メガバンクとは? 業界研究に役立つ3行の特徴&志望動機を考えるコツ

メガバンクとは? 業界研究に役立つ3行の特徴&志望動機を考えるコツ

2018/07/31

志望動機

業界研究

メガバンクとは?

メガバンクとは、バブル期以降、2000年代にさまざまな銀行が多数合併してできた大手銀行という意味です。三菱東京UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行3行のことを指してメガバンクといいます。特徴としては三菱・三井の財閥系と、唯一財閥系でないみずほの3行で構成されていることがあります。

メガバンクとは

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メガバンク志望者にとって業界研究が重要な理由

メガバンクを受験している学生はこの3行をすべて受験しているケースが多いため、3行がお互いの採用競合であることがほとんどです。面接でもメガバンク3行、つまり競合との違いを深く聞かれることが多く、他の企業よりも企業研究を熱心に行っておくことが非常に重要となります。

文系学生の人気就職先として、トップクラスに君臨し続けている金融業界。中でも大規模な仕事をすることができるメガバンクは、いつも人気の高い就職先です。就活を始めたばかりの方であれば金融業界の人気が高いから志望しているものの、事業内容が非常に複雑で理解できていない方も多いのではないでしょうか。中でもメガバンクが何をやっているのかということを、理解できていない方も多いはずです。メガバンク3行の特徴、金融業界の現状などを解説していきますので、ぜひ業界研究や志望動機作成に役立ててください。

金融業界で絶対に聞かれる質問とは

志望動機に活かせるポイントの1つ目としてご紹介するのが、金融業界で絶対に聞かれる「ある質問」です。

金融業界では銀行以外に証券会社・生命保険・損害保険の3つの事業があります。数ある金融業界の事業の中でなぜ銀行を選んだのか。銀行の中でもなぜメガバンクを選んだのか。メガバンクの中でもなぜ当行を選んだのか。という質問は聞かれる可能性が非常に高いでしょう。

つまり、金融業界自体の事業4つの特徴と、銀行の中でも都市銀行・地方銀行・信託銀行そしてメガバンクの違い、そしてメガバンクの中でも3行の特徴をそれぞれ理解していないと答えられない質問となっています。また一般的な受け答えだけで終了することはなく、さらに深掘りをされるケースもあります。

「それは◯◯銀行でもできることではないのか」などと言われたときに、どのような否定の言葉で返せるかが見られているケースが多いでしょう。この質問に対してしっかり準備をし、同じ質問で5回なぜと聞かれても答えられるようにしておけば対策として充分といえます。

メガバンクの志望動機を考える図式

金融業界>銀行>メガバンク>三菱東京UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行

メガバンクの志望動機を考えるための質問

1.なぜ金融業界を志望しているのか
2.なぜ金融業界の中でも銀行を志望しているのか
3.なぜ銀行の中でもメガバンクを志望しているのか
4.メガバンクの中でもなぜ当行なのか

三菱東京UFJ銀行の特徴

志望動機に活かせるポイントの2つ目としては、三菱東京UFJ銀行の特徴をご紹介します。三菱東京UFJ銀行の特徴は以下の3つです。

・国内No.1
・海外拠点が多い
・世界でも最大級、日本全域を網羅

金融業界というくくりの中でも国内で最大級の業績を誇っており、世界でも最大級のメガバンクといえます。さまざまな銀行が合併しているのは社名を見ても明らかですが、合併した東京銀行が海外拠点を多く持っていたことから海外拠点が非常に多いという特徴を持っています。また日本全国を網羅する視点を持っているため、全国的にも認知度が非常に高く利用されるケースも多いでしょう。

みずほ銀行(みずほフィナンシャルグループ)の特徴

志望動機に活かせるポイントの3つ目、そしてご紹介するのはみずほ銀行の特徴です。みずほ銀行の特徴としては、以下の3つが挙げられます。

・グループの相乗効果(シナジー)
・多様なニーズへの対応
・自治体業務に強い

みずほ銀行はみずほフィナンシャルグループというグループを持っており、証券会社やリース会社、不動産など金融業界だけでなくさまざまな事業を行っているグループを持っています。グループ内でのシナジーを生みやすいという特徴があります。またシナジーを生むだけでなく、さまざまなクライアントニーズにも応えられる体勢となっているのが一番の特徴です。さらに自治体関連の事業にも強く、宝くじの販売は他のメガバンクを抑えてみずほだけで行っています。

三井住友銀行の特徴

志望動機に活かせるポイントの4つ目としてご紹介するのは、三井住友銀行の特徴です。三井住友銀行の特徴も3つあります。

・営業数字へのコミット力がある
・従業員数は少ないが収益性が高い
・リテールに強い

三井住友銀行はメガバンクの他の2行と比較して、営業数字へのコミット力が非常に強いです。従業員数は少ないのですが、収益性が非常に高いという特徴を持っています。また、リテール投資銀行業務について強みを持っており、そこの部分での活躍が全体の業績に影響してきています。

このように入行するまではイマイチ違いがわからないメガバンクですが、特徴を押さえてみると、まったく違う路線で運営をされているのがわかります。グローバルを目指したいのであれば三菱東京UFJ銀行。投資銀行やリテールに対して仕事を行いたいのであれば三井住友銀行。グループでのシナジーを生んでさまざまなニーズに応えたいという方はみずほ銀行。上記のようにそれぞれの特徴を押さえて、志望動機を作ることが合格への第一歩となります。

知っておきたい金融業界の現状

志望動機に活かせるポイントの5つ目として、金融業界の現状についてご紹介します。金融業界の特徴としては、下記の5つが挙げられます。

60兆を超える業界規模を誇る業界
・2008年のリーマン・ショックでは前年割れ
・2009年に黒字転換
・円高影響、景気がなかなか戻らないため停滞気味
・企業の資金調達方法が銀行だけではなくなり、個人への営業に力を入れているところも多い

金融業界は全体で60兆を超える業界規模を持っているといわれており、一度2008年のリーマン・ショックで前年割れをしたものの、2009年には黒字転換をしました。最近では金融緩和政策によって回復の兆しを見せてきています。特に2017年からさらにマイナス金利の影響で個人が投資へ関心を持つようになったため、投資信託や証券保険などの業界で顧客にサービスを提供していくという動きが強くなってきています。海外投資家からの日本株への資金流入もあり、株価が2万円台を記録するなど上昇基調を維持していくことが予測されています。

メガバンクの場合は投資信託のデスクを設けたり、グループに証券や保険などの企業を持っていたりすることから個人に対してさまざまなサービスを提供できます。1つのグループで担当できるため、メガバンク以外の銀行に比べて価値を発揮しやすいといえます。このような業界現状を踏まえて、「あなたが関わることで業績をどう上げていけるか」という部分を志望動機に入れていくことが大切です。

まとめ

金融業界の中でも大きな市場を持っていることから、注目を集める機会も多い銀行。中でもメガバンク3行は影響力が大きいためその動きが注視されています。日本国内そして国外の政治の動きや金融政策などを捉えることで、今後どのような動きになってくるかを把握し、個人や法人の求めているサービスを提供していくことが重要となります。

世の中を動かす大きな仕事であるメガバンクの業務に興味を持ち、志望することを考えているようであれば、ぜひ今回ご紹介した志望動機に活かせるポイント5つを参考にメガバンクへの就活に役立ててみてください。

執筆:高下真美
新卒でインターンシップ紹介、人材派遣・人材紹介のベンチャー企業に入社。ベンチャー企業から大手IT・流通・情報・サービスなど多岐に渡る業種で営業・コーディネーターを担当。その後、大手採用コンサルティング系企業で8年の勤務を経て、夫の転勤を機に退職。現在は人材系コラムの記事執筆など、フリーライターとして活動中。

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