【日本酒おどおど】吟醸、大吟醸の意味は? はじめての「日本酒おどおど」を解決(日本酒の種類編) #あつまれ!_おどおど学生。
20歳になってお酒が飲めるようになると、いろんなお酒にチャレンジしたいと思いますよね。ビールにカクテルなどさまざまなお酒がありますが、中でも最近若い世代にも人気が高まっているのが「日本酒」です。日本が世界に誇るお酒ですが、初めて飲む場合は種類や飲み方など分からないことも多いでしょう。今回は、初めての日本酒でもおどおどしないよう、『日本酒造組合中央会』協力の下、日本酒の種類をまとめました。
日本酒は大きく2種類に分けられる
そもそも、日本酒はどのように分類されているのでしょうか? 『日本酒造組合中央会』が運営する日本の酒情報館の今田周三館長によると、日本酒は大きく以下のように分けられるとのことです。
●純米酒
お米のみで作ったお酒
●純米酒でないもの
醸造アルコールを添加したお酒
日本酒はお米から作るものですが、『純米酒』はその名称のとおりお米だけを使って作られた日本酒です。一方、『純米酒でないもの』は、醸造アルコールを加えたもの。醸造アルコールは、サトウキビを原料とする無味無臭の高濃度アルコールのことです。
今田館長によると、「戦後の『モノがない時代』に始まった復興期には、増量の目的で醸造アルコールを加えていた時代があります。しかし、現在ではすっきりとした飲み心地にする目的で、少量の醸造アルコールを加えるといった使われ方をしています。醸造アルコールの添加は日本酒にとってマイナスなことではないと、ぜひ覚えていただきたいです」とのこと。
純米酒の場合、お酒のラベルに「純米酒」や「純米吟醸」など、「純米」と書かれています。また、醸造アルコールを添加している場合は純米酒ではないので、「純米」とは表記されていません。「純米」表記の有無で、純米酒かそうでないのかを見分けることができます。
吟醸、大吟醸ってどういう意味?
「純米吟醸」という言葉が出てきましたが、日本酒のラベルには「吟醸」という言葉が書かれていることがあります。今田館長によると、これは「材料に使っているお米の精米歩合による分類」とのこと。
日本酒を作る際は、お米を何度も精米して周りを削り(磨き)ます。お米を削ることで、味を複雑にするタンパク質や脂質が取り除かれ、純粋なデンプン質部分だけが残ります。削れば削るほど、きれいな日本酒を作ることができます。日本酒には、原材料のお米を削って残った割合が記載されています。これを「精米歩合」といいます。例えば、精米歩合が70%であれば、周りの部分を30%削った、ということです。
この精米歩合によって「吟醸」や「大吟醸」、またそうでないお酒に分けられます。具体的には、精米歩合60%以下だった場合に「吟醸」、50%以下だった場合に「大吟醸」に分けられる、というわけです。「吟醸」や「大吟醸」は、「吟醸香」と呼ばれる、リンゴやバナナのようなフルーティーな香りとすっきりした味わいが特徴です。
まとめると、日本酒はまず「純米酒」と「純米酒でないもの(醸造アルコールを添加したお酒)」に分けられます。そこからさらに精米歩合で「吟醸」「大吟醸」「両方に該当しないお酒」に分けられています。例えば、「純米大吟醸」であれば、「精米歩合50%以下のお米のみで作られたお酒」ということです。
ちなみに、原材料のお米は当然ですが削れば削るほど小さくなり、お酒を作るのに必要な米の量も増えてしまいます。そのため、「大吟醸」の日本酒は他のタイプよりも高額です。
解決!! はじめての日本酒おどおど
『日本酒造組合中央会』協力の下、日本酒の種類をご紹介しました。「日本酒を飲んでみたい」と思っている人は、今回紹介した日本酒の種類や初めての人にお勧めのタイプを参考に、選んでみてはいかがでしょうか。次回は、日本酒の楽しみ方をご紹介します。
※20歳未満の方の飲酒は法律で禁止されています。
文:大西トタン@dcp
編集:マイナビ学生の窓口編集部
取材協力:『日本酒造組合中央会』 https://www.japansake.or.jp/
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