AO入試とは? 推薦入試との違いを解説 2ページ目
AO入試は上記のとおり、入学希望者の意思によって自由に出願できるのが特徴です。これに対していわゆる「推薦入試」は、一般的には高校学校長の推薦が必要となります。また推薦入試の主なものとしては、
・指定校推薦
大学が指定した高校からの出願しか認めない
・公募制推薦
大学の定める応募規定に合うのであれば誰でも出願できる
があります。この他にも、スポーツを頑張った優れたアスリートを受け入れるための「スポーツ推薦」、課外活動を頑張った人を受け入れる「課外活動推薦」といった「推薦入試」もあります。
ややこしいのは、自分で自分を推薦する「自己推薦入試」を導入している大学もあることです。この自己推薦入試では「その人の高校時代のさまざまな活動について評価し、合否について判定する」とされます。例えば早稲田大学では、入試制度として「AO方式等による入試」「自己推薦入試」の両方を導入していますが、それぞれの説明を見ると、
●AO方式等による入試
主に書類審査・筆記試験・面接等の組み合わせにより選抜します
●自己推薦入試
高校時代のさまざまな活動を評価します。選考は書類審査・面接・小論文等によって実施します
⇒データ出典:『早稲田大学 入学センター』「AO方式等による入試」
https://www.waseda.jp/inst/admission/undergraduate/system/ao/
⇒データ出典:『早稲田大学 入学センター』「自己推薦入試」
https://www.waseda.jp/inst/admission/undergraduate/system/recommendation/
となっています(ただし2017年度のもの)。ちなみに早稲田大学では、「グローバルな視野と高い志を持って、社会的・文化的・学術的に地域へ貢献する意識を持った学生を求めます」という「新思考入試(地域連携型)」という入試制度も導入しています。ともあれ、入試制度もいろいろあって、現在の受験生にはさまざまな選択肢があるわけです。
⇒データ出典:『早稲田大学 入学センター』「新思考入試(地域連携型)」
https://www.waseda.jp/inst/admission/undergraduate/system/wacel/
AO入試、推薦入試についてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。上記で少し触れましたが、各大学でさまざまな入試制度が導入されています。
文部科学省では各大学の「アドミッション・ポリシーは正しく設定されているか?」と考えているらしく、2015年3月には「現行の大学のアドミッション・ポリシー(入学者受入方針)に関する資料」を公開しました。アドミッション・ポリシーがしっかりしていないと、優秀な人を入学させることはできないですからね。AO入試が広く導入される一方で、各大学の規定の整備も求められているのです。
⇒『文部科学省』「現行の大学のアドミッション・ポリシー(入学者受入方針)に関する資料」
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2015/04/06/1356363_01.pdf
(高橋モータース@dcp)