エントリーシートと履歴書を書くときのポイント。それぞれの違いと書き方のコツ

2018/06/14

エントリーシートと履歴書は似て非なるもの

まずはエントリーシートと履歴書に記入する内容を見てみましょう。エントリーシートは一般的に以下のような内容になっています。

エントリーシートの記入内容

・氏名
・生年月日
・性別
・住所
・連絡先
・出身高校
・出身大学／学部
・所属ゼミ
・所属サークル
・課外活動（アルバイトなど）
・資格
・趣味
・自己PR
・学生時代に取り組んだこと
・志望動機
・入社後の希望

企業によって詳細は異なりますが、どこも基本的には上記のような内容を記入することになります。では次に「履歴書」の記入内容です。

履歴書の記入内容

・氏名
・生年月日
・性別
・住所
・連絡先
・学歴
・資格
・自己PR
・本人希望記入欄

履歴書は企業によってフォーマットが決まっている場合もありますが、おおむねこのような記入内容になっています。アルバイトをしたことのある人にとってはなじみのある内容なのではないでしょうか。

エントリーシートと履歴書を比べると、記入内容が一致するものがいくつもあります。（氏名、年齢、住所や連絡先といった基本情報を除く）。ここまで似ていれば、「提出するのはどちらか一方でいいのでは？」と思ってしまうかもしれませんが、両者は似て非なるものなので、企業は「同じもの」とは考えていません。

エントリーシートには「企業に入ってからこんなことがしたい」「わたしの長所がこのようなことに役立つ」など、自分の将来について書くことが中心で「これから何をしたいのかを書くもの」。一方の履歴書は通った学校など過去のことが中心で「これまでどんなキャリアを歩んできたのかを書くもの」となります。

企業にとっては、その人が会社に対してどんな利益をもたらしてくれるのかが重要ですから、未来が書かれているエントリーシートを重視します。しかし、履歴書もエントリーシートではわからない「それまでのキャリア」が見えてくるものなので、企業は両方の情報を見て「会社に必要な人材か」を考えます。

エントリーシート・履歴書の書き方のコツは？

エントリーシートは上述のように、

・所属ゼミ
・所属サークル
・課外活動（アルバイトなど）
・資格
・趣味
・自己PR
・学生時代に取り組んだこと
・志望動機

などを細かく記入する必要があります。ポイントとしては、必ず「結論」から書くようにしましょう。最初に結論を書けば、読む側の興味を引きつけやすくなり、その後も興味を持って読んでもらいやすくなります。特に「自己PR」や「学生時代に取り組んだこと」「志望動機」を書く際に重要な点です。

また、最初に述べた長所がどのような場面で生きたのかのエピソードや、その長所が志望企業でどのように生かせるのかの具体的な要素を、読んだ人間が「この人は社内でどんな働きをしてくれるのか」をイメージできるような内容にして盛り込むようにしましょう。

一方で履歴書はとくに「簡潔に書くこと」が求められます。大学で行ってきたことなどは、相手にわかりやすく伝わるように、できるだけコンパクトにまとめるようにしましょう。

また、履歴書はエントリーシートの補足資料としての意味合いもあるため、エントリーシートに記入した内容の補足となることを記入するのも有効です。

たとえばエントリーシートの自己PRが「海外ボランティアで語学スキルを生かし、日本初の取り組みを行った」といった内容であるならば、どうしてその海外ボランティアをすることになったのか、日本初の取り組みを行った結果どうなったのかなどの補足情報を盛り込めば、面接官がその情報について、より理解しやすくなります。

もちろん、エントリーシートに書いた内容と食い違いがあってはいけませんし、それぞれでアピールする内容がバラバラでも意味がありませんので、双方が一貫した内容であることも大事です。

エントリーシートと履歴書の違い、またその書き方のポイントをまとめてみましたが、いかがでしたか。エントリーシートと履歴書は、自分がどんな人間なのかを志望業界に知ってもらうために大事な資料ですから、入念に準備して作成するようにしましょう。

その際は「就活ノート」を作ると役立ちますので、ぜひ以下の「テンプレートシート」を活用してみてください。