企業に提出するエントリーシート(ES)は人によっては何十枚も書くことがあり、とても労力がかかるものです。しかし、頑張って記入しても、表記ミスや伝わりにくい表現があっては努力が無駄になってしまいます。ESは提出する前に自分以外の誰かにチェックしてもらうとベスト。先輩就活生たちは、実際にどのようにしていたのでしょうか。社会人1年目のみなさんに聞きました。
Q. 就活中、エントリーシートを誰に見てもらいましたか? (複数回答)
第1位 就職課やキャリアセンターのスタッフ……56.6%
第2位 先生……26.3%
第3位 友人……22.4%
先輩……22.4%
就活中、ESを誰かに見てもらった経験のある学生は47.2%。さらに誰に見てもらったかを聞くと、上の結果になりました。就職課の人など、就活のプロに見せたという人が半数以上ですが、友人や先輩など身近な人にチェックしてもらう場合も多いようです。
Q. エントリーシートを第三者に見てもらうことのメリットを教えてください。
・エントリーシートから受ける印象や、文章の書き方、アピールしたいことなど、いろいろ指摘してもらえること。(男性/27歳/医療・福祉)
・読んだ人が、どう感じるのかを知ることができる。(女性/23歳/情報・IT)
・どんなに注意深く書いてもミスはあるもので、言葉遣いなどの間違いに気づけました。また就職課の人はプロであるため、魅力的な書き方をレクチャーしてもらえた。(男性/23歳/金属・鉄鋼・化学)
・意味不明な文章の洗い出しができる。(女性/26歳/機械・精密機器)
・覚え違いをしていた漢字や表現を指摘してもらえた。(男性/24歳/団体・公益法人・官公庁)
・客観的な評価や、有益なアドバイスが得られる。(女性/22歳/専門サービス)
・誤字脱字はもとより、考え方でもアドバイスをもらえる。(女性/22歳/サービス業)
・自分が目指す業界の人に見てもらうと的確な指摘をもらえるし、企業が求めていることを教えてもらえる。(女性/22歳/マスコミ・広告)
・自分で読む分には理解できるが、他の人が読んで分かりにくい点を指摘してもらえる。(女性/23歳/ソフトウェア)
・自分の思っていた自分像と、人から見た自分像とのずれに気付く。(女性/26歳/団体・公益法人・官公庁)
・人に見てもらうことで不安の解消になる。(女性/22歳/建設・土木)
いかがでしたか? ESを人に見せることで改めて志望動機を整理し、独りよがりになりがちな表現を修正できるなど、さまざまなメリットがあることを就活生たちは実感しているようです。特にES作成の経験が浅いうちは、できる限り誰かに目を通してもらうといいかもしれませんね。
▼選考通過した先輩のESが見られる!
文● 鈴木恵美子
調査期間:2014年7月
アンケート:フレッシャーズ調べ
集計対象件数:社会人1年目の男女161件(インターネットログイン式アンケート)