エントリーシートを作成しようと思っていても、困ったことがあるとなかなか書き進まないとお考えではありませんか?
エントリーシートは就活の第一関門と言っても過言ではありません。最近ではインターネットや本などでも情報が多くあることから、参考にしたい内容も定まりづらいことでしょう。
中には、学校の就職課が行っているようなエントリーシート作成講座などといったイベントに参加する時間がないという人もいるかもしれません。
そこでこの記事では、自己PRや志望動機をはじめとする、エントリーシートにまつわる良くある疑問をQ&A形式にまとめています。
エントリーシートを書いていると、さまざまな疑問点が生じることでしょう。
学校の就職課に尋ねて解決出来れば良いのですが、何らかの事情で相談しづらかったり今すぐ回答が欲しいなど、状況は人それぞれ。
そこで「就活スタイル」では、エントリーシートに関する良くある質問をQ&A方式に10個まとめました。
自己PR欄には、あなたが実際の経験を通してどのような強みを身に付けたり長所を活かしてきたのかを、根拠となる具体的なエピソード付きで述べるように心掛けましょう。
自己PRといえば、学生時代に力を入れたことや長所を通して「あなたの強み」「長所を活かして成し遂げたこと」をアピールする場です。
自分自身の経験は、書き方次第でエントリーシートにおける立派なアピール材料になります。
しかし、頑張ったことの羅列や具体性のない漠然とした長所だけでは、採用担当者に強みが伝わりません。
自己PRで最も大切なのは、自分の強みが企業でどのように活かせるのかということです。
あなたの長所を第3者に確認しながら、大学時代の経験を棚卸しして、上手に組み合わせることをおすすめします。
また、自己PRの内容は面接でも問われるため、事前に複数のフォーマットを作っておくといいでしょう。
志望動機がまとまらず困っている場合は、まずは箇条書きでも良いので自分の能力が企業でどのように活かせるのかを考えてみましょう。
そして、応募しようとしている企業の求める能力や人材に合致した人物をアピールしながら、内容をまとめるのがおすすめです。
志望動機は、自分の長所や強みを交えた企業宛てのファンレターのようなものと考えるとわかりやすいでしょう。
応募先の企業に対して、自分が「なぜ応募した企業で働きたいのか」という理由を伝えなければなりません。
企業側にとっての志望動機は、応募者(学生)の意欲や会社との適性・一緒に働くことになるであろう未来の先輩・上司との相性の判断材料です。
志望動機をうまくまとめることができない場合は、まず企業の求めている能力や適性人材について、応募要項やホームページから推測してみてはいかがでしょうか。
可能であれば、企業訪問で直接採用担当者と会える機会があると書きやすいかもしれません。
○志望動機の適切な文字数は? ES・履歴書にまとめるコツ【300字例文付き】
エントリーシート上における文調については、特に決められているわけではありません。
文語は、論文などに見られる「だ・である調」と 手紙などで使う「です・ます調」の主に2種類あるため、書き方に迷ってしまう人もいますよね。
「就活スタイル」が行ったアンケートによれば「ですます調」を使っている人が多く見られました。
○ESや履歴書は「だ・である調」「ですます調」どっちがいいと思う? 多数派だったのは
どうしても迷った場合は、エントリーシートは書面上の面接であることを意識すると良いかもしれません。
エントリーシートだけではお互いの顔が分かりません。
あなたのことは、エントリーシート上の文調でしかわからないということを覚えておくと文体の参考にしやすいでしょう。
時間をかけてエントリーシートに目を通してくれている採用担当者の方に、あなたの魅力や気持ちを伝えられる文章や文体を使ってみてはいかがでしょうか。
エントリーシートの学歴は、一般的に義務教育の最後となる中学校卒業から現在までを記入します。
エントリーシートや履歴書で必ず書くことになるのが、学歴欄です。
学歴欄は、どのような学校でどのようなことを学んできたのかを学校名や学科名などで端的に説明していきます。
もし、高校や大学を編入している場合は、必ず編入前後の学校についても漏れなく書きましょう。
また、エントリーシート上の学校名は、全て正式名称で書くことが決まっています。
「○○県立○○高等学校」というように、学校名や学科名は略さず記入しましょう。
○エントリーシート・履歴書の学歴欄の書き方! 中学or高校いつから書くべき?
エントリーシートでは志望動機や自己PRだけでなく、学生時代に力を入れたことや卒論のテーマ・成功・失敗体験など企業独自の質問項目も用意されている場合があります。
もし、応募先企業のエントリーシートに独自の質問があった場合は、質問の内容を理解したうえで、企業が聞きたいことに対して答えられているかを意識するのがコツです。
また、記入した後は、見直し・修正などによる文章の推敲も大切です。質問の本筋とあなたの答えが逸れていないか注意しましょう。
以下に、頻出質問をまとめた別記事を掲示しますので、参考にしながら実際に企業からの質問に答えてみましょう。
○エントリーシートの書き方のコツ よくある質問と記述のポイントをチェック!
理系学生や院生で研究職を志望する場合は「研究概要」を書く必要がありますが、大切なことは自分の研究テーマを誰が読んでも理解できるようまとめることです。
有識者が書く内容こそ、伝わりづらいと言われています。エントリーシートを読む人は、必ずしも研究テーマに精通した人とは限りません。
したがって、以下のように文章を展開するように心がけましょう。
論文のような文章や独りよがりな説明にならないよう、わかりやすい言葉を使うなど意識しながら作成してみてください。
○エントリーシートの研究概要の書き方は? 理系は要チェック【例文あり】
自己PRで学業もアピールできますが、努力の成果を数字を使って具体的に示すことが重要です。
などのように具体的な数値を明記することで、客観的にあなたの学業成果を伝えられます。
また、学業を通じて達成感や継続性・積極性などを得られたというエピソードと結び付けてもいいですね。
「貴社」も「御社」も応募先の会社を指すときに使う言葉ですが、エントリーシートでは「貴社」という書き言葉を使いましょう。
ちなみに「御社」は話し言葉であるため面接で使うのが最適です。
「貴社」は「記者」や「汽車」など同音異義語があるため、面接のような口頭での使用では適しません。
「貴社」や「御社」といった尊称の言葉は、就活においてたびたび登場します。さらに、社会人になれば使い分けはマストです。
場面ごとに正しい言葉を統一して使えるよう、就活を通してさっそく慣れておきましょう。
○「貴社」と「御社」の違いと正しい使い方とは?【メール例文つき】
エントリーシートにおいては、会社が指定しない限り不幸な話などネガティブエピソードはふさわしくないと言えます。
特に、会社の特徴に沿ったものや、他の応募者にはない独特なものは企業側の興味を引くことになるかもしれませんが、やりすぎは禁物です。
共感や理解を得られるエピソードを構成することを心がけましょう。
○エントリーシートに書いてはいけないエピソードとは? 面接官に刺さるES書き方のコツ!
エントリーシートでは、1つの項目に対して1つのエピソードを盛り込むのが最適です。
エントリーシートは文字数が決まっている場合もあるため、簡潔にあなたをアピールする必要があります。
また、読み手である採用担当者は、何百・何千人のエントリーシートをチェックします。
したがって、アレコレ詰め込みすぎては読み手がかえって混乱してしまうでしょう。
1つの質問に対して1つのエピソードを盛り込むよう心がければ、シンプルでかつ熱意も伝わりやすいエントリーシートになるでしょう。
就活において書類選考を突破するためには、エントリーシートの質問項目に対して、シンプルかつ熱意のこもった読みやすい文を作成するのが重要です。
エントリーシートにまつわる別の記事も参考にしながら、担当者の心をつかめるような自分なりのエントリーシートを完成させましょう。
(マイナビ学生の窓口編集部)