「自分は客観的な人間です!」の落とし穴【企業サイドから見る「自己分析」16】

「自分は客観的な人間です!」の落とし穴【企業サイドから見る「自己分析」16】

2015/04/08

企業研究

自己分析

今回も前回までに続き、自己PRでよくあるキーワードについて考えていきます。

■【例4】「客観的である」というキーワード

これもかなりポピュラーなキーワードです。 「客観的」というのは、特定の立場にとらわれないという意味においてリーダーシップとは対極にあるキーワードです。

このキーワードについて、私自身の事を引き合いに出して書いてみようと思います。

実は私も学生時代の自分を表すキーワードとして、この「客観的である」を用いていました。もしかすると保守的でインドアなタイプが好んで使うキーワードかもしれません。

現在では考え方がかなり丸くなりましたが、学生の頃は、かなり尖がってました。特に大学時代は、友達を作るということを自分から拒否していたようなところがあり、井の中の蛙状態。

自分とウマが合ったり、自分のことを尊重してくれたり、認めてくれたりするような人間としか接点を持っていませんでした。

大学時点までの人生は、思い通り進んでいたし、これといった挫折もなく、成績もどちらかというと、良かったです。

そんなこともあり「自分は頭が良いんだ」とか「優秀なんだ」と思ってました。周りにはいろんな価値観の人がいて、優秀の尺度はたくさんあるのに。まさに唯我独尊。今思うと、非常にもったいない時間を過ごしたなと思います。

学生の頃は自信ではなく、ハッキリ言って過信。自分に都合の悪いことや、不利なことには触れず、臭いものにはフタをしていた、と今では思います。

にもかかわらず、そのような状態を、私は、

「友達は少なくても質を重視する方だ」

とか、

「周りの人間(特に大学)は、自分とは合わないしレベルが低い」

なんて、自分勝手に考えていましたね。

今でも本質は変わっていないのかもしれませんが、人に対する見方は、全く価値観が変わりました。

しかし……。こうやってあらためて過去を振り返ると、我ながら嫌な人間だったと思います。

******

話がそれてしまいましたが、実は、こういった価値観の学生って、今でもたくさんいるんです。

レベルの高い低いは別として、


自分の価値観に固執して、周りの人の意見に耳を貸さない人
「俺がつるむヤツらはいつも同じ。でもそれでいいんだ」的な考えの人
「自分は他のヤツらとは違うんだ」的な考えの人


いますよね?

これは経験不足に由来する、学生特有の価値観です。このくらい生意気じゃないと、学生っぽくないとも言えるかもしれません。

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