ゼミ活動から展開するSDGs実現への挑戦! 〜岐阜聖徳学園大学 経済情報学部 浅野礼美子ゼミ〜
向上心・知的好奇心をもち学び、SDGs実現に挑む3年生
(前列:左から堤、梶田、加藤。後列:左から中川、堀田、小川、浅野)
ゼミでの探究からSDGs実現につなげる!
「社会にとってよい企業とは?」という課題を出発点として、ゼミの研究を始めます。その後、各自の問題意識から企業の現実的なシナリオ(ケース)をもとに分析・考察。そこで、CSR(企業の社会的責任)と投資家の観点に立ち探究します。
これらの一連の実践から企業を見る目を養うとともに、SDGsを意識した自らの行動にもつなげている私たちです。そのような私たちの活動の一部について、ここからは紹介していきます。
トピックス(1) SDGsにかかわるゼミでの取り組み
ゼミでは、先ず自身の将来も視野に入れて、SDGsやCSRに関するテーマを設定することからスタート。分析では、企業の財務・非財務に関するデータや指標を使い、さらに他のゼミ生との意見交換・グループワークから考察を深めます。
研究の成果はパワーポイントにまとめて発表。複数の研究発表を重ねていく中で、発信力、聞く力、質問力も鍛えています。
研究紹介1:小川 莉那(3年生)「社会的責任とワークライフバランス」
私はワークライフバランスに着目し、金融・IT・建設の3つの業界について、仕事と生活の調和に関する取り組みや育児休業取得率などの調査を行い、比較・分析しました。
その結果、企業・労働者だけが努力するには限界があるため、国・地方公共団体と連携して取り組みや支援をすることが必要であると分かりました。
そして、連携によってワークライフバランスを実現することが、SDGsの目標8「働きがいも 経済成長も」の実現につながるのだと考えます。
研究紹介2:中川 安理沙(3年生)「後継者不足への課題に向けた対応策」
私は地域密着型企業の課題解決に着目し、SDGsの目標11「住み続けられる街づくりを」への達成に少しでも近づけるような取り組みを調べました。
中でも、後継者問題に注目し、サーチファンドというM&Aシステムを見つけ、詳しく調べました。その結果、この仕組みは問題視されている後継者不足問題にとって、選択肢の一つとなり得ると感じました。
今後も地域密着型企業の課題解決についてさまざまなことを調べてみたいです。
研究紹介3:堤 周平(3年生)「今後を見据えた企業の在り方~社会的価値の創出~」
私は、新型コロナウイルスの流行やSDGsが注目されている世の中において、今後を見据えた企業の在り方として社会的価値の創出が重要であると考えたことから、特にCSR活動を中心に企業について研究を行いました。
調べた結果として、(1)CSR活動のメリットとして企業イメージ、取引先や株主との関係性の向上。(2)CSRレポート/統合報告書への重要性の高まり、(3)企業の評価軸の変化により企業にとって社会的価値の創出が重要であることが分かりました。
そして、これらのことは、SDGsの目標8「働きがいも 経済成長も」と目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」に繋がるという考えに至りました。
トピックス(2)ゼミでの学びとSDGsの視点を就職活動・後輩育成に役立てる
ゼミで身に付けたSDGsの視点と企業分析力は、ゼミ以外の場でも役立ちます。
その活用の一つは、就職活動における自分に合った企業の見極め。その成果として、4年ゼミ生が自分の志望する企業(信用金庫、大手生命保険会社、ケーブルテレビ局、商社など)への内定に結び付けました。
さらに、内定を得た4年ゼミ生の中には、今度は後輩育成の立場で学内の就職イベントやキャリア教育科目の授業に参加。その中で、後輩への成功談のレクチャーや就職指導を行い、SDGsの目標4『質の高い教育をみんなに』への実践につなげました。
ゼミでの学びを就職活動に活かした4年生
(前列:左から清水、八木、後列:左から土本、山根、柴田、浅野)
サークル紹介
浅野ゼミとは
浅野ゼミのモットーは、「向上心・知的好奇心をもって自発的に学ぶ」こと。 成果をあげるため、自主勉強会も頻繁に実施して、励んでいます。
研究発表に向けた自主勉強会の様子(左から梶田悠真、堤周平、加藤諒一)
今後も、主体的な学びを積み上げ、SDGs実践への挑戦を続けていきたいです!
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