【日本三景「天橋立」はどこにある?】和歌に詠まれるほどの景観! はじめての「天橋立おどおど」#あつまれ!_おどおど学生。
「天橋立」は日本三景のひとつに挙げられる日本を代表する景勝地です。では、皆さんはこの天橋立がどこにあるのかご存じでしょうか? 正解は「京都府」です。「京都に海はあるの?」と思うかもしれませんが、京都府は南北に長く、北は日本海に面しています。天橋立は、北部の日本海側にあります。「知らなかった!」という大学生読者もいるでしょう。今回は意外と知らない天橋立について、見どころやアクセスなどをご紹介します。
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▼「観光地(日本三景)」おどおど記事一覧
1. はじめての「天橋立」おどおど
2. はじめての「宮島」おどおど
そもそも天橋立とは?
天橋立は京都府北部の宮津市にある景勝地です。約3.6キロの美しい松林の砂浜が海を分断するように長く伸びており、天地逆さにしてみると「天空にかかる橋」のように見えることから天橋立と名付けられたといわれています。
この砂浜は「湾口砂州」と呼ばれるもので、砂などが波によって細長く堆積することで作られます。天橋立の場合、砂州が宮津市に面する宮津湾と内海の阿蘇海をきれいに分断するようにできています。このように砂州が美しく湾内を縦断する景色はめったになく、まさに自然の神秘ともいえる光景です。
天橋立が「日本三景」に数えられるようになったのは江戸時代。当時、日本各地を行脚した儒学者の林春斎が、著書である「日本国事跡考」に「三処奇観」として天橋立、宮島、松島の3つを記したことがきっかけとされています。ここから国内でも特に素晴らしい景勝地として人気となりました。
天橋立の「見どころ」は?

次に、天橋立の見どころや、ぜひ立ち寄りたい「お勧めスポット」をご紹介します。
天橋立の見どころ
◇長く続く砂州
約3.6キロの砂州は散歩したり、自転車で走ることもできます。白く美しい砂浜を見ながら散策すれば、気分もリフレッシュするはず。夏には海水もできますし、砂浜のライトアップイベントも期間限定で行われることもあります。
◇美しい松林
天橋立には約6,700本もの松が生い茂っています。白い砂浜と青々とした松のコントラストが見事で、その美しい風景は「白砂青松」と呼ばれています。天橋立を散策する際は、ぜひ松林にも注目してみてください
◇廻旋橋
天橋立と陸地をつないでいる橋。船が通る際に橋全体が90度回転するのが特徴で、観光船などが通るタイミングで、ゆっくりと橋が回転する姿が見られます。天橋立有数のビデオスポットとしても人気となっています。

お勧めスポット

◇天橋立ビューランド
天橋立の南側、天橋立駅側にある文珠山の山頂にある展望所。ここから見る天橋立は、まるで「天に舞う龍」のようであることから「飛龍観」と呼ばれています。山頂には展望レストランや、ジェットコースターの跡地を利用して作られた展望施設「飛龍観回廊」などがあります。観覧車からも美しい景色が一望できます。
◇傘松公園
天橋立の北側に広がる成相山にある公園。「昇龍観」と称される、天橋立が「天に登る龍」に見える景色が楽しめます。傘松公園は天橋立を天地逆さに見る「股のぞき」発祥の地としても有名で、ビューランドとセットでぜひとも足を運びたいところ。また、桜の名所としても知られており、春に行くのもお勧めです。
◇智恩寺
天橋立の南側にあるお寺で、「三人寄れば文殊の智恵」の「文殊菩薩」が祭られています。そのため、学業成就の神様としても知られているスポット。本尊である文殊堂には、貴重な絵馬が数多く掲げられており、こちらも見どころに挙げられます。ちなみに、絵馬の中には地獄の景色を描いたものがあり、そのおどろおどろしい絵は特にインパクトがあります(筆者は子供のころに見て泣きました)。
これらのスポット以外にも、天橋立に行ったら「旬の魚介」もお勧め。特に有名なのが宮津発祥といわれている「ブリしゃぶ」です。冬の季節しか味わうことができませんが、肉厚の脂がのったブリをしゃぶしゃぶで味わってみてください。
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天橋立にはどう行けばいい?
天橋立があるのは京都府北部。京都市からは離れた場所にあるため、「どう行けばいいの」と戸惑うかもしれません。そこで、天橋立へのお勧めアクセス方法を以下にまとめました。
自動車で行く場合
自動車で行く場合は「京都縦貫自動車道」に乗り、「宮津天橋立IC」で降りて天橋立へ進みます。特に京都市方面から来る場合はこのルートが最もスムーズです。他には、国道178号線を使って下道で行くのもお勧め。夏は美しい海岸沿いのドライブを楽しみながら天橋立まで行けます。
電車で行く場合
電車で行く場合は、京都丹後鉄道で天橋立駅まで行きましょう。お勧めは、西舞鶴駅(舞鶴市)から出る宮舞線で行くルート。途中で「まるで海の上を走っているような感覚が楽しめる」として人気の、「由良川橋梁」を通ることができます。
解決!! はじめての「天橋立」おどおど
日本三景のひとつ「天橋立」の見どころやアクセス方法をご紹介しました。京都府の北側にありますが、実は高速道路や特急電車を活用すれば、約2時間ほどで行くことができます。京都旅行の際は、天橋立も行き先に入れてみてはいかがですか?
文:大西トタン@dcp
編集:学生の窓口編集部