顧客から感謝され、自分のアイデアが反映されるなど、仕事を通してたくさんの喜びを得られるSE。しかし、厳しい納期や少ない予算でのプロジェクト実施や、システムについて詳しくない顧客に仕組みを理解してもらわなければいけないときなど、ストレスがかかる瞬間もあります。
気苦労も多い仕事ですし、雇う側からすると教育期間が長いため、SEで活躍する前に辞められてしまうとただの損失にしかなりません。そのため、どうしてもこの業界のこの企業で働きたいという意志が伝わる志望動機を書きましょう。また、ロジカルシンキングができるかどうかも見られるため、ロジカルな文章展開の志望動機を心がけることが大切です。
◯志望動機を作成するための5つのステップ
先ほどご紹介したSEの志望動機の作り方で気をつけるべき点を頭におきながら、この5つのステップを読んでイメージしてみてください。
1.その業界を選んだ理由を明確にするための業界研究
2.仕事に役立つ自分の経験とそれから派生するキャリアプランの作成
3.そのキャリアプランとその企業もその職種で経験できる仕事がマッチしているか
4.その仕事で役立てる根拠が分かる文章か
5.仕事を通じて得たいことが明確でそれがその仕事で得られるか
5つのステップを読んでイメージができたら、下記にあげる例文を参考に実際の志望動機を作成してみましょう。
・業界の中でこの企業である理由
「◯◯分野のトップであること、日本の経済を発展させるのに必要な企業成長を支えるシステムであること」
この2つで説明ができていますね。このように会社の特色をピックアップする場合はなぜそれが重要だと思ったのかというエピソードも書いておくと明確な動機として伝わります。
・あなたの能力がこの企業で活かせる理由
業務経験は無いものの問題を解決するシステムを作ったこと、そしてそれによって顧客が喜んでくれたことを体験しています。これはSEに必要な成功体験でありその仕事を通じてその企業への貢献ひいては日本経済への貢献をしていきたいという理由と伝えることができます。
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SEに求められる素養や、押さえるべき志望動機のポイントをご紹介しました。5つのステップを参考にSEの素養があることを感じられるアルバイトやインターンの経験、大学での勉強内容を探して志望動機に盛り込むように心がけてください。
エントリーシートの選考を通過した後にその経験について面接で質問されることも想定し、具体的なエピソードを語れるように準備しておきましょう。質のよい志望動機や自己PRを作成できれば、面接も有利に運ぶことができますよ。ぜひ志望企業に合格できるよう、努力してみてくださいね。
▼SEの志望動機を作るときにも役立つ!
執筆:高下真美(ナレッジ・リンクス)
新卒でインターンシップ紹介、人材派遣・人材紹介のベンチャー企業に入社。ベンチャー企業から大手IT・流通・情報・サービスなど多岐に渡る業種で営業・コーディネーターを担当。その後、大手採用コンサルティング系企業で8年の勤務を経て、夫の転勤を機に退職。現在は人材系コラムの記事執筆など、フリーライターとして活動中。