【評判の「海自カレー」5選】各地で個性が異なる「海上自衛隊オリジナルカレー」とは? #あつまれ!_おどおど学生。
近年、「海自カレー」に注目が集まっています。「海自カレー」は、海上自衛隊の各基地や所属艦艇、部隊で作られているオリジナルカレーのこと。それぞれにレシピが異なり、中にはあまりのおいしさから商品化されたカレーもあるほどです。今回は、おいしいと評判の「海自カレー」をご紹介します。
海自カレーの歴史は?
海自カレーが最初に注目を集めたのは1999年です。この年、横須賀地方総監部と横須賀市が、明治時代に海軍で作られていたカレーのレシピを忠実に再現した「よこすか海軍カレー」を生み出し、町おこしを図りました。この取り組みは大きな注目を集め、同じように各海上自衛隊基地が海自カレーのグランプリを実施したことで、海自カレーは全国的な知名度を得ることになったのです。
どんなカレーライスがある?
各基地、艦艇、部隊ごとにオリジナルのカレーがあり、その数は60種類以上といわれています。その中から個性的な5つのカレーをピックアップしてみました。
「牛すじカレーとコーヒーライス」(掃海艇「ちちじま」)
掃海艇「ちちじま」が考案したオリジナルカレー。「コーヒーライス」は、ご飯を炊く際にインスタントコーヒーを入れて作ります。コクのあるスパイスの効いた牛すじカレーは、意外なと「コーヒーの風味豊かなライス」とうまくマッチするのだそうです。実際にまねして作る人も多い人気のレシピです。
『くろしお特製 広島風柔らか牛すじカレー』(潜水艦「くろしお」)
カレールーにコーラやミルクココアを入れることで、まろやかでコクのあるルーに仕上げたカレーです。「かき醤油」を加えるのも、広島県の呉を母港とする「くろしお」ならではです。隊員さんににも評判の高いレシピで、現在は定番メニューとして提供されているそうです。
『うんりゅうグルテンフリーカレー』(潜水艦「うんりゅう」)
豆由来、小麦粉由来の食品を使用せずに作るカレー。グルテンフリーなので、誰でも安心して食べることができます。みじん切りの玉葱を飴色になるまで炒めてコクを生み出し、素揚げした角切り野菜を最後に混ぜ入れて食べ応えをアップさせているのが特徴。一晩寝かすことでさらにおいしく仕上げます。
『こくりゅうポークカレー』(潜水艦「こくりゅう」)
野菜を処理する際に出た「皮」で取ったスープストックを使うのが特徴で、優しい甘さとコクのある味わいが魅力のカレーです。タマネギはじっくりと炒めて、ジャガイモは蒸して甘みをアップさせるのがポイントとのこと。捨てるだけの皮も有効に活用した「無駄のないカレー」です。
『「元祖海軍」カレイライス』(海上自衛隊第4術科学校)
明治時代、舞鶴海兵団が編纂した料理レシピ「海軍割烹術参考書」の記載されていた「カレイライス」を、現代風にアレンジしたもの。カレールウや化学調味料を一切使わないため、優しい味わいに仕上がっています。また、長時間煮込んだあとに、一晩寝かせる必要があるのも本レシピの特徴です。
解決!!「海自カレー」おどおど
おいしいと評判の「海自カレー」についてご紹介しました。海上自衛隊のHPでは、海自カレーの詳細なレシピが紹介されており、材料をそろえれば自宅でも作ることが可能です。ぜひ、海上自衛隊の元気の源である海自カレーを作ってみてください!
文:大西トタン@dcp
編集:学生の窓口編集部
参照:海上自衛隊 〔JMSDF〕
オフィシャルサイト - 防衛省 https://www.mod.go.jp/msdf/