秀であることが求められるのは一緒

イギリスも大学入試はないものの、志望する学科で求められる科目の成績が優秀でなければならないことに変わりはありません。

在学中の成績によって、振り落とされてしまうのである程度の一発勝負が効く入試よりも辛いかもしれませんね。

フランスの大学受験事情

フランスでは大学に入学する際に「バカロレア」という国家資格を取得する必要があります。バカロレアは3つの種類があり、その中で大学やグランゼコールという高等専門教育機関に進むためのものが「普通バカロレア」というものです。

バカロレアの取得試験は年に1回、6日間かけて行われます。バカロレアに合格すると、その資格は終身有効となります。

試験は受験数の上限がありません。もし不合格になった場合はそのまま高校に留年するか、日本と同じように予備校などに通う場合があります。

バカロレアの合格率は高いものの入学後が大変

バカロレアの合格率は高いものの、入ってからドロップアウトする人も多く、入学の間口は広く卒業は狭くというのは、フランスでも共通のようです。

中国の大学受験事情

中国の大学受験は「全国普通高等学校招生入学考試」(高考(ガオカオ))と呼ばれるものです。

全国一斉で行われる試験で、毎年1,000万人以上が受験します。毎年ものすごい騒動になっているので、ニュースなどで見たことがある人も多いでしょう。

全国統一試験ではありますが、実施は各自治体が請け負っており、受験登録のスケジュールなどが地域ごとに異なっていたりします。

また、各大学の募集枠が都市ごとに割り振られているケースもあり、例えば北京市は500人募集しているのに他の地域は50人、といったことがあります。そのため「地域によって難易度が変わる」のです。これを不公平だと訴える人もいるそうです。

日本以上の学歴社会中国で大学入試が占めるウェイトは大きい

中国は日本以上の学歴社会。中国が認めている「国家重点大学」に入学できるかどうかが一生を左右しかねず、高考(ガオカオ)に生涯をかける勢いの受験生も多いそう。

受験時期になると日本でも報道があることがありますが、親や親族が受験会場に応援に来る様子は、それだけ高考(ガオカオ)が子どもの人生にとっての大きなウェイトを占めているということでしょう。

大学入試事情は異なるものの楽はできない

アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、中国の大学試験について紹介しました。

日本と違い、「大学に入るための資格」というものがある国もありますが、「日本より楽」「日本の受験はおかしい」とは断言できなさそうですね。

どの国の制度にも一長一短あり、それぞれのお国柄が出ているとも言えます。

留学する場合は、また別の制度が用意されていますので、希望する国について調べてみるといいでしょう。

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