大学院生の自己PRの書き方は? 就活で実験や研究成果をアピールするコツ

大学院生の自己PRの書き方は? 就活で実験や研究成果をアピールするコツ

2019/03/05

自己PR

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大学卒業後、「修士」や「博士」の取得を目指して進学する大学院。研究内容の専門性も高くなるのが特長ですが、大学院生が就職活動をするとき、自己PRにどのように生かすことができるのでしょうか。

自己PRはどうする?大学院生の就活

大学院生ならではの強みを知る

大学院では、大学の4年間(学士課程)よりもさらに深く研究を重ねています。修士や博士課程を経るため、学部卒の学生よりも就職のタイミングが遅くなるケースが多いですが、大学院生ならではの知識や研究能力を身に付けていくことができるのが強みです。これをぜひ就活に生かしましょう。

経験、知識量の差

大学院生は、高度な専門分野の研究や実験を日々行い、卒業研究を仕上げるために努力を重ねていきます。そのため、その分野の知識やスキルが生きる企業に就職しようと思うことが多いでしょう。こうした場合、就職後に専門知識や研究・実験の成果などをより生かせるという点で、学部卒の学生に比べて大きな強みとなります。

研究によって得たスキル

大学院生は日々の研究活動においてさまざまな力を求められます。課題に対応するための問題解決力、実験などで得た数値を分析する能力、また、その内容を教員や先輩、あるいは研究室の仲間に説明する能力などです。知識やスキルを得られたことは、就職において大きなポイントとなるはずです。

自己PRに盛り込む際のポイント

大学院生が就活用の自己PRを書くときに気を付けねばならないのが、自己分析をきちんと行うことです。勉強したからといって専門知識に固執しすぎないよう、企業に受け入れられやすい自己PRを考えることが必要です。

大学院に進んだ理由は明確に

あなたはなぜ大学院に進学したのでしょうか。まず、そのことをしっかりと説明することが、採用担当者に伝わる自己PRの一歩にはるはずです。「なんとなく勉強したかったから」「就職活動の時期を遅らせたかったから」「同級生が進学していたから自分も」など、なんとなく大学院に進学したとしても、学部での学びだけでは足りず「もっと研究したかった」「将来に役立つ力を得たかった」など、広い視野を持って進学を選択したことをはっきりと説明したほうが学問への前向きさが伝わるでしょう。何となく大学院に進学したと伝えてしまうと、「就職先も何となく選んだのではないか?」と、企業側が疑いを持ってしまうかもしれません。

大学院での経験をどう仕事に生かすか

自己PR文を提出しようとしている企業は、あなたの専門分野と同じ場合もあるでしょう。しかし、特に文系の大学院を修了して就職する人の場合、違う分野の企業を志望する人も多いのが現状です。しかし、自分が身に付けた専門知識が当てはまらない仕事だとしても、就職後、大学院で習得した分析力や解決力はきっと生かせるはずです。大学院での経験をどのように仕事に生かし、就職したい企業にとっての自分を採用することでこんなにメリットがある、ということをしっかりアピールしましょう。
志望企業の採用担当者に「おっ」と思わせるような自分のアピールポイントを自己分析から抽出して書き出し、「企業にとってメリットのある人材」だと思わせることが大切です。

例文

最後に、自己PRの例文を紹介します。

【例文】文系大学院生:400文字程度でまとめた場合
私は大学3年生のときにマクロ経済学の本を読む機会があり、不思議と興味を惹かれました。また、そのころから海外でのボランティアから帰ってきた友人の話を聞くたびに、SDGsなどグローバル社会で課題となっている問題への興味が増したのです。なんとか自分の力で解決できないものかと思うようになり、知識を深めるために大学院に進学しました。大学院では働き方やジェンダー、貧困など社会問題について幅広く学び、各種の統計を読み解く力を身に付けました。また、日本語に翻訳されていない論文を読むための英語力の強化も力を入れたところです。狭い部分だけではなく、社会を俯瞰することができるようになったのは、大学院での学びの結果だと自信を持っています。世界で起こっている出来事を咀嚼してとらえ、社会問題を解決するための知識と手法を合わせて使いこなすことで、貴社の業務に必ず貢献できると自負しています。

まとめ

大学院生の自己PRの書き方について紹介しました。就活ではしっかり意思を持って大学院へ進学し、十分な力が備わり、企業の戦力になれることを明確にアピールして、選考の通過を目指しましょう。

(学生の窓口編集部)

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