自己PRでゼミや実習など学業での努力をアピールしようと思っても、どのように書けばいいのかわからないという人もいると思います。自己PRで生かすために気を付けねばならないことはどのようなことでしょうか。ここでは学業の努力を自己PRで伝える際のポイントをご紹介します。
自己PRを書く際、留学やボランティアといった経験をアピールする人は多いと思いますが、ゼミや実習の経験ももちろん自己PRでアピールできるポイントです。せっかく大学に通って一生懸命学業に取り組んだのに「これは特別な経験ではないかもしれないから、自己PRには使えないかも……」と心配する人も多いかもしれませんが、大切なことはあなたが大学生活で何を学びどう成長したのかということです。
ほとんどの企業では、志望する学生に自己PR文を書かせたり、面接で回答させたりしますが、理由はその就活生が自社で活躍できる素質を持った人材かどうかを判断したいためです。採用担当者の狙いに答えるためには、事前にしっかり企業研究をし、自分がその企業で実際に働く姿を想像しながら、具体的で伝わりやすい自己PRを考えることが大切です。
自己PRは、抽象的ではなく、具体的なアピールポイントを見つけて、伝えるようにしましょう。自分のことを俯瞰し、主観的ではなく客観的に見て強みであると思える力をしっかりとアピールできているかどうかがとても重要です。
あなたは、なぜそのゼミや実習を選択したのでしょうか? その答えが明確に出るよう、自分の考えを整理してみましょう。「友人と一緒がよかった」「イベントが多くて楽しそうだった」といった学業とはあまり関係がない理由は自己PRに向いていません。学問的にどんな目標があり、どんな研究結果を目指して選んだのかをしっかりと答えられるようにしてみてください。
あなたは今いるゼミや実習においてどのような努力をしていますか? ゼミ内での自分の役割、たとえばゼミ長としてメンバーを束ねている、ムードメーカーとして緊張が高まったときに和らげている、実験のリードをできているなど、普段発生するささいな問題や大きな問題について、どのように解決しているのか、具体的なエピソードを交えつつ説明するようにしましょう。
ゼミや実習での経験を、あなたは就職後どのように生かそうとしていますか? これは一番大事なポイントです。自己PRでは、ゼミで何か問題が起きて解決したこと、それを経て自分に起きた変化、磨かれた強みや身に付いた力など、就職後に生かせることをアピールしつつ、さらにどのようになりたいか目標などを伝えるとよいでしょう。
自己PRを書くときに注意したほうがいいポイントがいくつかあります。どのようなことか見ていきましょう。
企業の採用担当者は、自己PRに書いてある研究テーマをそこまで深く読み込んでいない場合も多くあります。ゼミなどで研究している内容と業界が異なる場合、専門用語などを出しても企業の担当者は首をかしげてしまうかもしれません。いくら学業で努力をしていても、研究内容をアピールしすぎないよう注意が必要です。
企業の採用担当者は多くの自己PRを見ているので、しっかりと読んでもらうために大切なのはオリジナリティーを出すことです。ゼミや実習でのあなたの個性が表れている取り組みや成果などを盛り込めると、あなたらしい自己PRになるでしょう。「こんなことは、ほかの人は経験していないはずだ」といった出来事は、自分の経験をよく振り返ってみると意外と出てくるかもしれません。日々の生活の中のちょっとしたことであっても、具体性を持って書いてみれば自分だけの特別な経験であることも多いはずですので、自分の個性を生かしてあなたらしい自己PRにしましょう。
自己PRにおいて学業で努力してきたことを伝える際のポイントについて紹介しました。ゼミや実習で努力したこと、自分ならではの視点を上手に見つけて、あなたならではの自己PRへとつなげてみてくださいね。
(学生の窓口編集部)