「みんなが先生」として学び合うことのできる未来へ 〜学生団体『Frontier School』の取り組み〜
若者が理想とする学び場を若者が創る
皆さんにとって「学ぶ場所」はどこですか?おそらく多くの方が「学校」を思い浮かべるのではないでしょうか。たしかに、学校もれっきとした学び場です。
しかし、私たちは人生の時間軸の中で様々なことを学び続けています(生涯学習)。要するに、学ぶ場所は「学校」に限られる必要はなく、家庭での学びはもちろん、広く社会での学びも人生に生きるような力が備わるものと考えています。SDGs4番にある、質の高い教育をみんなに提供するためには、学校教育だけでなく、社会教育や家庭教育の充実も図ることが重要です。
そこで、私たちは社会教育を基盤として、学外で様々な人とつながりながら「なぜ学ぶ必要があるのか?」ということを主軸に「私たちが理想とする学び場とはなにか」ということを探究しています。ここからは、その探究を行う学生団体『Frontier School』の活動をご紹介します。
■安部っ子夏祭りの開催
閉校した母校を活用し中高生主催で行う夏祭り。地域の方々にもご支援いただきながら、老若男女が楽しめる夏祭りを開催しています。
■全国学生が学び場を検討
理想の学校とはどんな学校だろうか?そんなふとした疑問をテーマに、どんな学び場を創ると学びを深めていくことができるのかをディスカッションしています。
トピックス(1)地域の方と創り上げる中高生主催の夏祭り
閉校した母校で中高生が楽しいと感じる夏祭りを中高生が主催で行う『安部っ子夏祭り』は遊びの感覚で始めました。当初は、遊びということもあって地域住民の1/4程度の来場を見込んでいましたが、実際は地域住民の半数以上の来場がありました。
もともと閉校する前は、校区民運動会という学校の児童だけでなく地域住民も参画する運動会がありました。しかし、閉校と同時にそのような集落間交流となるような行事がなくなっていたため、多くの賛同を得ることができました。
それにより、地域活性化として広く貢献できたことが認められ、鳥取県知事や各大学等から表彰を得ることにつながり、自分たちの当初の「遊び」で始めた活動の意義を感じています。
■中高生が主体で企画運営

■どんな祭りにしようかな!

■様々な方からの評価
トピックス(2)理想の学び場を検討し実際に閉校舎を活用して秘密基地を創る
現在、当団体では閉校舎を活用して若者にとっての理想の学び場づくりを行う事業に取り組んでいます。自分たちが行きたいと思う学び場の拠点を秘密基地として捉え、最終的にはDIYをして創っていきます。
ただ拠点を創って終わりではなく、創る過程や完成後の利用方法について念密に練っています。全国の大学生が集まって様々な意見交換をし、そのつながりを大切に今後も事業を展開していきます。
完成した秘密基地は、高校生や大学生がマイプロに熱中することができるような拠点として運営していく予定となっています。
サークル紹介
学生団体『Frontier School』とは
わたしたち学生団体『Frontier School』は、「みんなが先生」として敬遠することなく楽しく学び合い学び続けることのできる未来を目指して活動しています。全国の大学生と協働的に「学び」について考え、生涯学習の理念に基づいて人生の時間軸の中で多様な学びが得られる仕組みづくりと場づくりを行っています。
メンバー紹介
岡山大学 教育学部 内田奏杜 (代表)
HP
告知
『閉校舎に秘密基地を創ろう!』大学生参加者を募集中! 閉校舎に秘密基地を創ろう!の大学生参加者のメンバーを募集しています。
一次募集は10/8(金)で締め切りましたが、二次募集を11/5(金)まで行っています。
応募フォームはこちらから!
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