「自分は客観的な人間です!」の落とし穴【企業サイドから見る「自己分析」16】

「自分は客観的な人間です!」の落とし穴【企業サイドから見る「自己分析」16】

2015/04/08

企業研究

自己分析

■「客観的である」ことの落とし穴

学生が「自分はこうなんだ!」と自分の価値観に固執してしまう理由は大きく3つあると思います。


【理由1】高校以前の生活に比べて、時間の使い方が自由になるから

【理由2】高校までは、家族や教師等、常に大人の手ほどきがあって生活していたのに、大学に入ると、ある程度、自分で決定する機会が増え、自分の立ち居地や、あり方を考える機会が増えるから

【理由3】今後の見えない将来に対する不安と、まだ成長期にある不安定な自分の存在意義を、誰かに認めてもらいたい、賛同してもらいたいと思うから


この学生特有の 「自分の価値観に固執する」というタイプの多くが、就活を始めた際に、面接で自分を語るキーワードとして、「客観的である」という表現を選択するのです。

そしてそれに 「ズレ」を感じることがあります。

もし、今の私が、学生時代の私を面接したとして、学生の私が自分のことを、「客観的である」とアピールしたら、恐らく違和感を抱くでしょう。

印象や話し方から伝わってくるものと「客観的」がリンクせず、その時点では、「判断につきかねる人」だと見なす可能性が高いです。

なぜかというと、その頃の私は、客観的なんかでは決してなく


「単に物事を決め打ちして、自分の意にそぐわないことについては冷めている」

「一緒になって、結果を出そうとエネルギーを出している仲間から、一歩も二歩も後ろに引いてしまう」


そんなタイプだったろうと思われるからです。

「客観的」をアピールする際に気をつけたいのは、上記のようなことだと思います。

次回も「客観的」について書いていきます。


文・コンテンツ提供●安藤恒久(株)

【プロフィール】
東京農工大学農学部卒。その後福山大学大学院工学研究科修士課程修了。1996年、大手飲料食品メーカーに入社。主に経営部門で会社組織運営に携わる。その後は、ブライダル業界に転身。管理部門の責任者として株式公開業務担当。以降、雑貨商社、IT、教育など多様な業界で事業構築を行う。2005年6月から始めた、「会社側の本音」と「就活生の自信構築」をコンセプトに書き連ねたブログ『会社サイドの就活日記 ~面接は怖くない!企業と面接官の本音を知ってください!~』は毎年 数多くの就活生や新社会人のバイブルとして支持されている。

『会社サイドの就活日記 ~面接は怖くない!企業と面接官の本音を知ってください!~』
http://ameblo.jp/yansono/

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