テレビドラマや社会人の話を聞くと、とても厳しく苦しい仕事のように思える営業職。しかし営業職として働いている人はとても多いですよね。そんな営業職のそれぞれの仕事内容や魅力や向いている人、やりがいなど、営業職という仕事を徹底的に解説します。また、業界ごとの営業の志望動機の例文と作成のコツもご紹介。ぜひ活用して魅力的な志望動機を作ってみてください。
▼営業職の志望動機作成に役立つ!
目次
1.
営業職の仕事内容とは?
2.
営業職のやりがい
3.
営業職の仕事で求められるスキル
4.
営業志望動機の作り方のコツ
5.
営業職の志望動機例文集
新卒の募集要項では一般職に対して総合職と呼ばれる転勤や異動を伴うことも多い営業職。仕事は簡単にいうと外回りをする仕事です。不動産業界、メーカー、食品、医療系、IT系、広告系、保険企業など、ありとあらゆる企業で募集され、営業という職種がない企業がないのではないかと思われるほど重要な職種です。
営業職の呼ばれ方はコンサルティング営業、企画提案営業、◯◯コンサルタントなどと書かれることもあります。しかし扱う商材や対象者、商談期間、種類によって営業の仕事内容は大きく異なるでしょう。
◯対象者:法人、個人
まずは営業する対象者が法人か個人かによって変わります。大法人の場合はBtoB、対個人の場合はBtoCといいます。法人営業の場合は企業を訪れ、個人の場合は個人宅を訪れる形になります。例えば食品メーカーの場合、卸先としてスーパーやコンビニを運営している企業などが営業先となります。保険営業の場合は個人宅を訪れるか喫茶店などで個人の方と商談するという違いがあります
◯商材:有形、無形
商材の種類としては有形商材、無形商材があります。読んで字のごとく有形商材は食品飲料などの形のあるもの。無形商材はネット広告、保険、土地活用など権利や保証、提案の対価としてお金をもらうというものです。
◯商談期間:短期、長期
広告等の締め切りがある商談の場合比較的短期間に商談の決着がつく傾向にあります。対して住宅購入などは商談期間が長期に渡る事が多いです。1回にかかる購入金額や関わる人の多さなどにより、商談期間の長短が決まってきます。
◯種類:ルート、新規
営業の種類には大きく分けて2種類あり、ルート営業と新規開拓営業があります。ルート営業はもともとお取引がある所に通い、別商品を提案したり数を増やしてもらったりして売り上げを拡大していく方法です。サザエさんに出てくるサブちゃんのようなイメージですね。
対して新規はお取引がないところに自分からアポイントを取り付ける、飛び込みで訪問したりなどして営業するという手法です。最近ではセキュリティーが厳しくなっていることと、ITの進化により飛び込み営業は減ってきていますが、飛び込みなどの偶然性が業績につながるような商材の場合は根強く飛び込み営業が残っています。
◯営業職の仕事で得られる喜び
・自分が関わったことで顧客の悩みを解決できる
営業職は顧客の課題を発見し、商材を使ってそれを解決していくことです。自分が関わったことで状況が改善され、その企業の価値が上がったり、その担当者の評価が上がったりすることで喜びを感じられます。価値が向上したり評価が上がったりすることだけでなく、それにより顧客が喜んでくれること、感謝をされることで喜びを感じられるのです。
・顧客から感謝される
顧客が抱える厳しい課題や自分のノルマなど、山を登るのは非常に難しいですがそれが乗り越え、顧客に感謝されたときの喜びはひとしおです。
・厳しい課題や目標を乗り越えることで得られる達成感と成長
また、課題や目標を乗り越えられたということはその方法論も学べたということ。たくさん課題や目標乗り越えれば乗り超えるほど、自分の成長をより早めるツールを手に入れられる仕事です。
営業職の場合は下記3つの能力が必要とされています。
・課題を発見する能力
・ヒアリング能力
・ロジカルシンキング
それぞれについて、くわしく解説しておきましょう。
・課題を発見する能力
営業職は販売する商品を使って顧客の課題を解決するという仕事です。そのため顧客が課題だと思っていることや本当の課題を発見しその解決に向かって提案をしていくために課題を発見する能力が必要となります。
・ヒアリング能力
上記の課題発見のために必要なのがヒアリング能力です。顧客が認識している課題と顧客が認識していない課題がある場合、両方とも引き出すためには問題をあぶり出すためのヒアリングをすることによってです。話を聞いていくうちに課題がありそうだと発見したポイントに対して深く掘り下げてヒアリングをするという方法をとります。無形商材を扱う場合は特にこのヒアリング能力がなければ、提案するものが決まらないため、商談自体が難しくなります。
・ロジカルシンキング
商品の説明をする場合、顧客が課題だと認識していないタイミングでは特に論理的に説明する必要があります。商品説明が抽象的ではお金を払うという決断はできませんし、顧客が認識していない課題を課題だと伝える場合も抽象的な内容では納得してもらえません。
「御社には◯◯という課題があると考えられます。その理由は◯◯の数値が急激に下がっており、これは業界平均値を◯◯ptも下回っているからです。以前同じような数値を出していた企業は3年後に◯◯になりました。そのため早急に改善する必要があると考えております。改善方法は〜」
などのように、客観的に判断できる数字やデータを使って相手に納得をしてもらい、動いてもらう必要があるのです。
成長ができ、たくさんの喜びを感じられる営業職ですが、売り上げの目標が厳しいこともあり、精神的に追い詰められることもあります。プレッシャーが強く離職率が高い傾向にある職種なので、その分、確固たるモチベーションがあるかどうかは選考を通過できる重要なポイントになるでしょう。「営業職であればどこでも良い」という考え方ではなく、「この業種のこの企業で営業職でなければならない」という明確な理由を伝わるように書きましょう。
◯志望動機を作成するための5つのステップ
先ほどご紹介した営業職の志望動機の作り方で気をつけるべき点を頭におきながらこの5つのステップを読んでイメージしてみてください。
5つのステップを読んでイメージができたら、下記にあげる例文を参考に実際の志望動機を作成してみましょう。
それでは営業職の志望動機の例文を見てみましょう。これらの例文を参考にしつつ、オリジナルの志望動機を作成してみてくださいね。
・業界の中でこの企業である理由
冒頭の2つの理由の部分で明確に説明できていますね。このように「ビジネスモデルや他社にない特徴をどのように感じたか」という事までセットで書くことであなたの考え方が伝わりなぜそう思ったのか、質問を投げかけたいと思うような志望動機になります。
・あなたの能力がこの企業で活かせる理由
保険商品と同じ向け商材を扱っている中で課題発見が必要になるということを理解できていることが、企業にとっては魅力的です。
特に人生に寄り添う保険営業ではその人の信頼が1番の営業となります。課題を発見し解決しようとしてくれる営業は1番信頼が得られるようになるはずですので採用したい人物として認識してもらえる可能性が高いです。
まとめ
営業職の志望動機で押さえるべきポイントをまとめてご紹介しました。業界や企業研究をしっかりと行い、先ほどご紹介した5つのステップを確実にやることができればきっと選考通過できる志望動機になるはずです。
ご紹介した例文を参考にしながら、面接官が次の選考に呼びたくなるようなエントリーシートを作ってみてくださいね。
執筆:高下真美(ナレッジ・リンクス)
新卒でインターンシップ紹介、人材派遣・人材紹介のベンチャー企業に入社。ベンチャー企業から大手IT・流通・情報・サービスなど多岐に渡る業種で営業・コーディネーターを担当。その後、大手採用コンサルティング系企業で8年の勤務を経て、夫の転勤を機に退職。現在は人材系コラムの記事執筆など、フリーライターとして活動中。