【タイプ別例文つき】自己PRの書き方まとめ! 人事の心に響くアピール文を書くコツとは?

【タイプ別例文つき】自己PRの書き方まとめ! 人事の心に響くアピール文を書くコツとは?

2017/05/12

自己PR

就活生のなかには、就活のエントリーシートで自分の書いた自己PRを見直して、「これで、本当に大丈夫だろうか?」と不安になる方も多いのではないでしょうか。書類だけで自分の魅力を伝え切ることの難しさを実感しますよね。
どんな自己PRなら、上手にアピールすることができるのか。実際に内定を獲得した先輩たちの自己PRを参考にしながら、書き方を勉強していきましょう。ポイントを押さえて実践すれば、あなたも自分の自己PRに自信が持てるようになるはずです。

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目次


1. 自己PRに必要な書き方のポイント3つ
2. 業界別! 例文で見る志望動機の書き方
3. 志望動機の書き方まとめ

自己PRに必要な書き方のポイント3つ


自己PRは自分の長所を相手に理解してもらい、採用すべき人材だと伝えるためのもの。では、いったいどうすればそれが伝わるのでしょうか。自己PRに必要な書き方は、下記の3つが重要なポイントとなります。

・自分の長所を端的に表現する
・長所が具体的になるエピソードを盛り込む
・その長所が企業に与えるメリットを想像させる

なぜこれらが必要なのか、それぞれ詳しくご説明しましょう。

<自分の長所を端的に表現する>
これは、まず『自分の長所』を伝えるために必要なこと。自分の長所がなんなのか、一言でわかる言葉に置き換えて表現しましょう。また、後ほど例文でも紹介しますが、以下のように書き出しで結論を表記しておくと、相手がストレスなく理解できる文章になります。

「私の強みは◯◯ができることだ。」
「私は◯◯ができる人間です。」 など

<長所が具体的になるエピソードを盛り込む>
次に「相手に理解してもらう」こと。そのためには、相手にとってわかりやすい表現が求められます。端的に表現した自分の長所は、具体的な補足がなければ理解できません。ですから多くの自己PR本などでも、結論を伝えてから具体的なエピソードを述べることがすすめられているのです。では“具体的"とはどういうことなのか、それを噛み砕くと以下の4項目に分けられます。

1)ある問題を解決するために
2)どう考えて
3)どのように行動し、
4)どのような結果が得られたのか

“◯◯力"などの力は、なんらかの出来事を「問題だ」とあなたが捉えてから発揮されるものです。つまり「その問題を解決するためになにが必要なのか」と考え、「きっとこうすれば理想の形になるはず」という仮説を立てて行動します。その結果、問題がどう解決されたのか。ここまでの一連の流れができていることが、具体的なエピソードには必要です。 ポイントになるのは、2と4(考えた仮説と結果)がイコールになっていること。また、行動する際に注意した点なども書き出しておくと、後々の面接で役立ちます。

<その長所が企業に与えるメリットを想像させる>
最後に「採用すべき人材だと伝えるため」に必要なのがこの項目。NGな自己PRの例でよく挙げられるのが、「長所があることはわかるが、結局自社でどのように役立つのかわからない」と思われてしまう内容です。

自己PRでは、「この長所があれば、この仕事はできそうだ」と思わせられるかどうかが大切になります。そのために、選考を受ける企業の仕事に直結しそうなエピソードを選びましょう。企業で仕事をする際には、以下に挙げるような力が必要になります。

・物事を実行する力
・人を巻き込んで動かす(調整する)力
・相手の立場に立って行動する力
・物事を分析する力


これらは、一般的にどの企業でも求められる力と言えるでしょう。参考にしながら、自己PRを作成してみてください。

業界別! 例文で見る志望動機の書き方

ここからは、実際に内定を獲得した先輩たちの自己PR例を見て解説していきます。ポイントは以下の4点。企業側の目線から見た印象などもご紹介しますので、同じように組み立てて作成してみてください。なお、例文はいずれも200〜400文字となっています。

1.ある問題を解決するために
2.どう考えて
3.どのように行動し、
4.どのような結果が得られたのか

<自己PRで『実行力』をアピールする書き方>
【内定業界:商社】

私はすばやく状況を判断し、行動できる人間である。スーパーマーケットのレジのアルバイトをしているが、お客様からよく商品の位置を尋ねられることがあった。そこでアルバイトの休憩時間を利用し、売り場の位置をすべて記憶することで、スムーズにお客様からの質問に答えられるようにした。また、お客様からのクレームを減らすために、クレームを記録するノートを作ることを提案した。そのノートを見て改善策を見出し接客に反映することで、クレームの数を減らすことができた。(21歳/大学4年生/女性)

1.問題:お客様からよく商品の位置を尋ねられる/クレームが多い
2.仮説:休憩時間を利用して記憶すればいいのではと考えた/クレームを記録すればいいのではと考えた
3.行動:休憩を使って売り場の位置をすべて記憶/クレーム記録の提案をした
4.結果:商品位置をスムーズに答えられるようになった/クレームが減った

◎自己PR以外の魅力ポイント
・他業務の滞り、クレームでの対応時間などを減らす→効率化の意識
・記憶する時間を別に取る、クレームがお店のマイナスになる→主体的に問題を捉える力

このような力は社会人になったとき、とても必要になります。

・効率化の意識
同じ時間でもどのようにすれば効率的に動けるか、常に考えられる人であることは、そうでない人と比べ、5年後の成長率に大きな差が出る。

・主体的に問題を捉える力
誰に言われなくても問題を発見し、解決するための糸口を探すあるいは提案し、解決することができる。指示待ちでない。

以上のことがわかると、この人材の5年後・10年後にも期待が持てると思ってもらうことができます。

<自己PRで『巻き込み力』をアピールする書き方>
【内定業界:インフラ業界】

私はサークル活動で「メンバーが学年を超えて親しくなる」ということに最も打ち込んできた。このサークルは例年、3年生が主体となって準備を進め、1・2年生は補助的な役割で活動を行っていた。しかし、私が3年生になった際に、来場者目線に近い1・2年生の意見も積極的に取り入れるべきだと考えた。そのためには全学年が親しくなり、会議でも発言しやすい環境作りが必要だと感じ、全学年が集まる食事会や、巡検を企画実行し、学年を超えて親しくなれる機会を作った。また、会議が始まる前には1・2年生の学生部屋に行き、意見を聞いて回り、さらに発言しやすい環境を作る努力をした。その結果、サークルの会議では1・2年生の発言が例年と比較して増加し、その中から新しい企画の案が生まれ、それを実行に移すことができた。このことから、いろいろな立場、考えを持つ人の意見を聞くことの重要性を学ぶことができた。(22歳/大学4年生/男性)

1.問題:3年生が主体、1・2年生は補助的な役割。
2.仮説:来場者目線に近い1・2年生の意見も積極的に取り入れるべきだと考えた。
3.行動:全学年が集まる食事会や、巡検を企画実行し、学年を超えて親しくなれる機会を作った。1・2年生の学生部屋に行き、意見を聞いて回った。
4.結果:会議では1・2年生の発言が例年と比較して増加し、その中から新しい企画の案が生まれ、それを実行に移すことができた。

◎自己PR以外の魅力ポイント
・1・2年生が補助的というルールを変更→既存の考えを破壊して新しいものを創る力
・いろいろな立場、考えを持つ人の意見を聞くことの重要性→人を活かすマネジメント力

<『傾聴力』をアピールする書き方>
【内定業界:メーカー】

私の強みは、相手の立場に立って考え行動するよう意識していることである。テニスサークルに所属し、主務として活動した。主な仕事は他大学や他サークルとの連絡・連携をとることや試合の運営だ。他サークルや他大学と仕事をすることも多く、役員全員で集まって作業する時間が限られていた。そのため、あらかじめ話し合う項目についてまとめておいたり、各自で行える仕事を割り振ったり、欠席者に話し合った項目についてまとめて連絡したりした。すると、話し合いも効率的に進めることができた。(24歳/大学院生/女性)

1.問題:役員全員で集まって作業する時間が限られていた。
2.仮説:皆の立場に立ってスムーズな運営をしたいと考えた。
3.行動:あらかじめ話し合う項目についてまとめる、各自で行える仕事を割り振る、欠席者に話し合った項目についてまとめて連絡するなどを実行した。
4.結果:限られた時間の中で、話し合いも効率的に進めることができた。

◎自己PR以外の魅力ポイント
・作業ではなく話し合いに時間を割ける状態→優先順位を見極められる力
・分担制にして割り振る→仕事を分散させ効率化する力

<自己PRで『分析力』をアピールする書き方>
【内定業界:小売業界】

私の強みは分析思考である。オーケストラ部に所属しており、2年生時にある演奏会のオーディションがあり、私一人だけが定員から外れてしまった。なにが悪いのかをひたすら考え、うまい人に会えばなにをしているのか、どうやって吹いているのかを観察し続けた。その甲斐あって、今では他大学にエキストラとして呼ばれるようになっている。今年はすでに5つの演奏会に出ることが決まっており、今から他の奏者の方と交流できるのが楽しみである。(21歳/大学4年生/女性)

1.問題:演奏会のオーディションで、私一人だけが定員から外れてしまった。
2.仮説:何が悪くて落ちたのかを考え、うまい人との違いを見つけようと考えた。
3.行動:うまい人が何をしているのか、どうやって吹いているのかを観察し続けた。
4.結果:今では他大学にエキストラとして呼ばれるほどのレベルに到達した。

◎自己PR以外の魅力ポイント
・なにが悪くて落ちたのか→反省し、改善する力
・うまい人との違いを見つけた→成功法を見つけ出す力、効率よく短期間で成長する力

内定を獲得した先輩の自己PR例文集を見る!

自己PRの書き方まとめ


実際に内定を得ている先輩の例文を見てみると、人事の心に響く理由が理解できたかと思います。企業で働くことを想定して読んでみると、たとえ業務は初めてでも、仕事へ取り組むのに必要な能力が備わっていることがわかりますね。自分の経験からも、そういったエピソードがないかという視点で振り返れば、自己PRに書くべき内容が見つけやすくなるはずです。
今回ご紹介した書き方を参考に、自分自身で見つけたエピソードを使って心に響く自己PRを作成しましょう。そして、見事内定を勝ち取ってください。



執筆:高下真美(ナレッジ・リンクス)

新卒でインターンシップ紹介、人材派遣・人材紹介のベンチャー企業に入社。ベンチャー企業から大手IT・流通・情報・サービスなど多岐に渡る業種で営業・コーディネーターを担当。その後、大手採用コンサルティング系企業で8年の勤務を経て、夫の転勤を機に退職。現在は人材系コラムの記事執筆など、フリーライターとして活動中。

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