エッセイコンテスト「#Z世代の目線から」9月期の結果発表!キーワードは“目標”
→8月のコンテスト、キーワード"夏のある日"の結果はこちら。
9月に募集していた「エッセイコンテスト」の選考が終了しました!9月はお題が二つあり、今回は“目標”をキーワードとした作品をご紹介します。
学生のみなさんが掲げる目標とは何か。ワクワクしながら読ませていただきました。
たくさんのご応募ありがとうございました!
選ばれた優秀作品1作品と、入選作品5作品をご紹介します。
企画協力:田中青紗(たなか あさ)
テレビ番組制作会社勤務からフリーライターへ転身。現在は、取材・コラム・短編小説を中心に執筆中。過去にマイナビ学生の窓口にて短編小説を掲載。
2021年には、LivingAnywhere Commons×新しい働き方LAB 創作コンテストの企画・運営・審査員を務める。
note:https://note.com/tanakaasa_life
優秀作品:『私の大事な「当たり前」』/著者:はのん さん
「人に必要としてもらえるような人間であること。」 これは、私が幼い頃から今まで、無意識にも、意識的にも持っている目標である。 小中学生の頃の私は、人に嫌われることが怖かった。...... |
著者:はのん さん |
学校・学年:早稲田大学 2年 |
著者コメント:私が日頃から大切にしていることを書き記しました!私にとっての当たり前を、誰かに共感して貰えたらとっても嬉しいなと思います! |
【あらすじ】
「自分のことだけではなく、周りの人たちのこともきちんと考えられる人になる」と話す筆者は、日頃から丁寧に人と接している。人と繋がらなくてもさまざまなことができる現代で、大切なことを教えてくれる作品です。
【田中青紗からのコメント】
自分自身としっかり向き合ってきた方なのだと感じました。目標とする姿への思いが強く伝わってきて、読んでいる側も背筋がピシッと伸びたように思います。「たくさんの人が暮らしているこの世界。1人では生きていけない、というよりかは1人で生きていくのはもったいない」は、いつまでも大切にしたい言葉です。
入選作品(応募順に掲載)
入選作品1:『女子大生、夢をもつ。』/著者:さつき さん
「ねえ。私、やりたいこと見つかったかもしれない」 母親にそう告げたのは、大学三年生の夏だった。 いつも成績は学年で真ん中ぐらい。 なんとなく決めた高校に進学し、なんとなく決めた大学に入学した。...... |
著者:さつき さん |
学校・学年:近畿大学 4年 |
著者コメント:テーマが「目標」ということで、一年前の経験を書いてみました。「人生、何が起こるかわからない」「目標を持つのは難しいけど、素晴らしい」ということが少しでも伝わればいいなと思います。 |
【あらすじ】
21年間、具体的な目標を持ったことがなかった筆者。なんとなく敷かれたレールの上を走り、どこへたどり着いたらいいのかも分かっていない。そんなある日、これからの人生を大きく変えるであろう「夢」に出会う。
【田中青紗からのコメント】
筆者の「〇〇になりたい」と思う気持ちが、ひしひしと伝わってきました。敷かれたレールの上を走ってきたからこそ、たとえすぐに夢が叶わなくても、焦らず追いかけていく姿勢が素敵だなと感じました。シーンもイメージしやすく大変読みやすかったです。
入選作品2:『脱タイパ宣言!』/著者:岩木泰斗 さん
皆さんは言葉をバラしてみたご経験はあるだろうか。 例えば、ひぐらしをバラしてみよう。私が「ひぐらしは日を暮らすからひぐらしと言われるのだろうか」と考えたとする。 そして、そんな風に言葉をバラしたとき、私は考える。...... |
著者:岩木泰斗 さん |
学校・学年:同志社大学 4年 |
サイト:https://sweepea.jp |
著者コメント:『てにはを辞典』めっちゃ面白いです。 |
【あらすじ】
しょうもないことを思いついてはスマホにメモをしている。一見無駄に思えることだけれど、筆者にとっては必要なことで−−。タイムパフォーマンスを求めるご時世だからこそ、忘れたくない気持ちが綴られた作品。
【田中青紗からのコメント】
かけた時間に対する満足度を表す言葉である「タイムパフォーマンス(タイパ)」。最小限の労力で満足度を得たいと思い、楽なほうへ流されてしまいがちな今。あえてタイパに抵抗していきたいという筆者の考えは、興味深く面白かったです!構成もお上手でした。
入選作品3:『自分の気持ちは自分しかわからない』/著者:ayaha さん
自分自身を認められる人になる。これが私の目標だ。 幼い頃から、他の人よりコツを掴むのが早かった私は、基本的になんでもよくできた。そして、そんな自分が好きだったし、自信を持っていた。しかし、いつからだろうか。物事の結果ばかりを重視して、結果を出して他人に認められなきゃ自分の価値がなくなる。こんなふうに思っている自分がいた。...... |
著者:ayaha さん |
学校・学年:茨城県立竹園高等学校 3年 |
Twitter:@XmIx80 |
著者コメント:ここ2ヶ月間、このエッセイで書いたことばかり考えています。たくさんたくさん悩んで考えて、たどり着いた自分なりの結論。どなたかの心に残れば嬉しいです。 |
【あらすじ】
「人から認められたい」「すごいと思われたい」という気持ちから、これまで行動してきた。しかし、自分の本当の声を無視し続けた結果、筆者はやりたいことが分からなくなってしまう。ある日、そんな自分を変えるきっかけとなる、一人の大学生と出会う。
【田中青紗からのコメント】
筆者の気持ちが強く伝わってきた作品です。人の生活や活動が見えやすい時代。自分を認めてあげたいけれど、「周りの人」が判断軸になってしまうことも多いです。悩みながら、迷いながら、自分を少しずつ変えていこうとする姿に勇気をもらいました。
入選作品4:『レポート書けない』/著者:カレーめし さん
今23時25分。講義のレポート作成中だ。 というのは、嘘で、このエッセイを書いている。 レポートを書き始めたはずなのに。。。 うっかりスマホを開いてしまったのがまずかった。。。...... |
著者:カレーめしさん |
学校・学年:専修大学 2年 |
著者コメント:エッセイってこんな感じでいいんですかね? 意外と書けて面白かったです。レポート書けない悩みを共感できる人がいたら嬉しいです。 |
【あらすじ】
講義のレポートを作成していたはずが、エッセイを書いてしまった筆者。締め切りまでにやらないといけないと分かってはいるものの……。現実逃避をしてしまう気持ちが綴られた作品。
【田中青紗からのコメント】
学生ならではのリアルな思いが伝わってきました(笑)。果たして無事にレポートは間に合ったのでしょうか?また、今回初めてエッセイを書いて応募をしていただいたそうです。このコンテストがきっかけとなり嬉しく思います!
入選作品5:『なりたい姿』/著者:まいちゃん さん
草木、動物、生きとし生けるものすべてに、大切な命が宿っている。 どの命にも、同じ尊さがあって、そこに優劣はない。 人はなぜ、なんのために、 自他を比較し、優劣をつけたがるのだろう。 ...... |
著者:まいちゃん さん |
学校・学年:京都橘大学 4年 |
著者コメント:お目通しいただきありがとうございます。 自分の在りたい姿を綴ってみました。 |
【あらすじ】
どの命にも同じ尊さがある。「みんながみんなを大切にしていけたらいい」と願う筆者。現代人が忘れがちな“姿”を、自身の目標を通して綴ってくれた作品。
【田中青紗からのコメント】
ありたい姿が丁寧に綴られています。忙しない毎日を過ごしていると、つい疎かになってしまいそうなことはたくさんあります。まずは自分の足元に目を落として深呼吸。周りの人たちへの感謝を忘れないでいきたいと、改めて考えさせられた作品です。
総評
たくさんのご応募ありがとうございました!
それぞれの“目標”は、どれも熱く、眩しく、読み進めていくたびに「私も頑張ろう」と背中を押してもらいました。皆さんの“ありたい姿”をこれからも応援しています。
エッセイコンテストでは毎月キーワードに沿った作品を募集しています。「新しい挑戦がしたい」や「文章を書くのが好き」という方は、ぜひコンテストにチャレンジしてみてくださいね。
#Z世代ならではの、思いや空気感を発信していきましょう!
あなたもエッセイを書いてみませんか?11月のキーワードは“ほっとするもの”