面接での逆質問はどうすればいい?ツボをついた質問例30選

面接での逆質問はどうすればいい?ツボをついた質問例30選

2021/08/10

面接

就活の面接の最後に、「何か質問はありますか?」と問われたタイミングでする逆質問。質問することがなくて戸惑ってしまうことがないように、しっかり対策しておきたいもの。ここでは、どんな逆質問をすべきか、質問を考える時のポイントは何かを押さえて、好印象を残す逆質問例を紹介します。

逆質問とは?

「面接官が質問し、受験者が回答する」これが面接の基本的な構図です。逆質問とは、この構図を逆にした「受験者が質問し、面接官が回答する」ことを指します。

面接官「こちらからの質問は以上です。何か質問があれば、どうぞ」

と面接の最後に逆質問を振られることが一般的です。

企業が逆質問を振る意図

逆質問を振る企業の意図は以下の通りです。

1.面接官と受験者の関係性が一方的ではなく、コミュニケーションをとろうとする姿勢を持っていることを印象付け、受験者との壁を解消する目的で振る。
2.「面接を通して、あなた(受験者)に魅力を感じました。だから当社に対して不安や不明な点があれば解消して欲しい」つまり、当社をより知って欲しいという目的で振る。
3.「当社への志望度が強いならば、当社について知りたいことがいっぱいあるはずだ。もしも、質問がないようならば、当社に対して興味・関心が薄いということだ」と、志望度審査の一環として振る。

これらの意図を踏まえた場合の受験者のとるべき対応は以下の通りとなります。

・「この面接官は受験者(わたし)との壁を解消しようとしてくれている」と勝手に想像して、「ありがとうございます」と感謝しましょう。「貴重な機会をいただき、ありがとうございます」と一言を加えられると完璧です。

・続けて、「それでは、〇〇についてご質問させてください」と質問します。

・面接官の回答や説明が終了した後に、再び「ありがとうございました」と、感謝の言葉で締め括ります。「大変勉強になりました。御社についてさらに理解が深まりました」などの一言を加えると完璧です。

・もしも、面接官が回答・説明後に「まだ時間がありますから、他のご質問があればどうぞ」と、さらなる逆質問を促してくれた場合は、ありがたく質問を続けさせてもらいましょう。したがって、最低3つの質問は準備しておく必要があります。

・レアケースですが、延々と逆質問を振られた場合のクローズの仕方を考えておきましょう。

面接官「まだまだ質問してくださっていいですよ」
受験者「ありがとうございます。今の3つの質問で、十分に理解が深まりました。詳しくご説明いただきありがとうございました」
面接官「では、面接を終了するとしましょう。お時間ありがとうございました」
受験者「こちらこそ、ありがとうございました。よろしくお願いいたします」

「企業研究は十分にできていますので質問はございません」はあり?


結論から言えば、なしです。たとえ、「企業研究は十分」が真実であっても、せっかく振ってくれた逆質問の機会をスルーするのは失礼です。質問を通して理解を深め合うコミュニケーションスキルを審査されていると考え、必ず質問しましょう。

逆質問のコツ

・「なぜ、この質問をするか?」という意図が面接官に伝わるように質問しましょう。たとえば、「私は公共システムに関連するプロジェクトが配属先の第一希望なのですが、どのような知識やスキルを持った人が優先されるのでしょうか? 入社までに勉強しておくとよいことを知りたいのでご質問させてください」と。

・企業にとってマイナスイメージとなるかもしれない離職率や、仕事とは関係性が薄い有給職率などの福利厚生系の質問は一次以降の面接ではしない。リクルーターやOB・OGに質問しましょう。

・「今後、特に有望と考えておられる国や地域はどちらでしょうか?」などの業界動向に関連する質問を同業他社の面接でも行いましょう。回答を比較することで、企業の差別化を図る材料にできます。

面接別逆質問例30とタイミング

「リクルーター面談(面接)」

リクルーター面談(面接)は、フランクに質問できる唯一の機会です。主に、内定から入社1年目、一次以降の面接では聞きにくいことを質問するとよいでしょう。また、質問し、回答してもらうことを通して、人間関係を作ることを目的にしましょう。リクルーターが味方になってくれれば、就活を優位に進めることができます。

※リクルーター面談(面接)では、受験者の質問にリクルーターが答えるというスタイルをとる企業も多くあります。質問をたくさん準備しておきましょう。

1.(リクルーターが1年目の場合)「現在担当している仕事内容」。質問をきっかけに会話を弾ませるためにも、最初は相手が答えやすいことを質問しよう。リクルーターは内定までに何度も接触し、時にはアドバイスもしてもらえる大切な存在ゆえに、最初の質問を大切にしたい。「7」を最初に質問しないこと。

2.「(リクルーターが2,3年目の場合)リクルーターの研修後の配属先、その後のジョブローテーション(部署・地域異動)の有無。それぞれの部署で印象に残っている仕事のエピソード」。ジョブローテーションの頻度は会社によって違います。入社後をイメージする上で抑えておきたい情報。

3.「内定者教育や新人研修の期間と内容」。同業他社にも質問し、充実度を比較しよう。

4.「なぜ、この会社を選んだか、決め手は?」。志望動機作成の参考になることを情報収集しよう。

5.「面接で必ずされる質問、重視されること、実質的な内々定が交わされる時期」など、選考に関する情報を収集しよう。

6.「入社してイメージと違ったこと、よかったこと。上司はどのようなタイプが多いか(直観重視型or論理重視型)、退社後の付き合いの頻度」など、社風を推し測れる情報を収集しよう。

7.「有給休暇は取りやすいか、残業実態、離職率」など、福利厚生系の質問や会社説明会や面接では聞きにくいこと。質問して問題はないが、面談の最後に質問しよう。

「一次面接」

質問を通して面接官に、「御社に対する志望度は強いです」「仕事ビジョンをもって受験しています」と印象付けることも目的にしましょう。会社説明会やWebサイトで説明済みのことを質問しないように注意しましょう。たとえば、「御社の事業理念について教えてください」など。(※事業理念は、説明会やWebページで100%の会社が説明していると言ってもよい代表的なもの) また、キャリアの浅いリクルーターには答えられないことを質問しましょう。

8.「〇〇部門への配属を希望しています。入社までに勉強しておくとよいことを教えてください」。入社後のビジョンを持って受験していることをアピールしよう。

9.「〇〇職で一流になるためには、日々、どのような自己研鑽が必要ですか?」。一流を目指しているという意欲を伝えよう。

10.「クライアントから感謝されたエピソードがあれば教えてください。私は顧客に喜ばれることをやりがいにして働きたいと思っています」。仕事の醍醐味を知るための質問。ワクワクする話を聞ければ、就職に対する意欲を高めることができる。

11.「仕事には苦労や困難が伴うと思います。これらについて十分に理解した上で就職したいと考えていますので、特に印象に残っている苦労や困難について教えてください」。 企業は苦労や困難に直面し、2,3年で辞めてしまう人を採用したくない。この点を踏まえて就活していることをアピールしよう。「10」の質問とセットにしてもよい。

12.「海外部門を希望して活動しております。御社の場合、通常何年目で赴任できるのでしょうか?」。 総合職の中でも人員枠の狭い人気部門を目指している場合は質問しよう。会社によって違いがあるので確認しておきたい。また、その部門への応募条件が募集要項で明示されていない場合は、TOEICのスコアや留学の有無、修士以上などのボーダーラインを確認しよう。(たとえば、面接はしてくれても、学士にはほぼチャンスがないということもあるので、実情を早期に把握したい。リクルーターと接触できた場合は、その機会に質問したい)

13.「面接を通しての私の印象について教えてください」。質問が尽きた場合は、この質問で乗り切ろう。

「二次面接」

管理職クラスが面接官という想定で臨み、業界動向や事業ビジョンなど、高い視点から質問しましょう。また、評価基準など管理職以上だからこそ聞けることがある。その会社の本質を知るうえで貴重な機会と位置付けましょう。

14.「ニュースで〇〇の需要が伸びていることを知りました。御社の受注動向にも影響が表れていますか?」。業界動向に関する旬な情報をキャッチする努力をしていることを印象付けよう。

15. 「(同業他社の)A社さんの説明会でB国拠点の拡大を最優先に考えているとのお話を聞きました。御社もB国に駐在所を開設されていますが、やはり一番重視されていますか?」 A社は強調していたが、この会社はどうなのだろう?と、同業他社で聞いた話を利用して質問しよう。

16. 「私が受験している企業の中で御社の売上高営業率が一番高いのですが、他社よりも工夫や努力されていることを教えてください」。 好業績に関連したことは、ぜひ質問したい。売上高伸び率、社員一人当たりの売上高など、受験企業の優秀な業績が表れた経営指標を探して準備しておこう。

17.「(面接官の)A様がこれまで働いてこられて、顧客との関係を維持する上で一番大切だと感じておられることを教えてください」。面接官の仕事に対する考え方、信念について質問してみよう。相手に興味を持つことは大切だ。

18.「(面接官の)A様は、会社をどのように成長させていきたいですか」。会社を支える中堅社員の成長に対するモチベーションを測るための質問。他社の同様の立場の人の回答と比較しよう。

19.「御社では個々に目標を設定し、その達成度で評価が決まるとお聞きしました。たとえば、3年目や5年目の社員は、どのような目標を設定されているのでしょうか?」。 評価方法の概要説明は会社説明会などで受けているはずなので、具体例について質問しよう。社員が求められる仕事レベルを把握することは重要だ。

20.「女性管理職の比率はこの数年で増加しているか? 子育て支援についてはどのように考えているか? リモート勤務の達成率や推進に前向きか?」など社会トレンドに関連した質問を通して、先進性やフットワークのよさを持った会社かを判断しよう。

21.「目標は管理職ではなくスペシャリストとして現場一筋をイメージしていますが可能でしょうか?」。 特に技術職でスペシャリスト志向の人は、目標とするキャリアを実現している人の有無や待遇について質問しておきたい。回答を比較して志望企業を絞り込みたい。

22.「広報」や「バイヤー」など、新卒採用枠では募集されていない職に将来的に就くことをキャリアビジョンとして描いている場合は、「私は将来的に広報職に就きたいと考えているのですが、現在の広報の方は、どのようなキャリアステップを踏まれたのかをご存じでしたら教えてください」と質問してみよう。この時、「なぜ広報を目指しているの?」と質問される可能性が高いので、理由を回答できるように準備しておこう。

「最終面接」

最終面接は、普段は会えない経営者が面接を担当すると想定しよう。また、最終面接は、基本的には入社意思の確認が最大の目的で行われる。そこで、次の一言から始め、入社意思を強調しよう

「これまでにリクルーターのAさんや、面接官のBさん、Cさんに質問させていただき、十分に御社について理解を深めさせていただきました。入社の決意は固まっていますので、御社についての質問はございません」と。

ただし、このままでは「質問していいよ」という投げかけをスルーすることになるので、相手が経営者だからこそ聞いてみたいことを質問してみよう。この質問機会が得られるのは、最終面接にたどり着いたご褒美の一つと考え大切にしよう。

23. 「そのうえでの興味本位となる質問なのですが、よろしいでしょうか?日本は少子化で成長性という点で大きな問題を抱えているのですが、これに対し、どのようなお考えをお持ちでしょうか?」日本の抱える問題をネタにして、意識の高さをアピールしよう。

24. 「そのうえでの興味本位となる質問となりますが、よろしいでしょうか?創業当時の苦労や、現在までで一番ピンチだった時のこと、それを、どのように乗り越えられたかをお聞きできますと幸いです」社長が創業社長の場合は、ぜひ、してみたい質問だ。

25. 「そのうえでの興味本位となる質問となりますが、よろしいでしょうか? 経済紙で業界再編が加速するという記事を読んだのですが、これに対する御社の戦略がございましたら教えてください」。業界再編、デジタル改革など、経営者と同じ目線に立つ業界の大きな変化を取り上げて質問しよう。

26. 「個人的なお尋ねで恐縮なのですが、リーダーシップについてアドバイスをいただけないでしょうか。実は、サークルでもアルバイトでも自分の武器はリーダーシップと自覚して発揮してきたのですが、物足りない動きの人に厳しく接するというのは苦手でできませんでした。しかし、仕事では厳しさも身につけないといけないと感じています。考え方、秘訣などのアドバイスをいただけますと幸いです」。

長年のキャリアを通してリーダーシップを発揮し続けてきた経営者にしたい質問。このようなアドバイスを求める質問ができる度胸とコミュニケーション力があれば就活は怖くない。ほかには、「人材登用法」「集団のモチベーションアップ法」「大きな組織を効率的に動かすコツ」など、自分の経験と照らし合わせて助言を得たいことを準備しよう。

「逆質問するにふさわしい内容ではあっても、してはいけない質問」

質問する価値があっても礼儀として、してはいけない質問があります。

27.「昨年報道された不正検査の件ですが、改革は進んでいますでしょうか?」。大切な就職先選びなので、本来は確認しておきたい内容。しかし、傷口に塩を塗る質問となるので絶対に避けよう。OB・OGとプライベートで会った時に質問すべき内容だ。(この点からもOB・OG訪問は大切)

28.「この数年、売上高や利益率が頭打ちですが、何か挽回する戦略をお持ちでしょうか?」。 これも経営の根本に関する大事なことなので質問したい内容ではあるが、後ろ向きな現状ゆえの質問であるし、戦略の優劣を判断できない立場ではふさわしくないと考え、遠慮しよう。

29.「最年少課長の年齢が38歳とお聞きしました。これでは、少々遅いと思います。もっと若手抜擢に積極的であるべきだと思いますが、いかがでしょうか?」。 これは、質問ではなく意見であり、意見ができる立場でないことを踏まえていない。絶対的にNG。入社して、実力を認められてから提案しよう。

30.「私は〇〇学部ですので、他の学部の方に比べて基礎知識がないことが心配です。大丈夫でしょうか」「私には接客の経験がないのですが、大丈夫でしょうか? 最初の半年は必ず店舗に配属されると聞いて心配です」。
大丈夫でしょうか?と不安をもとにした質問はNG。弱々しい印象を与え、選考を自ら不利にするだけ。選考を受け続ける以上は、自分は絶対に乗り越えるという強い意志を持って臨もう。あなたと同じ立場で「私は〇〇学部のため、他の学部の方に比べて基礎知識がないのですが、この程度の差は入社までに解消しておきます」と発言する受験生がいることを忘れないように。

まとめ|逆質問と質問後のアクション

就活での質問の目的は大きくは以下の3つです。

1.企業について知りたいことを知る。
2.質問内容を通して、「私は意識高い系です」「仕事ビジョンや意欲をもっています」などのアピールをする。
3.質問をきっかけに会話をはずませ相手と仲よくなる。

特に「3」を実現できたならば、その相手との関係性を大切にしてください。面接後に、「面接官A様には、詳しくわかりやすくご説明いただき、大変感謝しております。特に〇〇のお話が勉強になりました」などのお礼を採用課にメールしましょう。

このメールは面接官A氏に転送されるだけでなく、次の面接を担当する面接官が目を通す資料に添付されます。感謝できる人に好感を持つのが人間ですので、次の面接担当者は、あなたに好印象を持ったうえで面接を開始してくれるでしょう。


監修・文/岡 茂信 (おか・しげのぶ)
現在東証1部の情報システム開発企業での採用選考経験を元にジョブ・アナリストとして独立。大学及び就職イベントでの講演、有名企業に対し採用アドバイスを実施。著書に『就職活動がまるごと分かる本』『エントリーシート完全突破塾』『自己分析 適職へ導く書き込み式ワークシート』『仕事のホントを知る!見る!考える!インターンシップ』がある。また、「岡茂信の就活の根っこ」( http://ameblo.jp/okashigenobu/)で就活の土台となる旬な情報を発信している。

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