採用担当者が思う「印象的な自己PR」の導き方

採用担当者が思う「印象的な自己PR」の導き方

2015/05/22

人事担当者のホンネ

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多くの就活生から「自己PRはどのようにすれば良いのでしょうか?」との質問を受けるのですが、そんな時は「何も難しく考える必要はありませんよ。応募先の企業が興味を持ちそうなネタを自分の持ち札から厳選すれば良いのです」と伝えます。

すると就活生は皆一様にだまり込んでしまいますが、落ち着いてよく考えてください。企業に対して自己PRできることは決してひとつではないはずです。だからもっと気楽に考えましょう。

もし自己PRがひとつしか見当たらなければ自己分析を再度行い、PRができそうな項目を簡単に箇条書きし、それを丁寧に文章化すれば良いのです。具体的な例をお教えしましょう。

例えばある女子学生は、自分の自己PRできそうな要素として、「明るい」「礼儀正しい」「時間厳守できる」「優しい」「面倒見が良い」「人付き合いが良い」「相談されやすい」「親切」などをピックアップしました。

この中から応募先企業にふさわしいと思われる自己PRの要素を選び、文章を作成すると以下のようになります。

「私は外出するとたいてい道を聞かれます。多い時には1日に二度も三度も聞かれます。親に言わせると『隙があるからだよ』とのことですが、自分が道に迷い、困った時を思い浮かべると、手当たり次第にいろいろな人に道を聞く訳ではなく、瞬時に『この人なら親切に教えてくれそうだ』と判断をしているように思います。だからといって、私がそれに当てはまるかどうかわかりませんが、少なくとも第一印象は悪くなく、親切そうな人だと思われているのではないかとも思います。

ただ、就活で初めての場所に行く機会が増えた今でも道を聞かれます。私も分からない時が多いのですが、そんな時はスマートフォンを駆使し、道案内をしています。自己PRできるほどのことではないのかもしれませんが、これらを通じて感じるのは、私は面倒見が良く、親切な方ではないかと思っています」

いかがでしょうか? これを読んでもまだ自己PRは難しく感じましたか? 恐らくその逆で「えっ、この程度?意外に簡単だな」と思ったのではないでしょうか。

でも、これを読んでこの学生の人柄がなんとなくわかったのではないでしょうか。自分が困っていても、人のために何かをしてあげるという彼女の姿勢はほほ笑ましく、好感を持てます。採用担当者は面接に来た人を見ていますが、見えない部分が知りたいのです。

つまり、完全武装した目の前にいる学生と、質疑応答から垣間見える印象を比較し、その違いを評価するのです。対策本を見ただけで何も考えず作成した自己PRなどは欲しくないのです。応募者の人柄がわかるような自己PRを期待しているのです。

ご参考までに、彼女がこの自己PRをなぜ応募先企業にふさわしいと思ったのか、お気づきでしょうか? 道に迷い助けられた「もの」は何でしたか? それは彼女にとっても、道に迷った人にも役に立った訳です。そんな便利なものに彼女が興味を持たない訳がありません。そこで彼女が目指した業界は……もうおわかりですよね?

文●斉藤義行


斉藤義行さんプロフィール
Next One代表。1988年から20年以上に渡り、流通、卸売、ソフトウエア業界の人事部にて採用・教育を担当。2003年(特)日本キャリア開発協会認定 CDA(キャリアコンサルタント)を取得。Next One代表として、就活セミナーの主催やキャリアカウンセリングを通じ、就活支援活動に従事。著書(電子書籍)に「ワンコインで就活対策!!」「ワンコインで面接対策!!」「ワンコインでグループディスカッション対策!!」などがある。
就活情報発信中 https://twitter.com/_nextone_
公式ホームページ http://www.h7.dion.ne.jp/~nextone/

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