就活のコツがわからない間は、エントリーシート等の書類が通らず、悶々するときがありますよね。いろいろ方法を試してみても落ちたという結果しかわからないため、改善方法を見つけ出せず、自信をなくしてしまう方も多いと思います。そんなときに参考にしてほしい自己PRの書き方のコツと職種・アピールポイント別の自己PRの例文をご紹介します。ぜひ活用して書類選考結果に悩まない就活生になりましょう!
目次
1.
まずは自己PRはなんのためにあるのか考えよう
2.
自己PRで忘れがちな内容とは
3.
自己PRで使いたい『公式』
4.
職種✕アピールポイント別! 自己PRの例文集
5.
まとめ
履歴書とエントリーシートは、両方に自己PRを書くところがあります。志望動機も自分をPRする項目なのにどうして重複した内容を書かせるのだろうと感じる人もいるかもしれませんが、それにだけ自己PRは就活において重要な存在なのです。
企業側からするとまず書類でその学生を判断しなければなりません。1つは業界・自社に対する知識があり、志望する理由が明確であること。もう1つは応募している職種に求める能力を持っていることです。みなさんがご存知の通り、この1つ目が志望動機、もう1つが自己PRにあたります。
「それを意識して書いているのだけど、どうして受からないの?」
と思う方もいるでしょう。そんなあなたは書くポイントがずれているか、論理的でない文章を書いている可能性があります。
自己PRをしっかり書いたつもりで落選してしまう場合は下記の4点が足りていない可能性があります。
1・2番は自己PRの注意点でよく言われるポイントです。しかし、読み返してみると文章が長くて何がいいたいのかわからなかったり、質問から答えがずれていたりすることもあります。自分が書類選考をする人で忙しいという設定で読む、第三者に読んでフィードバックをもらうなど、自分だけではわからないポイントをクリアできる工夫をしましょう。
特に重要なのが3。4番です。自己PRで書いていることが下記の3つしかない人が意外に多いのです。
・自分の長所→その根拠となるエピソード→成果
「え?わかりやすいのにどうしてダメなの?」と思う人もいるかもしれませんが、3・4番の情報が含まれていないことには気がついているでしょうか。自己PRの本などを読むと、「それが自分の長所だと思うエピソードを具体的に書きましょう」と書いてあることが多いですが、具体的の意味合いがわからない!という方も多いと思います。
先ほどご紹介した3点だけを書いている場合は『具体的なエピソード』とは受け取られません。自分の長所→その根拠となるエピソード→成果の3点で書いている事は「自分ではここが長所だと思うようになった理由」を書いているだけ。エントリーシートを読んでいる人からすれば、「なぜそうしたのか?工夫したポイントが見えないと、あなたがやったことがすごいかどうか判断できないよ!」と思っているのです。
人と会話して頭がよいなと感じたり、仕事ができそうだなと感じたりするときは、どんなときですか?その人の思考回路や、工夫の内容が見えたときではないでしょうか?
会話をすれば反応速度で頭の回転がよいことがわかりますし、こちらの言うことが難しくても理解できている理解力がある人だと見てとることができます。しかし書類選考では見てわかる情報は文字しかないわけです。文字だけであなたの長所が伝わるように書かなければ、面接であなたのよさを理解してもらう機会は生まれません。
ポイントだけ押さえれば、書類を通過する事はそこまで難しくないはずです。ご紹介する方法を試しながら説得力のある文章になっているか、以前のものを見比べてみてくださいね。
初めて自己PRを作る方も、改善したいと思って作る方もまずはこの公式を使って書いてみてください。公式に基づいて書いていくことで重要なポイントがわかるようになってきます。慣れてきたらこの形をアレンジしてもいいですが基本を忘れないように注意してくださいね。
それぞれのポイントについて、詳しく解説していきましょう。
1.最初に結論を書く「私の長所は~です。」
簡潔で論理的な文章になるようにまずは結論を書きましょう。書類を見る場合、最初の1行でほとんど判断がつきます。競争率が高い企業のエントリーシートであればキャッチコピーのような長所を書いて続きが読みたくなるように工夫しましょう。「私の長所はリーダーシップです。」
2.結論の根拠となるエピソードを書く「その能力が磨かれた経験は◯◯です。」
次にそう思った根拠となるエピソードを書きます。大学のサークルの話やアルバイト、インターン、部活、ゼミなどで何かに成功した体験があってそれが長所だと思うようになったはずです。そのエピソードを記入しましょう。
3.どんな問題があったか「◯◯では△△という問題がありました。(起こりました)」
次にその活動の中にあった問題点について書きましょう。部長としてまとめていく中で意見の対立があった、インターンのプレゼン資料に必要な取材対象が取材NGになってしまったというような問題を書きます。
4.それに対してどのような工夫をして解決したか
その問題をどのような工夫で切り抜けることができたのかを書きましょう。
「感情的にならずに練習の方針を1つにするため、それぞれの言い分を別室でヒアリングし、メリット・デメリットに分け発表しました。感情的になってもよい方向に進まないことを伝えてから議論するという方法をとりました。」
5.成果として上げられたものは何か
あなたが工夫した結果、どのような成果を得ることができたのかを明確に書きましょう。数値で判断できるものは数値を入れるとより具体的になります。
「議論の結果、皆が納得できる練習方針を決めることができ、夏の大会で初の全国3位に入ることができました。」
ご紹介したような5つの手順を踏むことによって、とても整理された文章であなたの長所を伝えることができています。このように順を追って話すことで、組織内でよくある意見の対立もうまく対処ができるリーダーシップを持った人材だと捉えられます。
この能力があれば、コンサルや営業で取引先社内での意見相違があった場合もうまく収めることができるでしょう。また、SEなどの職種でもプロジェクト運営で対立した結果、業務効率が下がるなどの問題を解決することもできます。
自己PRでよく出てくる向上心、協調性、行動力、計画性などを職種に絡めてご紹介します。同じ職種でなくてもその能力が必要な仕事はたくさんありますので参考にして使ってみてください。
まとめ
就活生が1度は悩む自己PRの書き方についてご紹介しました。就活中は悩みすぎて答えが見えなくなることもありますが、書類選考する人も人間ですし、面接官も人間です。忙しい人に文章を見てもらうときはどのように書いたらいいか、何人も面接している人に印象を残すにはどうしたらいいかなど、すべて相手の立場に立って考えればそこまで難しいことではありません。
大切なのことは、自信をなくして前が見えなくなる状況になってしまったとき、立ち止まって相手も人間だとシンプルに考えてみること。就活も社会人になるための勉強と思えば、苦労すればその分成長することができますよ。今回ご紹介した公式を他の文章にも当てはめながらよいエントリーシートを作り上げてくださいね!